なぜホームページのリニューアルは失敗するのか?

講師:吉本
講師を務める吉本です

ホームページを作って何年かすると、リニューアルを考える人が増えてきます。でも多額の費用をかけてホームページをリニューアルしても、その結果に満足している人は少数派。多くの人は「せっかくホームページをリニューアルしたけど、失敗だったな」という感想を持っています。

なぜホームページのリニュアール失敗することが多いのでしょう?

色々な理由があるのですが、失敗の理由として代表的なのがこの三つ。

1)リニューアルの目的があやふや
2)リニューアルで作るホームページのタイプが間違っている
3)リニューアルの時に手を広げすぎている

それでは詳しく説明してまいりましょう。

失敗の理由(1)リニューアルの目的があやふや

目的はなんですか?

あなたのリニューアルの目的はなんですか?」。

この質問に明確に答えられない人は、リニューアルで失敗がち。

答えを無理矢理ひねり出したとしても、「HP作ってだいぶ時間がたったので、そろそろ新しくしようと思って」とか、「もうちょっとデザインを格好良くしたくて」といった漠然とした目的では、リニューアルはたいてい失敗します。

他には、「スマホ対応したくて」とか、「ホームページのリースが終わったので」とか、あるいは「知人に勧められたので」といった理由もありますが、こちらもリニューアルの目的としてはイマイチ。

もちろん色々な考えがあって構わないのですが、「失敗しない」という観点からは、以下をリニューアルの目的とすることをお勧めします。

  • ホームページをリニューアルすることで、お客さんからの問合せを増やす

とにかくこの「問合せを増やす」という一点に集中してリニューアルするのがポイント。ホームページをリニューアルをして、前よりも問合せが増えたらそのリニューアルは成功。逆に問合せが増えなかったら、そのリニューアルは失敗、ということになります。

そして「問合せを増やす」ためにリニューアルするとしたら、どんなホームページを作れば良いのか、どこまでコストをかけられるのか、そしてどの制作会社に頼めばいいのか、自ずと答えは出てきます。

なお、「問合せを増やす」ためにどんなホームページを作れば良いのか、以下のガイドブックで分かりやすく説明してありますので、ぜひご一読ください。

失敗の理由(2)リニューアルするホームページのを間違える

型を間違える

さて、リニューアルが失敗する理由の二つ目は、間違ったのホームページを作ってしまうこと。

ホームページのタイプ)には、以下の3つがあって、リニューアルの難易度が違います。

型(タイプ) リニューアルの
難易度
リニューアル後の
ビジネス貢献
必要スキル
会社案内型HP 簡単 ほとんど
無し
デザインスキル
HP制作スキル
ネットショップ型HP かなり難しい 通信販売のノウハウ
デザインスキル
HP制作スキル
マーケティング型HP やや難しい マーケティングの知識
デザインスキル
HP制作スキル

会社案内型HP

会社案内型HP

まず「会社案内型HP」は、会社案内やサービスパンフレットを掲載しただけのホームページ。デザインを重視する一般の制作会社が得意な型ですが、「問合せを増やす」ことにはつながりません。

通常、紙の会社案内サービスパンフレットをお客さんに渡しても、それだけはお客さんは申し込んでくれません。会社案内を渡すだけで申し込んでくれたら、営業マンはこんなに楽なことはないのですが、実際はそうもいかないので、営業マンは会社案内を横に置いて、一生懸命お客さんに説明を行います。

ホームページも同じです。会社案内やサービスパンフレットをコピーしただけの会社案内型HPを作っても、それだけではお客さんはサービスを申し込んでくれないのです。

そしてリニューアルが失敗するのは、この会社案内型HPを作るから。いくらデザインに凝ったオシャレなホームページを作っても、会社案内型HPである限り、リニューアルに失敗する可能性はとても高いのです。

ネットショップ型HP

ネットショップ型HP

続いて先ほどの表の3つ目のネットショップ型HPですが、これはホームページを訪れたお客さんに、その場で商品を買ってもらったり、サービスに申し込んでもらうタイプのホームページ。お客さんと実際に接することなく、ホームページだけで申し込んでもらいます。

そのために必要なのが、通信販売のノウハウ。

今まで通信販売を手がけている場合、ネットショップ型HPを作っても、比較的簡単に結果を出せると思います。でも逆に通信販売をやったことのない人は、このタイプのHPは作らない方が無難です。不可能とはいいませんが、通信販売のノウハウを身に付けるまで、なかなか売上アップにはつながらないと思ってください。

マーケティング型HP

マーケティング型HP

そして通信販売のノウハウを持たない人にお勧めなのが、マーケティング型HPにリニューアルすること。

マーケティング型HPとは、ネットでお客さんを集めて、問い合わせしてもらうためのホームページ。会社案内型ホームページより少し難易度が高いのですが、ネットショップ型HPよりはるかに簡単に結果を出すことができます。

なお、「マーケティング型HPがよく分からない」という方は、以下のガイドブックで分かりやすく解説してありますので、ぜひご一読ください。

リニューアルで会社案内型HPを作るから失敗する

それでは今までの説明を簡単に整理しておきましょう。

紙の会社案内やサービスパンフレットをコピーしただけの会社案内型HPを作ってしまうと、「問合せを増やす」というリニューアルの目的達成はかなり難しいです。

また通信販売のノウハウを持たない人が「ネットショップ型HP」を作っても、苦戦するのは明らか。

リニューアルで失敗したくないなら、比較的簡単に「問合せを増やす」ことが可能なマーケティング型HPを作成しましょう。

失敗の理由(3)元のHPの内容を活かそうとし過ぎる

それでは続いて、リニューアルの前と後のホームページの関係を考えてみましょう。

リニューアル前とリニューアル後のホームページの関係図

上図の1つ目のパターンは、今までのホームページの内容を全て捨てて、新しく一からホームページを作り直すパターン。既存のホームページが小規模であまりページが多くない場合は、このパターンでリニューアルされることが多いです。元のHPのことは気にしないで、一から最適な構成を考えられるので、比較的簡単にリニューアルできます。

2つ目は、既存の内容を流用しながら、新しくページを修正・追加しながらホームページをリニューアルするパターン。

実はリニューアルで失敗しやすいのはこのタイプ。元のページを生かしながら全体の構成を見直していくのですが、ページ数が多いとこれがとても大変です。今まで使っていたホームページの内容をなるべく活かしたいと言う気持ちは分かるのですが、得てしてとても難易度の高いリニューアルとなりがち。リニューアルに際して、よほど実力のある制作会社に頼まないと、リニューアル先のホームページがつぎはぎだらけで整合性が取れず、結果的にお客さんが混乱してホームページが役に立たないと言うことになりがちです。

その上ページ数が多いですから、費用もかかりますし、どうしても期間も長くなってしまいます。制作会社に頼んでからリニューアルが完了するまで一年以上かかってしまう、そんなケースも決して少なくありません。

そこでオススメなのが3つ目のタイプ。既存のホームページにはほとんど手を入れないで、新しく特定のサービスに絞ったホームページを追加で作るのです。

この方法だと全部のページをリニューアルするのに比べると、新しく作るページ数が少ないため費用も抑えられますし、期間も短くできます。

それに特定のサービスに絞ったホームページなので、ホームページの構成がシンプルになり、お客さんの問い合わせを増やすことが比較的簡単にできます。

リニューアルが失敗するのは・・・

リニューアルが失敗するのは・・・

以上を整理すると、ホームページのリニューアルに失敗しやすいのは

  • リニューアルの目的が不明確で
  • 会社案内型HPを作ろうとして
  • 元のHPの内容を活かそうとしすぎる

という人だということになります。

逆にホームページのリニューアルに成功したいのなら

  • リニューアルの目的を「問い合わせを増やす」ことに絞り
  • そのためにマーケティングHPを作成し
  • 元HPの内容にこだわらず、一から全部作り直すか、あるいは特定サービス専用のHPを作る

というやり方が有効ということになるのです。

ホームページリニューアルの料金と期間

それでは続いて、ホームページをリニューアルする際の料金と期間について考えてみましょう。

リニューアルの料金は、ホームページの(タイプ)とページ数で異なります。また原稿を制作会社に依頼するか、あなたが原稿を作るかでも大きく料金は上下します。

ここでは仮に14ページのホームページを作成する場合の費用と期間をまとめてみました。

14ページのホームページを作成する場合の料金と期間
会社案内型HP マーケティング型HP
原稿作成 制作会社 あなた 制作会社 あなた
費用 70万円 30万円 120万円 50万円
期間 3ヶ月 3ヶ月~1年 3ヶ月 3ヶ月~1年

この表は、中堅どころの制作会社に依頼した場合の費用です。知人の個人デザイナーに頼んだ場合はこれより随分安くリニューアルしてくれると思いますし、逆に大手の制作会社に頼む場合、この3倍は覚悟してください。

それから原稿の作成を制作会社に依頼すると、その分の追加費用が必要です。予算がない人は自分で原稿を書くと費用をかなり抑えることができます。

さて、会社案内型HPは、デザイン力さえあれば制作できますし、競争も激しいので、比較的安価に制作会社は対応してくれます。でも「問合せを増やす」という目的につながらないのは先述の通りです。

一方、マーケティング型HPを手がける制作会社はどこも、マーケティングの専門集団。相応の知識・経験を持った単価の高い人材が手がけていますし、どの制作会社も引く手あまたの状態。そのため会社案内型HPに比べるとかなり割高になってしまいます。

それからリニューアルの期間ですが、制作会社に頼むとだいたい3ヶ月くらいでリニューアルを終わらせてくれます。でも原稿をあなたが作成する場合、人によりますが、半年以上かかることはざらにあります。中には「原稿が書けないので、ちょっと待って下さい」という状態になってしまって、1年経ってもリニューアルが終わらない、ということもあります。

費用を節約したいなら自作でリニューアル

さて、こんなに高額な費用が出せないと言う方には、マーケティング型ホームページ自作するのをお勧めします。

無料のホームページツールを使って自作してもいいですし、もしパソコンスキルに自信がないのなら、サポート付きの自作サービスを使っても良いでしょう。

またマーケティング型HPを自作するなら、ツール選びも大切。一般的な無料のHPツールは、会社案内型HP用のものが多いのですが、マーケティング型HPを作るためにはマーケティングCMSと呼ばれるツールを利用しましょう。

自分一人で自作する場合と、サポートつき自作する場合の比較をしておきましたので参考にしてみてください。

無料HPツールを使って
一人で自作
マーケティングCMS
サポートつき自作
デザイン 自分 制作会社
マーケティングCMS
SEO対策 自分 制作会社
マーケティングCMS
マーケティング支援 自分 制作会社
マーケティングCMS
ページ制作 自分
制作会社 公開ページ :5p
ひな形ページ:9p
自分 それ以上のページ
コンサル なし あり
電話サポート なし あり
費用 0円
初期: 5万円〜
月額: 0.5万円
メリット 自分の時間以外には、費用がほとんどかからない 制作会社に全部頼むより低コスト

コンサルやサポートがあるので、初心者でも安心

14p作ってくれるので、開始時はあまり苦労しないし、短期間でHPが完成する

デメリット マーケティング知識、デザインセンス、SEOのスキルが必要

全部自分でやるので、時間と手間かかる

初心者にはハードルがかなり高い

初期費用と月額費用が必要

ネットが得意でマーケティング知識のある人は、無料のHPツールを使って一人で自作するのがお勧め。

一方、初心者だけど自作で費用を少しでも抑えたいと言うかたは、マーケティングCMSを使ったサポートつき自作を利用しましょう。

なお、マーケティングCMSやサポートつき自作のポイントを以下のガイドブックにまとめてありますので、ご興味ある方はぜひ一読ください。

ホームページリニューアルの注意点

それでは続いて、ホームページをリニューアルする際の注意点について、お話ししておきましょう。

全部完成するまで公開できない

公開できない

ホームページをリニューアルする場合、新しいホームページはすべてのページが完成するまで公開できません

本当は、できた部分から新しいホームページを公開し、一方まだできていない部分は古いホームページを見てもらう、という風にしたいところ。

でも、これがリニューアルの場合はできないのです。

新しいホームページを公開するということは、同時に古いホームページを非公開にして見えなくするということ。従って古いホームページが非公開になって見えなくなる時には、新しいホームページがすべて完成してなければいけないのです。

そしてこれがリニューアルの問題の一つ。リニューアル作業が早くて3ヶ月、場合によっては1年以上かかる訳ですから、この間、新しいホームページは公開できないのです。古いホームページを非公開にしてもいい状況になるまで、新しいホームページは一切公開できません。

全部が完成するまで、指をくわえて待つしかないのです・・。

もし全てのページが完成するまで待てない、という場合は、「特定サービスのホームページ」を作って、それを先行して公開する、というやり方がおすすめ。この方法なら全体の完成を待たずに、早期に「問合せを増やす」ことが可能ですので、リニューアルが長い期間かかりそうな人は検討してみるのもよいでしょう。

サーバー会社を変更するかを事前に確認

確認

リニューアルの注意点2つ目は、新しいホームページを公開するサーバーをどうするか。

今のサーバー会社から変更するのか、あるいは今のサーバー会社をそのまま使うのか、制作会社に確認しておきましょう。もし新しいサーバー会社に変更する場合、今まで使っていたメールアドレスやその他サービスが移動先にサーバーで使えるか、確認しておくことをお勧めします。

またサーバーを変更する場合は、制作会社か、あるいは移管先のサーバー会社にサポートをしてもらえるよう、事前に交渉しておきましょう。

ドメインをどうするか


注意点の3つ目は、ドメインをどうするのか。新しいホームページで今のホームページのドメインを使うのか、新しくドメインを取得するのか、この点についても制作会社に必ず確認しておきましょう。

また今までのドメインを利用する場合、新しいホームページに切り替えるタイミングで、ドメインをそのまま引き継ぐための作業が必要なので、この作業のサポートも制作会社に依頼しておきましょう。特にサーバー会社を変更する場合、このドメインの移管手続きが技術的に少し複雑なため、経験不足の制作会社の場合、サポートしてくれない場合もありますので、注意しましょう。

元ホームページのSEO力を、新ホームページに引き継げるか

SEO

注意点の4つ目は、SEO。ホームページにSEOが効いているページがある場合、そのページの「SEOパワー」を新ホームページに移行するような設定を行いましょう。

専門用語では「リンク資源を引き継ぐための301リダイレクト」と言いますが、この設定を行うと元ホームページの「SEOパワー」をある程度新ホームページに引き継ぐことができます。

ここについても専門知識が必要な分野なので、制作会社にサポートしてもらいましょう。

問合せを増やすのがリニューアル

講師:吉本

ホームページリニューアルについての解説は以上です。

もしかしたら少し難しい話が多かったかもしれませんが、「問合せを増やす」という目的を忘れずに、ホームページのリニューアルに取り組んでいって下さい。

またこのページでお話ししている内容は、以下のガイドブックの知識をある程度前提としていますので、もう少し詳しく勉強してみたいと言う方は、ぜひご一読ください。

リニューアル専門のサポートつき自作サービス

また当社では、自分の力でホームページをリニューアルをしたい、という方を支援するために、サポートつき自作サービス【リニューアルパック】をご用意しています。

HP初心者の方でもこのサービスを利用してホームページをリニューアルし、問合せを何倍にもした方がたくさんいらっしゃいます。自作でのリニューアルをご検討中の方は、ぜひご検討ください。