
前回の講座では、ホームページ作成にかかる費用相場について解説しました。大まかな予算感が掴めた方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の講座では、あなたにとって最適なホームページ作成方法について解説していきます。ホームページ作成には、大きく分けて「自作2種類」と「外注2種類」の、合計4つの作成方法があります。そのメリットとデメリットも併せて説明します。
※この記事は「経営者のためのHP作成講座(全12回)」の第3回です。初めての方でもこの記事単体で理解できますが、第1回から読むとより体系的に学べます。
自社の目的やスキルレベルに合わない方法を選んでしまうと、「費用をかけたのに成果が出ない」「難しくて更新できない」といった失敗につながりかねません。
【この記事で分かること】
この記事では、あなたの会社に最適なホームページの作り方を見つけるために、以下の点を分かりやすく解説します。
- ホームページ作成の主な4つの方法の違い
- それぞれのメリット・デメリットと、かかる費用や期間の目安
- あなたの会社の目的や予算に合った「最適な選び方」
- WordPressやWixなど、代表的なHP作成ツールの特徴と比較
この記事を最後まで読めば、「うちの会社の場合は、この方法がいちばん合っているな」という明確な答えが見つかり、自信を持ってホームページ作成の次の一歩を踏み出せるようになります。
本記事の結論!ビジネス用なら「プロ作成+自分で更新」が正解

冒頭で述べたとおり、ホームページを作成する方法にはさまざまな選択肢がありますが、「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事の結論をズバリお伝えすると、ホームページ作成方法の選び方は、自社の「目的」「予算」「スキル」の3軸で決めるのが最適です。
低予算で自由に作りたいなら「WordPressで自作」、成果を重視しつつ手間を省きたい中小企業なら「セミオーダー(あきばれホームページなど)」、デザインや機能を徹底的に追求するなら「フルオーダー(制作会社)」が主な選択肢となります。
「WordPress」がおすすめの人
| 費用感(目安) | サーバー・ドメイン代のみ(年間数千円~) |
|---|---|
| 専門知識の有無 | ある程度知識がある、無い場合には学ぶ意欲と時間が必要 |
| こんな人向け | ・自由にカスタマイズ・拡張していきたい方 ・時間をかけてでも、デザインや機能面で自分の理想に近いサイトを作りたい方 ・更新費用をかけず、自分で運用したい方 |
Wix、ジンドゥーなど「簡単なホームページ作成サービス」がおすすめの人
| 費用感(目安) | 月額サービス利用料(有料プラン)※無料プランあり |
|---|---|
| 専門知識の有無 | 無しでも可 |
| こんな人向け | ・サーバー管理などを考えず、簡単な操作性を最優先したい方 ・ビジネス利用(有料プラン)を前提としている方 ・専門知識はないが、更新は自分で行いたい方 ・お試し感覚でホームページ運営を始めてみたい方 |
「あきばれホームページ(セミオーダー型)」がおすすめの人
| 費用感(目安) | 初期費用+月額サービス料 |
|---|---|
| 専門知識の有無 | 不要 |
| こんな人向け | ・成果の出し方を知らない、またはプロに教えてほしい方 ・日々の更新は自社でスピーディに行いたい方 ・制作の手間はプロに任せたいが、費用はなるべく抑えたい方 ・手厚いサポートを期待している方 |
フルオーダー型で「制作会社」に依頼するのがおすすめの人
| 費用感(目安) | 高額な初期費用(+別途保守費用が必要な場合も) |
|---|---|
| 専門知識の有無 | 不要 |
| こんな人向け | ・ある程度、ホームページの制作・運用にコストをかけられる方 ・デザインや機能に大きなこだわりがある方 ・制作や更新の作業はすべてプロに任せたい方 |
なぜこの結論に至ったのか――?
次章から詳しく解説いたします。自分に最適な方法を見つけるためには、「目的」「予算」「自身のスキル」などのバランスを見極めることが重要です。
「自分にはどの方法が合っていそうか」をイメージしながら、読み進めてみてくださいね。
会社・店舗のホームページ作成方法|主な4つの種類と選び方

それでは、会社や店舗のホームページを作る際に考えられる、主な4つの方法について解説していきます。
「どの方法でホームページを作るべきか?」 これは、会社としてホームページを立ち上げようと考えたとき、多くの経営者や担当者が最初に直面する悩みです。
ホームページの作成には、コスト(費用)やデザインの自由度、作った後の運用のしやすさなど、さまざまな要素が関わってきます。そして、それらのバランスは、どの方法で作成するかによって大きく変わってきます。
現在、企業や店舗のホームページの作成方法は次の4つに大別されており、それぞれに向いている企業のタイプや目的があります。
まずは、それぞれの作成方法の概要と、どんな企業・担当者に向いているのかを一覧表で比較してみましょう。
ホームページ作成方法 4つの比較一覧表
| 作成方法 | 費用感(目安) | 専門知識 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1. WordPressで自作 | 低(サーバー代等) | 必要 | 自由度が最も高い | 保守・管理が大変 | 低コストで自由に作りたい人 |
| 2.簡単なHP作成サービス (Wix等) | 中(月額費用) | 不要 | サーバー管理不要 | 機能・SEOに制限あり | 簡単な操作性を最優先したい人 |
| 3.セミオーダー
(あきばれHP) |
中(初期+月額) | 不要 | 集客の土台が整う | デザイン制約あり | 成果重視の中小企業 |
| 4.フルオーダー
(制作会社) |
高(高額な初期費用) | 不要 | 高品質・高機能 | 高額・時間がかかる | 予算が潤沢な企業 |
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、自社の目的や費用に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。
次章からは、これら4つの方法についてさらに詳しく掘り下げていきます。
自社が重視すべき観点を明確にしながら、最適な選択肢を見つけていきましょう。
各作成法ごとのホームページ作成費用・相場は第2回記事で確認してください
方法1:WordPress(CMS)で自作する

【オープンソース型CMS自作のポイント】
| メリット | デザインや機能の自由度が非常に高く、本格的なサイト構築が可能です。 |
|---|---|
| デメリット | 初期設定や保守・管理(セキュリティ対策など)に専門知識と手間が必要です。 |
| おすすめな人 | 時間をかけてでも、理想のサイトを低コストで作りたい人に向いています。 (※サーバー代やドメイン代といった最低限の運用費は発生します) |
CMS(シーエムエス)とは、「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の略です。これは、プログラミングなどの専門知識がなくても、ホームページの作成や更新(例えばブログを書くなど)が簡単にできるシステムを指します。
その中でも「オープンソース型CMS」は、設計図にあたるソースコードがインターネット上で広く公開されており、誰でも無料で使うことができ、カスタマイズも自由にできるのが特徴です。
代表的なものには「WordPress(ワードプレス)」があり、世界中で圧倒的なシェアを持っています。
オープンソース型CMSは、いずれのツールも自由度が高い分、初期設定や運用には一定の知識や慣れが必要です。したがって、次のような方にオープンソース型CMSでの自作はおすすめできます。
- ホームページの構造や仕組みを学びながら作りたい人
- 将来的に自由にカスタマイズ・拡張していきたい人
- 時間をかけてでも、自分の理想に近いサイトを作りたい人
一方で、「できるだけ手間をかけず、すぐにホームページを公開したい」という方には、次の「簡単なホームページ作成サービス」や「セミオーダー型」など、他の選択肢の方が適している場合もあります。
WordPressのメリット・デメリット
世界で最も利用されているオープンソースのCMSです。自由度の高さが魅力ですが、使いこなすには一定のWeb知識が求められます。
【メリット】
- デザインや機能を自由にカスタマイズできる
- 利用者が多く、ネット上にノウハウ情報が豊富
- プラットフォーム依存がなく、サイトが完全に自社の資産になる
【デメリット】
- サーバー・ドメインの設定や保守管理がすべて自己責任
- セキュリティ対策(ハッキング防止)を自力で行う必要がある
- 不具合が起きても公式サポート窓口がない
方法2:Wix等の「簡単なHP作成ツール」で自作する

【簡単な作成サービス(Wixなど)のポイント】
| メリット | プログラミング知識(コード)が一切不要で、AIの支援なども受けながら直感的に作成できます。サーバー管理も不要です |
|---|---|
| デメリット | ビジネス利用では月額費用が発生します。また、制作会社(フルオーダー)に比べてサポートが手薄な場合が多く、集客(SEOなど)も基本的に自分次第となります。 |
| おすすめな人 | 専門的なことは考えず、とにかく簡単な操作でホームページを自作・更新したい人に向いています。 |
「Wix(ウィックス)」や「ジンドゥー(Jimdo)」「STUDIO(スタジオ)」などに代表されるこれらのサービスは、WEB初心者の方でも、まるでパワーポイントを操作するような直感的な感覚でホームページが作れるサービスです。
またプログラミングコード(HTMLやCSSなど)を一切書かずにサイトが作れることから、通称「ノーコード(No-Code)ツール」とも呼ばれます。
「簡単」である理由は、専門知識が不要なことに加え、最近ではAI(人工知能)がデザイン案を自動で提案してくれたり、文章作成をサポートしてくれたりする機能が導入されているためです。これにより、デザインセンスに自信がない方でも、手軽にプロ並みの見た目のサイトを構築できるようになってきました。
このタイプのサービスは、インターネット経由でサービスを利用する形態(クラウド型)です。前の章でご紹介したWordPressのように、ご自身でサーバー(※ホームページのデータを置く土地のようなもの)を契約したり、セキュリティ管理をしたりする必要がなく、サービス利用料(月額費用)の中に、それら全てが含まれているのも大きな特徴です。
多くの場合「無料プラン」も用意されていますが、ビジネスで利用する場合は、
- 会社独自のURL(独自ドメイン)を使う
- サービス提供元の広告を非表示にする といった目的のために、月額費用を支払う「有料プラン」で契約するのが一般的です。
ただし、操作が簡単な反面、WordPressに比べるとデザインや機能の自由度が制限される傾向にあります。さらに、プランにもよりますが、制作会社(フルオーダー)のような手厚い電話サポートや個別のコンサルティングは期待しにくい点にも注意が必要です。
あくまで「ホームページを作るための道具(ツール)」が提供されるだけなので、その後の集客(SEOなど)を成功させるかどうかは、ご自身の努力やノウハウ次第となります。
「専門知識ゼロで、まずはご自身でホームページの作成・更新を完結させたい」と考える経営者の方にとっては、有力な選択肢となるでしょう。
Wix等の作成ツールのメリット・デメリット
WixやJimdoなど、Web上の管理画面でパズルを組み立てるように作成できるサービスです。
【メリット】
- HTMLなどの専門知識が一切不要で、直感的に操作できる
- デザイン性の高いテンプレートが豊富に用意されている
- サーバー契約などの面倒な初期設定がいらない
【デメリット】
- 機能やデザインの細かいカスタマイズには限界がある
- サービスが終了するとホームページも消滅してしまう
- 他社サービスへの乗り換え(データ移行)が非常に難しい
ホームページ作成ソフト8選|WEB制作のプロが徹底比較しました!
方法3:「セミオーダー型(初期制作はプロ)」を利用する

【セミオーダー型(あきばれホームページなど)のポイント】
| メリット | プロが集客できる土台を設計し、サポートも手厚いです。それでいて、完成後は自分(自社)で簡単かつ迅速に更新できるのが最大の特徴です。 |
|---|---|
| デメリット | デザインは既存のテンプレートがベースとなるため、フルオーダーのような完全なオリジナルデザインは難しい場合があります。 |
| おすすめな人 | WEB集客の成果を重視したいが、コストや手間は抑えたい中小企業の経営者に向いています。 |
ホームページ制作会社が、あらかじめ集客・成果を出すために最適化した「型(テンプレート)」を用意しており、その型をベースにお客さまのご要望に合わせてサイトを構築します。
例えるなら、プロが設計した「間取り(=集客の土台)」が決まっていて、壁紙や内装(=デザインや掲載内容)を自社に合わせて選んでいくイメージです。
フルオーダーのようにゼロから設計する必要がないため、制作会社に依頼するよりも費用を安く、早くホームページを立ち上げることができます。
それでいて、前の章でご紹介した自作ツールとは異なり、WEB集客のプロが集客しやすい構造(SEO対策など)をあらかじめ設計しています。さらに、フルオーダー型で制作会社にすべて任せるのとは違い、完成後はブログやお知らせなど、ご自身で迅速かつ簡単に更新できる仕組み(CMS)も提供されます。これにより、日々のタイムリーな情報発信をご自身の手でスピーディに行うことが可能です。
特に、次のような方におすすめの作成方法です。
- 専門知識はないが、ホームページでの集客(例:問い合わせ獲得、売上UP)を本気で目指したい人
- 日々の更新は自社でスピーディに行いたい人
- 制作の手間はプロに任せたいが、費用はなるべく抑えたい人
- 作成後のサポートや、集客のアドバイスも受けたい人
セミオーダー型のメリット・デメリット
初期制作をプロに任せ、公開後の更新は自分で行うスタイルです。「品質」と「コストパフォーマンス」のバランスが良く、中小企業や個人店舗のビジネス利用に最も適しています。
【メリット】
- プロが制作するため、信頼性の高いデザインとSEO内部対策が実現する
- フルオーダーに比べて費用を抑えられ、納期も早い
- サポート体制が整っており、システムや更新の不明点を相談できる
【デメリット】
- 用意されたテンプレート等をベースにするため、1ピクセル単位の完全なデザイン調整はできない
- 複雑な独自システムの開発や、特殊な機能追加には対応できない場合がある
【あきばれホームページ】だと、なぜ集客できるの? 資料をダウンロードする
方法4:「制作会社(フルオーダー)」に丸投げする

【フルオーダー型(HP制作会社)のポイント】
| メリット | デザイン、機能ともに制約がなく、自社の要望を100%反映した完全オリジナルのホームページが作れます。 |
|---|---|
| デメリット | 費用は最も高額になる傾向があり、制作期間も長くかかります。また、依頼する会社によって品質や得意分野が大きく異なります。 |
| おすすめな人 | 予算(コスト)に余裕があり、デザインや機能に徹底的にこだわりたい、または制作・運用をすべてプロに任せたい人に向いています。 |
例えるなら、設計士(WEBディレクター)と相談しながら間取りやデザインをイチから決めていく「注文住宅」のようなイメージです。
デザインの制約がないため、システム開発を伴うような複雑な機能(例:独自の予約システム、会員データベースとの連携など)も実装できます。自社のブランドイメージを徹底的に追求したい場合や、競合他社と明確に差別化したい場合に最適な方法と言えるでしょう。
ただし、制作に関わる人手や時間が最も多くかかるため、費用は他のどの方法よりも高額になります。
また、日々の更新作業(例:お知らせの追加)も制作会社に都度依頼することになる場合が多く、「自分で迅速に更新する」ことは難しくなります。(※更新の仕組み(CMS)を導入する場合もありますが、その構築費用も高額になる傾向があります)
制作会社のスキルや経験によって、完成するホームページの品質(特に集客力)が大きく左右されるため、信頼できる制作会社を見極める「目」も必要になります。
フルオーダー型のメリット・デメリット
制作会社に依頼し、ゼロから完全にオリジナルで構築する方法です。予算が潤沢にあり、独自のブランディングや機能を徹底的にこだわりたい企業に向いています。
【メリット】
- デザイン、レイアウト、機能など、すべてを要望通りに作り込める
- 制作作業をすべて任せられるため、自社の手間がほとんどかからない
- 専門家が担当するため、クオリティの高いサイトが完成する
【デメリット】
- 初期費用が数十万〜数百万円と高額で、制作期間も長くなりやすい
- 公開後の修正も都度依頼が必要なケースが多く、更新のたびに費用とタイムラグが発生する
【一覧表】4つの作成方法の「難易度・手間・品質」比較
これまでに解説した4つの作成方法について、「難易度(専門知識)」「手間(制作時間)」「クオリティ(完成度)」の3つの軸で整理しました。
記号の意味:◎=とても良い・楽 ○=良い △=普通・手間がかかる ×=悪い・大変
| 作成方法 | 難易度 | 手間 | 品質 |
|---|---|---|---|
| 1.WordPress(自作) | × 難しい | × 多い | △ 自分次第 |
| 2.簡単作成ツール(Wix等) | ◎ 簡単 | △ 普通 | △ 既製品感 |
| 3.セミオーダー型(プロ作成) | ◎ 簡単 | ◎ 少ない | ○ プロ品質 |
| 4. フルオーダー型(制作会社) | ○ お任せ | ○ 打合多い | ◎ 最高 |
あなたの会社におすすめなのは?
- WordPress: 勉強時間をたっぷり取れる「個人・エンジニア」向け
- 簡単作成ツール: とにかく安く、名刺代わりに急いで作りたい「個人事業主」向け
- セミオーダー型: 手間とコストを抑えつつ、集客できるHPが欲しい「中小企業・店舗」向け(★おすすめ)
- フルオーダー型: 予算数百万円で、ブランディングを徹底したい「大企業・有名店」向け
ビジネスで成果を出すには、「品質」と「運用(更新)の手軽さ」のバランスが重要です。その点で、中小企業には(3)セミオーダー型が最も失敗の少ない選択肢と言えます。
【プロの視点】失敗しない選び方の「裏」基準
多くの企業が「初期費用」や「デザイン」だけで選びがちですが、HP運営に失敗する最大の原因は「更新の手間による放置」です。 実は、成果を出している企業ほど、「今の予算」よりも「3年後も無理なく更新し続けられるか?」という持続可能性を最優先に選んでいます。「作ること」をゴールにせず、「運用しやすい環境」を手に入れることが、WEB集客成功のカギです。
ホームページ作成方法に関するよくある質問

最後に、ホームページ作成方法の選び方に関して、経営者の方からよくいただく質問と回答をまとめます。
Q. WEB初心者で知識が全くない場合、結局どれがおすすめですか?
A. 何を最優先するかによって変わってきます。
もし「集客やサポートよりも、まずはご自身で簡単な操作で作りたい」ことを最優先するなら「簡単なホームページ作成サービス(Wixなど)」が手軽です。
一方で、「専門知識はないけれど、集客の成果もしっかり狙いたい」「作成後のサポートも欲しい」という場合は、プロが集客の土台を設計し、サポート体制も整っている「セミオーダー型(あきばれホームページなど)」がおすすめです。
Q. 費用をできるだけ安く抑える方法はどれですか?
A. 初期費用・月額費用ともに最も安く抑えられる可能性があるのは「WordPressで自作」です。かかる費用はサーバー代とドメイン代(年間数千円~数万円程度)のみの場合もあります。
ただし、これには専門知識を学ぶための膨大な「学習コスト(時間)」がかかります。ご自身の時給換算で考えると、結果的に高くつく可能性もあります。
「簡単なホームページ作成サービス」や「セミオーダー型」は月額費用がかかりますが、その分、専門知識が不要で、すぐにホームページを立ち上げられる(=時間を節約できる)メリットがあります。
Q. 結局、集客(SEO)にいちばん強いのはどれですか?
A. ツールの「自由度」が最も高い(=やれることが多い)のは「WordPress」です。理論上、SEOのあらゆる施策を突き詰めることができます。
ただし、これは「集客に強いホームページが簡単に作れる」という意味ではありません。集客で成果を出すには、ツールの自由度以上に、正しいSEOのノウハウ(記事の内容、サイトの構造設計など)が不可欠です。
もしご自身に専門知識がない場合、どれだけ自由度が高くても宝の持ち腐れになってしまいます。その点、「あきばれホームページ」のような「セミオーダー型」は、あらかじめプロが集客しやすい構造(SEOの土台)を設計しています。そのため、専門知識がない方でも、その「型」に沿って運用するだけで成果を出しやすい点が強みとなります。
Q. ホームページが完成するまで、最速で作れる方法はどれですか?
A. すぐに公開したい場合、あらかじめデザインや機能の「型(テンプレート)」が決まっている「簡単なホームページ作成サービス(Wixなど)」や「セミオーダー型」が最もスピーディです。ご自身で操作に慣れれば、Wixなどは数日~1、2週間で公開することも可能です。また、セミオーダー型のあきばれホームページでも、プロが土台を作るため、最短10日間で公開することが可能です。
一方、「WordPressで自作」はご自身の学習時間や作業時間が別途かかりますし、「フルオーダー」は制作会社との打ち合わせやゼロからの設計・開発に時間がかかるため、一般的に数ヶ月単位の期間が必要となります。
Q. スマートフォン対応(レスポンシブ)は、どの方法でも可能ですか?
A. はい、現代のホームページ制作においては、どの方法を選んでもスマートフォン対応(レスポンシブデザイン)は可能であり、必須と言えます。
ただし、「簡単な作成サービス」「セミオーダー型」「フルオーダー型」では、基本的にサービス側や制作会社が、標準機能として対応してくれます。
一方、「WordPressで自作」する場合は、ご自身で「スマートフォン対応」のデザインテンプレート(テーマ)を選ぶ必要があります。もし対応していない古いテーマを選んでしまうと、スマホで見た時に非常に見づらいサイトになってしまうため、注意が必要です。
【まとめ】失敗しないために。自社の「目的・予算」から最適な手法を選ぶ

ここまで、ホームページを作成するための主な4つの方法(WordPressで自作、簡単な作成サービス、セミオーダー、フルオーダー)について、それぞれのメリット・デメリットを解説してきました。
ホームページの作成方法は、今やひとつではありません。自作からプロへの依頼まで、多様な選択肢の中から自社に最適なものを選ぶ時代です。
最も重要なのは、本記事でご紹介した方法の中から「ホームページ作成の目的(集客したいのか、名刺代わりで良いのか)」「予算(どれだけコストをかけられるか)」「スキル(自社でどれだけの手間や時間をかけられるか)」に照らし合わせ、最もバランスの取れた選択をすることです。
この記事を通して、「うちの会社にはこの方法が合っているな」という答えは見つかりましたでしょうか?
もし、「コストは抑えたいが、集客の成果もしっかり狙いたい」「専門知識はないが、日々の更新は自社でスピーディに行いたい」という場合は、プロが集客の土台を設計し、更新のしやすさも両立できるセミオーダー型の【あきばれホームページ】が、お客さまの力強い味方になるはずです。
さて、作成方法の方向性が定まったら、次はいよいよホームページを公開するための「場所」を確保するステップです。家を建てる前に「住所」と「土地」を決めるように、ホームページにも公開のための場所が必要となります。
次回の講座では、ホームページの「住所」にあたる「ドメイン」と、「土地」にあたる「レンタルサーバー」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
次回の講座はこちら

第4回:ドメイン名とレンタルサーバーの選び方
本記事では、独自ドメインの優位性、ドメイン名の選び方や購入方法、レンタルサーバーの選定基準を学びます。自分に最適な独自ドメインを取得しましょう。




