
前回の講座では、ホームページ作成にかかる費用相場について解説しました。大まかな予算感が掴めた方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の講座では、あなたにとって最適なホームページ作成方法について解説していきます。ホームページ作成には、主に自作、外注、セミオーダーという3つの作成方法があります。そのメリットとデメリットも併せて説明します。
自社の目的やスキルレベルに合わない方法を選んでしまうと、「費用をかけたのに成果が出ない」「難しくて更新できない」といった失敗につながりかねません。
【この記事で分かること】
この記事では、あなたの会社に最適なホームページの作り方を見つけるために、以下の点を分かりやすく解説します。
- ホームページ作成の主な3つの方法(自作・外注・セミオーダー)の違い
- それぞれのメリット・デメリットと、かかる費用や期間の目安
- あなたの会社の目的や予算に合った「最適な選び方」
- WordPressやWixなど、代表的なCMSツールの特徴と比較
この記事を最後まで読めば、「うちの会社の場合は、この方法がいちばん合っているな」という明確な答えが見つかり、自信を持ってホームページ作成の次の一歩を踏み出せるようになります。
まず本記事の結論!

冒頭で述べたとおり、ホームページを作成する方法にはさまざまな選択肢がありますが、「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、最初に本記事の結論をズバリお伝えします。
「WordPress」がおすすめの人
- 予算(初期費用):数千円〜3万円程度
- 専門知識の有無:ある程度知識がある、無い場合には学ぶ意欲と時間が必要
- 自由にカスタマイズ・拡張していきたい
- 時間をかけてでも、デザインや機能面で自分の理想に近いサイトを作りたい
- (※サイト内検索や多言語化など)
- すぐに成果は求めていないor成果の出し方を知っている
- ホームページの更新を自分で行いたいorお金をかけられない
「Wix」「ジンドゥー」がおすすめの人
- 予算(初期費用):無し(基本的には費用をかけたくない)
- 専門知識の有無:無しでも可
- なるべくお金をかけずにスタートしたい
- 成果は求めていないor成果の出し方を知っている
- ホームページの更新を自分で行いたいorお金をかけられない
- 自由度・拡張性よりも操作の簡単さを重視したい
- お試し感覚でホームページ運営を始めてみたい
「あきばれホームページ」がおすすめの人
- 予算(初期費用):10万円以下
- 専門知識の有無:不要
- 成果の出し方を知らない&知りたい
- ホームページの更新を自分で行いたいorお金をかけられない
- 自由度・拡張性よりも操作の簡単さを重視したい
- 手厚いサポートを期待している
フルオーダー型で「制作会社」に依頼するのがおすすめの人
- 予算(初期費用):10万円~数百万円
- 専門知識の有無:不要
- 成果の出し方を知らない
- デザインに大きなこだわりがある
- 多機能(サイト内検索・データベース利用・多言語化など)を実現したい
- 制作や更新の作業はすべてプロに任せたい
なぜこの結論に至ったのか――?
次章から詳しく解説いたします。自分に最適な方法を見つけるためには、「目的」「予算」「自身のスキル」などのバランスを見極めることが重要です。
「自分にはどの方法が合っていそうか」をイメージしながら、読み進めてみてくださいね。
会社のホームページを作成する4つ方法

それでは、会社のホームページを作る際に考えられる、主な4つの方法について解説していきます。
「どの方法でホームページを作るべきか?」これは、会社としてホームページを立ち上げようと考えたとき、多くの担当者が最初に直面する悩みです。
ホームページの作成には、コストやデザインの自由度、運用のしやすさなど、さまざまな要素が関わってきます。そして、それらのバランスは、どの方法で作成するかによって大きく変わってきます。
現在、企業や店舗のホームページの作成方法は次の4つに大別されており、それぞれに向いている企業のタイプや目的があります。さらにその中でも、選べるツールや依頼先によって選択肢は細かく分かれています。
まずは、それぞれの作成方法の概要と、どんな企業・担当者に向いているのかを整理してみました。
作成方法 | 概要 |
---|---|
WordPressなどオープンソース型CMSで自作 | 自由度が高く、デザインやSEOにも強いが、初期設定や運用にはある程度の知識が必要。 |
Wixやジンドゥーなど無料CMSで自作 | 操作が直感的で初心者向けだが、デザインや機能の自由度が制限される。基本的に広告が挿入され、独自ドメイン使用不可。 |
あきばれホームページなどセミオーダー型で依頼 | プロの初期設計と自分での更新が両立できる。成果のあがるサイトを作りやすい。 |
フルオーダーで制作会社に依頼 | 完全オリジナルで高品質なサイトが作れるが、費用が高めになりがち。制作期間も比較的かかる。 |
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、自社の目的や費用に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。
次章からは、これら4つの方法についてさらに詳しく掘り下げていきます。
自社が重視すべき観点を明確にしながら、最適な選択肢を見つけていきましょう。
WordPressなど、オープンソース型CMSで自作する方法

オープンソース型CMSによる自作はこんな人におすすめ
CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略で、専門知識がなくても、ホームページの作成や更新が簡単にできるシステムです。
オープンソース型CMSは、インターネット上で広く公開されており、誰でも無料で使うことができ、カスタマイズも自由にできます。
その代表的なものとして、圧倒的なシェアを誇る「WordPress(ワードプレス)」があります。世界中のCMSの中でもっとも使われており、個人サイトから企業サイトまで幅広く活用されています。
そのほかにも、高機能なオープンソースCMSは存在しますが、ほとんどは英語圏中心のツールで、日本語環境での利用にはややハードルがあります。
いずれのツールも自由度が高い分、初期設定や運用には一定の知識や慣れが必要です。したがって、次のような方にオープンソース型CMSでの自作はおすすめです。
- ホームページの構造や仕組みを学びながら作りたい人
- 将来的に自由にカスタマイズ・拡張していきたい人
- 時間をかけてでも、自分の理想に近いサイトを作りたい人
一方で、「できるだけ手間をかけず、すぐに公開したい」という方には、国内の無料CMSやセミオーダー型など、他の選択肢の方が適している場合もあります。
オープンソース型CMSのメリット・デメリットとは?
メリット | デメリット |
---|---|
・カスタマイズの自由度が非常に高い
・SEO対策や機能拡張など本格運用に対応可 ・テーマやテンプレートが豊富 |
・初期設定やセキュリティ対策に知識が必要
・デザインや機能を整えたり、時間がかかる ・サポートがなく、自己解決が求められる ・使いこなすには膨大な時間と知識が必要 |
オープンソース型CMSは、自分で自由に構築・運用できる点が最大の魅力です。
特にWordPressをはじめとしたツールは、世界中で使われているため、情報が豊富でカスタマイズ性が高く、本格的なビジネスサイトにも対応可能です。
一方で、こうした自由度の高さは、逆にある程度の知識や管理スキルが求められるということでもあります。制作後も継続的に管理・更新を行う体制があるかどうかは、選択の重要な判断材料になります。
「自由に作りたい」意欲がある方にとっては理想的な手段ですが、更新・保守を誰が担うのか? という視点は見落とされがちです。長期運用を見据えた体制が整っている場合に、もっとも力を発揮する作成方法と言えるでしょう。
【ワードプレス|WordPress】世界シェアNo.1の定番ツール

WordPressは、世界中のCMSの中で最も使われているオープンソース型のCMSです。
個人サイトから大手企業の公式サイトまで、あらゆる用途に対応できる柔軟性を持っています。ここで紹介しているのは「WordPress.org」で提供されている自分でサーバーに設置するCMS版であり、無料ブログサービスの「WordPress.com」とは異なります。
- デザインテンプレート(テーマ)が豊富
- 無料でも使えるプラグインで機能拡張が簡単
- 使いこなせれば、SEOに強く、コンテンツ更新にも向いている
- 大量の情報がネット上にあるため、困っても検索で解決しやすい
ただし、自分でサーバーを用意してインストールしたり、テーマやプラグイン選定、更新や安全対策を自分で行う必要があるため、ある程度の知識や準備が求められます。
【費用目安】
WordPressはオープンソースのため、ツール自体は無料で使えます。
ただし、ホームページとして公開・運用するには、以下のようなコストが別途かかります。
費用項目 | 金額目安 | 備考 |
---|---|---|
レンタルサーバー代
(月額) |
約500〜1,500円 | エックスサーバーやロリポップなど、多数あり |
独自ドメイン代
(年間) |
約1,000〜3,000円 | .comや.jpなどの取得・更新料 |
有料テーマ
(任意) |
5,000〜15,000円程度
(買い切り) |
デザイン重視の場合に要検討
無料テーマもあり |
プラグイン
(任意) |
無料〜数千円/月 | フォーム、セキュリティ、SEOなどの機能追加用 |
※WordPressを利用して、制作を外注する場合は、別途初期費用(5万円〜数十万円)がかかります。
Wixやジンドゥーなど、無料CMSで自作する方法

無料CMSでの自作はこんな人におすすめ
「ホームページを自分で作ってみたいけれど、専門知識はまったくない」
そんな方におすすめなのが、Wix(ウィックス)やジンドゥー(Jimdo)などの無料CMS(コンテンツ管理システム)です。
これらのサービスは、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作でページを作れるのが最大の特長。テンプレートも豊富で、画像やテキストを差し替えるだけで見栄えのよいページを簡単に作成できます。したがって、とくに以下のような方に向いています。
- なるべくお金をかけずにスタートしたい
- 成果は求めていないor成果の出し方を知っている
- ホームページの更新を自分で行いたいorお金をかけられない
- 自由度・拡張性よりも操作の簡単さを重視したい
- お試し感覚でホームページ運営を始めてみたい
ただし、機能面やデザインの自由度には限界があり、ビジネスで本格的に成果を出したい場合にはやや物足りなさを感じる可能性もあります。
無料CMSのメリット・デメリットとは?
メリット | デメリット |
---|---|
・アカウント作成後すぐに作成を開始できる
・コード不要で、初心者にやさしい ・無料プランだと、費用をかけずに始められる ・ある程度洗練された見た目になる |
・広告が表示され、商用利用に不向き
・独自ドメインが使用できない ・デザインやレイアウトの自由度が限られる ・SEOやアクセス解析などの細かい設定がしにくい |
Wixやジンドゥーといった無料CMSは、「とにかくすぐ作りたい」「まずは試してみたい」という方にとっては非常に手軽な手段です。ただし、無料であるがゆえに制限も多く、将来的に成長させて成果をあげていきたいサイトには向かない場面もあります。
中長期的に本格運用を考えている方には、制約がストレスになる可能性もあります。
将来的な拡張性や集客力を重視する場合は、他の選択をおすすめします。
【Wix|ウィックス】デザイン重視で直感的に作れるツール

Wix(ウィックス)は、2006年にイスラエルで生まれ、世界で2億5万人以上が利用する人気のホームページ作成サービスで、デザイン性の高さと操作のしやすさが特徴です。
ドラッグ&ドロップ操作で直感的にレイアウトを組み立てることができ、専門知識がなくても見た目の整ったホームページを短時間で作成できます。
テンプレートは900種類以上あり、飲食店・美容・教育・ポートフォリオ・イベントなど、目的別にデザインが用意されているため、初心者でもプロ並みの見た目に仕上げられます。
SEOやブログ、ネットショップ、予約機能など、ビジネス向けの機能も幅広く対応しており、小規模事業者やフリーランスの方にとって扱いやすいツールですが、独自システム上で構築されるため、他のサーバーやCMSへの移行が難しい点には注意が必要です。
【費用】
Wixは基本的に無料で始められますが、無料プランではWixの広告が表示されることや、URLに「wixsite.com〜」が入るなど、商用利用には制約があります。
本格的にビジネス用途で利用する場合は、有料プランへの加入が必要です。
プラン | 月額料金 | 主な内容 |
---|---|---|
無料 | 0円 | 個人サイトや フリーランス向け
データ容量:2 GB |
パーソナル | 1,300円 | 個人事業主や 小規模のお店におすすめ
データ容量:50 GB |
スモールビジネス | 2,700円 | 本格的なビジネスや ネットショップに最適
データ容量:100 GB |
ビジネスプライム | 13,500円 | 最上級の機能で 事業の成長をさらに加速
データ容量:無制限 |
※料金プランは2025年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
※Wixでは、AIを活用した「Wix Studio」というサービスも提供しています。
「 Wix studio」はベーシックプラン(1,400円/ 月より)
【ジンドゥー|Jimdo】初心者でも扱いやすい簡易CMS

ジンドゥー(Jimdo)は、WEB初心者でも簡単にプロ品質のホームページを作れることで支持されているホームページ作成ツールです。
2007年にドイツで開発され、2009年に日本でもサービスが開始されました。2019年には表記が「Jimdo」からカタカナの「ジンドゥー」に変更され、現在までに世界で3,200万サイト以上がジンドゥーで構築されています。
最大の特長は、プログラムの知識がなくても不要で直感的な操作ができる点です。ドラッグ&ドロップでパーツを配置しながら編集できるため、WEBの専門知識がなくてもスムーズにページを構築できます。
ジンドゥーでは主にメールでのサポートを提供しており、電話での直接対応はありません。また無料プランでは、広告が表示され、独自ドメインの利用や詳細なSEO設定ができません。ビジネス用途で本格的に利用する場合には、有料プランにアップグレードしましょう。
なお、ジンドゥーには、ニーズに合わせて選べる2つの作成方式があります。
AI ビルダー | いくつかの質問に答えるだけで、自動的に構成されたホームページが即座に完成する。スピード重視の初心者に最適。 |
---|---|
クリエイター | 細かくデザインや構成をカスタマイズしたい方向け。
テンプレートをもとに自由度の高いサイト制作が可能。 |
【費用】
ジンドゥーは、無料プランと複数の有料プランを提供しており、用途や目的に応じて選択できます。無料プランでもホームページの作成は可能ですが、広告表示やドメイン制限などがあるため、ビジネス利用には有料プランがおすすめです。
◆ AIビルダー
プラン | 月額料金 | 主な内容 |
---|---|---|
Free
趣味・お試し利用向け |
0円 | すべての基本機能
サブドメイン データ容量:500MB |
Start
個人利用向け |
990円/月額換算 | すべての基本機能
独自ドメイン 、広告非表示 データ容量:5GB |
Grow
ビジネス利用向け |
1,590円/月額換算 | すべての基本機能
検索エンジン最適化(SEO) ホームページへのアクセス解析 データ容量:15 GB |
◆ クリエイター
プラン | 月額料金 | 主な内容 |
---|---|---|
Free
趣味・お試し向け |
0円 | すべてのクリエイターの基本機能
サブドメイン データ容量:500MB |
Business
企業・個人事業向け |
2,600円/月額換算 | すべてのクリエイターの基本機能
サーバー容量:無制限 |
Platinum
本格HP・ネットショップ向け |
5,330円/月額換算 | すべてのクリエイターの基本機能
多彩な製品レイアウト データ容量:無制限 |
※料金プランは2025年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
あきばれホームページなど、セミオーダー型で依頼する方法

セミオーダー型はこんな人におすすめ
「自分でホームページを更新できるようにしたいけれど、最初の設計やデザインはプロに任せたい」そんな方におすすめなのが、セミオーダー型のホームページ作成サービスです。
この方法では、トップページや訪問者が目的の情報にたどり着きやすい設計といった集客や成果に直結する部分をプロが担当し、その他のページは自分で編集・更新できるよう設計されています。
したがって、以下のような方に向いています。
- 自作は不安だが、更新は自分でやりたいorお金をかけられない方
- 成果につながる構成・デザインをプロに任せたい方
- 初期費用を抑えつつ、本格的なホームページを持ちたい方
- 長期的な運用を見据えて、自分で情報発信していきたい方
- プロのサポートを受けてしっかり、成果を生みたい方
テンプレートを活用しつつも、プロのノウハウを取り入れることで、コストとクオリティのバランスが取れた選択肢となります。
セミオーダー型のメリット・デメリットとは?
メリット | デメリット |
---|---|
・初期設計をプロが担当し、成果が出やすい
・更新や修正は自分で簡単に行える ・SEOやスマホ対応などの対策が標準搭載 ・コストパフォーマンスがよく、価格が明確 ・電話などのサポートが充実 |
・自分で更新する意欲や時間が必要
・趣味用途だと費用対効果を感じにくい ・自由に遊びたい・試したい人には不向き |
セミオーダー型のホームページ作成サービスは、プロによる初期設計と、自分で更新できる操作性の両立が魅力です。
たとえば弊社が提供する【あきばれホームページ】では、成果を出すための構成をプロが設計しつつ、公開後はご自身でお知らせやページを自由に更新できます。さらに、SEO対策やスマホ最適化など、ビジネス成果につながる要素があらかじめ盛り込まれているのも特長です。
このように、「自分でも管理できるけど、成果も狙いたい」という方には非常にバランスのよい選択肢といえます。趣味用途やお試し感覚でホームページを作りたい方にとっては、ややオーバースペックに感じられるかもしれません。
【あきばれホームページ】低コストで集客したい中小企業向けCMS

「あきばれホームページ」は、集客に強い構成と初心者でも扱える操作性を両立した中小企業向けのホームページ作成サービスです。ホームページの土台となる枠組みをプロが設計するので、問い合わせ・資料請求などの成果につながりやすいサイトを構築できます。
またマーケティングに対応した独自のCMSは、専門知識がなくても使いやすい設計で、専門スキルが不要な点も魅力。公開後はご自身で更新・運用が可能なため、ランニングコストも抑えやすくなっています。
さらに、SEO設計やモバイル対応が標準装備されており、検索エンジンやスマートフォンにも最適化されたサイトが構築可能です。また、かけ放題の電話サポートや操作マニュアルも用意されており、「はじめてのホームページ作成で不安」という方でも安心して運用できます。
このように、コストを抑えつつビジネス成果を最大化したい中小企業や個人事業主にとって、非常に相性のよいサービスです。
【費用】
初期費用 | 月額費用(サブスク) |
---|---|
54,780円(税込) | 6,490円(税込) |
【主な内容】
・公開ページ(5P)とひな形ページ(9P)、合計14ページを制作して納品 ・SEOコンサル・電話操作サポート・サーバー保守管理費用込み、ページ追加・更新無料 |
※基本となる「初めてパック」の料金です。他にも業種や目的に合わせたさまざまなパックをご用意しています。
フルオーダーでイチから制作会社に依頼する方法

フルオーダー制作とは? 完全オリジナルの魅力と注意点
フルオーダー制作とは、テンプレートを使わず、ゼロからホームページのデザインや構成を作り上げる制作方法です。会社のブランディングや目的に合わせた、完全オリジナルのサイトが作れるのが最大の特長です。
一方で、制作会社とのやり取りが多く発生し、納期やコストも他の作成方法に比べて大きくなりがちです。そのため、予算や制作目的に応じて適切な依頼先を選ぶことが重要です。
制作会社にフルオーダーするメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・自社独自のブランドイメージを表現しやすい
・デザインや機能を自由に設計できる ・SEOや使いやすさも細かく設計可能 ・HP全体の総合的な支援を受けられる |
・制作期間が長くなりやすい
・費用が非常に高額になるケースも ・社内での意思決定や準備が必要となる ・修正や更新に別途費用になる場合がある |
他にない“自社らしい”サイトをイチから作り上げていくため、納品までの工程や関与範囲が広く、社内の体制やスケジュール調整も求められます。十分なスケジュール確保と社内の協力体制づくりが重要です。
小規模制作会社|予算を抑えたい企業向け

小規模な制作会社は、比較的リーズナブルな費用でホームページを作成できます。
テンプレートの活用やCMS(更新システム)の導入により、短期間・低コストで基本的な企業サイトを完成させることが可能です。制作担当者との距離が比較的近いので、細かい要望も伝えやすい点も魅力です。
【相場感】
- 30万円〜40万円程度(ページ数10ページ以内が目安)
【向いている企業】
- 初めてホームページを持つ中小企業や個人事業主
- 名刺代わりにシンプルな会社案内サイトを作りたい方
- コストをできるだけ抑えたい方
中規模制作会社|機能性とコストのバランスを重視したい場合に

中規模の制作会社では、見た目のデザイン性と機能性のバランスをとったホームページ制作が可能です。商品紹介ページや採用ページ、ブログ、予約フォームなど、ある程度の拡張性も備えた構成に仕上げられます。プロジェクト管理体制も整っており、スムーズな進行が期待できます。
【相場感】
- 80万円〜150万円程度(ページ数30ページ以内が目安)
【向いている企業】
- 採用・集客・問い合わせなど複数の目的を持つ中小企業
- ブランドイメージをしっかり伝えたい企業
- 複数部署が関わるような中規模プロジェクト
大規模制作会社|ブランディング重視・高機能サイトを求める場合に

大手制作会社では、企業ブランディングや大規模なECサイト(ネットショップ)、多言語対応など、高度な要件に応じたホームページを構築できます。戦略的なWebマーケティングや分析サポートも含めた、トータルな提案を受けられるのが特長です。
【相場感】
- 200万円〜500万円以上(ページ数無制限、機能要件による)
【向いている企業】
- 上場企業や全国展開している企業
- 多くの部署・担当者が関わる大規模サイト
- ブランディングや広報を重視したい企業
- サイトにEC機能や会員機能など複雑なシステムを求める企業
【まとめ】自社の「目的・予算・スキル」に最適な作成方法を見つけよう

ホームページの作成方法は、今やひとつではありません。自作からプロへの依頼まで、多様な選択肢の中から自社に最適なものを選ぶ時代です。
最も重要なのは、今回ご紹介した方法の中から「HP作成の目的・予算・スキル」に照らし合わせ、最もバランスの取れた選択をすることです。この記事を通して、「うちの会社にはこの方法が合っているな」という答えは見つかりましたでしょうか。
もし、「コストは抑えたいが、集客の成果もしっかり狙いたい」という場合は、プロが集客の土台を設計するセミオーダー型の【あきばれホームページ】が、お客さまの力強い味方になるはずです。
さて、作成方法の方向性が定まったら、次はいよいよホームページを公開するための「場所」を確保するステップです。家を建てる前に「住所」と「土地」を決めるように、ホームページにも公開のための場所が必要となります。
次回の講座では、ホームページの「住所」にあたる『ドメイン』と、「土地」にあたる『レンタルサーバー』について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
次回の講座はこちら

第4回:ドメイン名とレンタルサーバーの選び方
本記事では、独自ドメインの優位性、ドメイン名の選び方や購入方法、レンタルサーバーの選定基準を学びます。自分に最適な独自ドメインを取得しましょう。