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【治療院集客経営講座】治療はすべて治療家が決めるべきなのか?

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治療はすべて治療家が決めるべきなのか?

今回は、小規模治療院専門のコンサルタントとして多数の成功事例を持つ加藤孝さんに、
実例を示しながら治療院の存在意義についてお話ししていただきました。

「えっ?『治療に関することは、患者ではなく治療家が決めるべきだ!』と、あるコンサルの方から聞いたんですが、患者さんに選ばせていいんでしょうか?」

これは先日、鍼灸院をされている先生とのスカイプセッション中でたずねられた内容です。
この記事では、この質問が出た経緯を説明し、治療院の存在意義までお伝えします。

ある鍼灸師の先生との会話

ある鍼灸師の先生との会話

冒頭にお話しした「患者さんに選ばせてもいいの?」という質問は、下記のような経緯のなかで出てきたものです。

先生「実は治療をしていると患者さんの背中から不満を持っている雰囲気が伝わってくるん です。あれがすごく嫌なんですよね」

加藤「患者さんは何が不満なんだと思いますか?」

先生「んー、説明が足りないからでしょうか…」

加藤「だったら施術する前に説明をしっかりして、納得してから受けてもらいませんか?」

先生「でも、いくら説明しても僕がやっている鍼治療とか、通院について納得してくれない人も多くて。だから、説明はほどほどにして、とりあえず鍼を受けてもらおうと。受けてもらって良ければ、次も来るだろうし、ダメなら来ないかなと思って」

加藤「でも、それがしんどいんですよね(^-^;」

先生「はい(^-^;」

加藤「でしたら施術前に患者さんの自分の身体に対する考えや、施術に対する要望をしっかり訊いてから説明をしませんか。そのうえで施術を受けるかどうか患者さんに決めてもらえばいいと思いますよ」

先生「えっ?『治療に関することは、患者ではなく治療家が決めるべきだ!』と、あるコンサルの方から聞いたんですが、患者さんに選ばせていいんでしょうか?」

みなさんは、これを見てどう感じられましたか。

患者は素人だからと無視していいのか?

患者は素人だからと無視していいのか?

治療に関することを患者さんが決めるのか、はたまた治療家が決めるのか。
これに対する僕の考えは、「患者さんが決めるべき」です。

ただ、患者さんの言いなりになれという意味ではありません。
たとえば、こんなことを言ってくる患者さんがいたとします。

「右腰に鍼を3本ほど打っといて。あと左肩だけ強めにマッサージしといて。あとはいいから」

これを無条件で受け入れましょう、と言っているのではありません。まずは、この患者が求めているものを知らないとダメだと思います。

話を聞いた結果、この患者さんの要望が「とにかく右腰に鍼を3本打つと調子がいい。左肩を強くマッサージされると気持ちいいから頼みたい。もし、それで体が悪くなるとしても文句はない」ということだったとします。

それに対応できるし、やりたいなら、体に害のない範囲で対応すればいいと思います。
でも、対応できない、もしくはやりたくないなら、断ればいいと僕は考えます。
だってそうしないとお互いが損ですからね。

ただし、しっかり話を聞いた結果、
「疲れてくるといつも右腰と左肩が痛くなる。それ以外はなんともないから、そこだけ治療すればいいと思っている。今の状態をなんとかしてくれるなら、まかせるからなんとかしてくれ」ということなら、事情が変わってきます。

そうであれば、

こういった状態にあるあなた(患者)に(自分が行っている)鍼治療をすると、
(あなたに)言われた通りの施術をするのと比べてどんな変化や効果を得られるのか、
これらを順番に説明し、納得した上で鍼治療を受けてもらえればいいわけです。

おそらくその手順を踏んだ患者さんは、ある程度納得しているので、良好な関係を築きやすいでしょう。

それをすっ飛ばして、患者は素人なんだから治療家に従っておけばいいという対応は、ちょっとどうかなと思っています。

治療院の存在意義がなくなる

治療院の存在意義がなくなる

今回の記事の内容は、治療院の存在意義そのものに関わっているんじゃないかなと思っています。極論になってしまうかもしれないので、批判もあるかと思います。

治療に関する意思決定において、患者の意思をないがしろにするならば、それはエビデンスレベルの高い治療を機械的に判断してやっておけばいいということにもなります。

例えば、エビデンスレベルの高いとされる、ランダム化比較試験などによって、効果が認められた治療薬があったとします。患者の価値観などが意思決定に必要ないのであれば、その治療薬を使うことが最善の治療ということができます。

こうなった場合、多くの治療院っていらなくなりますよね。いらないはさすがに言い過ぎかもしれませんが、エビデンスレベルの高い低いでいうと、やはり医療機関に負けてしまうかもしれません。

でも実際には、患者さんはそれぞれ自分の経験や価値観を持っています。薬は使いたくないとか、副作用が怖いとか、入院はしたくないとか、そういった個人の考えがあります。

そういった個人の価値観を照らし合わせる時、治療院という選択肢が出てきます。

つまり患者個人の価値観の結果で選択肢に上がったのだから、その価値観による意思決定を否定した時点で治療院の存在価値はなくなると僕は考えています。

では、今回の記事は以上です。

■加藤孝プロフィール
株式会社addwisteria代表。一人治療院が価格競争や大手に負けずに、楽しく安定的に繁盛し続けるためのノウハウを実践経験に基づき提供する、小規模治療院専門のコンサルタント。
自身の治療院経営の経験を活かし、型にはめない提案とサポートで多くの成果をあげている。