アフターコロナ/withコロナの治療院・整体院ホームページ集客方法

5/26、東京を含む全国で、緊急事態宣言が解除になりました。(2020.05.28更新)
各地方自治体から出ていた休業要請も、次々に緩和、解除されて来ています。
ここでは、アフターコロナ/withコロナの治療院ホームページの作り方、集客のポイントをお伝えしていきたいと思います。
目次
更新履歴
- 5月28日 掲載
アフターコロナ/withコロナとは
大規模な感染症となった新型コロナウイルス(COVID-19)。
この半年の間に、世界中の人々の価値観や行動様式に変化が起きました。
アフターコロナとは、この感染が収束した後の時代/世の中を指す言葉で、もっと言えばこれからの時代の価値観や生き方そのものを指す意味も備えているとも言えます。
一方で、withコロナとは新型コロナウイルスがあることを前提にした、価値観や考え方のことを指します。
コロナウイルスのような外的脅威が完全になくなることはなく、いつ再現するとも分からないという前提で、世の中を捉えなおしていくような動きと言えます。
アフターコロナも、withコロナも、21世紀の店舗運営やビジネスを考える上では避けて通れない考え方となりました。
もう、以前と同じ世界ではないとも言えます。
そのことを前提に、ターゲット(患者さん)を思い描き、治療院の集客運営をしていくことが大切になるでしょう。
アフターコロナの治療院集客
いよいよ、ここからが治療院(整体院/接骨院/整骨院/鍼灸院/指圧院)集客の勝負所です。
今、全国的に、
・治療院の新患/リピートが下がっており
・通えていない患者さんがたくさん街中にいる
・そして「どの治療院に行くか」を見定めている
状況です。
つまり、一度離れていた患者さんが、
・どの治療院に行くか
まだまだ、分からないのです。
少し大げさな表現で言えば、患者さんの獲得合戦のような状況になる可能性もあります。
そこで、どうやって患者さんを集客すれば良いのか、そのポイントを考えてみたいと思います。
患者さんは、リアルよりもオンラインを重視
在宅勤務や自粛期間が長く続いたことで、人々の中で
「オンライン > リアル」
という価値観が強く芽生えました。
特に、何をするに際しても、以前より圧倒的にインターネットが見られています。
リアルでの外出が制限されたことによって、
・わざわざ外出しない
・ネットで済ます
という傾向が強まっています。
つまり、ホームページです。
今、お持ちのホームページの作り込みやリニューアル、このタイミングでの新規作成が重要な意味を持ちます。
おそらく夏までに、新しい顧客の「囲い込み」がある程度、決着を見るでしょう。
そこで今、治療院の今のオンライン集客として、おすすめのポイントをお伝えしたいと思います。
すぐ動くことで、ぜひ、競合との差別化を図ってみてください。
人々の価値観/行動変化を捉える
まず、ターゲットの分析が重要です。
患者さんは今、
・信頼/安心/安全を重視
・リアルより、オンラインを重視
・地域密着(都心に行かず、地元で済ます)
・ワークライフバランス意識の高まり
・健康重視
といった価値観/行動様式の変化を起こしています。
したがって、これらをトップページに盛り込み、
「私のことを分かってくれている/トレンドを分かっている」
というメッセージ作りを行いましょう。
共感を得ていくことが大切です。
・つらい症状がありませんか?
というメッセージだけでは埋没してしまい、今後、集客で苦戦する可能性もあると想定しています。
今、患者さんに響くメッセージとは
もちろん、治療院の本分は「施術/症状の改善」です。
したがって、まずホームページでも打ち出すメッセージも、患者さんの主訴に対応したものが最優先です。
一方で、それに加えて、今後は以下のようなメッセージが効果的になるでしょう。
安心/安全の施術環境です
オンライン問診/LINE予約実施中
地域の方の来院率90%
訪問施術の実績100人、近隣7駅内
オーダーメイドの体調管理メニュー
などです。
つまり、先にみたような、アフターコロナ/withコロナの患者さんの気持ち掴むメッセージです。
この先生は「今、私のことを分かってくれている」と思ってもらえるかどうか。
それが、選ばれるかどうかの決め手になるのではないでしょうか。
メッセージを、どのように掲載するか
メッセージの掲載方法は、以下のような箇所がおすすめです。
・トップページのファーストビュー
トップページの最初に表示される個所で、すぐ目に入る箇所に掲載しましょう。
これにより、患者さんの変化を捉えた治療院であることを、アピールできます。
・当院の特徴に追加
上記のようなメッセージを「当院の特徴」に入れていきましょう。
・当院の選ばれる理由の変更
また、「当院の選ばれる理由」を少し変更することもおすすめです。
まだ、他院はあまり掲載していない今がチャンスです。
A、コロナウイルスの後の生活様式/行動変化を捉えている治療院
B、コロナの前と、何も変わっていない治療院
今後、きっとより多くの人が求めていくのは、変化していくAの治療院です。
コロナ対策ページの作成
次に、アフターコロナ/withコロナ時代のホームページには、
「コロナ対策しています/感染症対策をしています」
という情報を掲載することを強く推奨します。
なぜなら、
・感染予防に繋がる
・公益性を守る
・患者さんが安心する
・SEO=Googleからの評価も高まる
という、良い効果があるためです。
ここでは少し、GoogleのSEO効果の点を詳しく見ていきましょう。
コロナ対策ページのSEO効果
この点について、当社運営の治療院ホームページの傾向を分析しました。
具体的には、2020/5/5に行われた、Googleのコアアルゴリズムアップデートの際の順位変動を確認いたしました。
対象の約30院のホームページにおいて、
コロナウイルス対策の記載がある → 順位の維持/上昇
コロナウイルス対策の記載がない → 順位の維持/下落
の傾向がありました。
つまり、今、コロナウイルス対策ページのあるホームページがSEO上有利になっていると言えます。
もちろんSEOには複雑な要素が絡み合っており、「コロナウイルス対策」のページのあり/なしだけでは順位は決まりません。
しかし、治療院のSEOにおいては一つ主要なファクターが増えたことは事実です。
では、なぜGoogleはこのようなアップデートを行ったのでしょうか。
Googleが上位に出したいのは、信頼・安心できる情報
例えば「接骨院 新宿」というキーワードで検索した際に、
A、トップ10に並ぶホームページすべてに、コロナ対策の記載がある
B、トップ10に並ぶホームページすべてに、コロナの記載がない
では、Aの方がGoogleの好む状態です。
まず、実際の感染リスクが減ります。
コロナの記載がある治療院を並べておくことで、検索ユーザーが施術を受けた際に、そこから感染する可能性が低くなると言えます。
Googleは既に社会のインフラのような存在ですので、感染拡大に繋がる情報提供は極力、避けたいところです。
また、利用者の側も、コロナ対策をしている治療院ばかりが並ぶことで、安心感を持って情報を吟味できます。
一方でBは懸念点があります。
Aと比較すると、院内感染のリスクが高まります。
コロナ対策の情報がない治療院ばかりですので、実際に院内感染対策を行っているかどうかは分からず、常にリスクがある状態です。
最悪、「Googleを使ったから感染してしまった」と言われかねません。
そして、検索を利用するユーザーも、「コロナの記載がないけれど大丈夫かな」と不安になるのです。
このような検索結果のままにしておくと、いつかユーザーがGoogle離れを起こすことも考えられるのです。
したがって、Googleの側に立つと、冒頭のAの状態にしておくことは公益性等も考えた場合、必要なアルゴリズムであったと言えます。
そこで、今回の順位変動があったと考えられるのです。
検索エンジンが見ているポイント
Googleは、
・感染対策をしている治療院を出した方が安全
・コロナの予防をしている店舗を並べた方が、ユーザーに支持を得られる
と判断しているようです。
また、治療院を医療機関の一部として認識しています。
ホームページに対しても、
・もっとコロナウイルス対策について、情報発信や対策をして欲しい
と期待していることが伺えます。
特に鍼灸師/柔道整復師さんへの期待が高いようです。
(関連キーワードで検索すると[COVID-19に関する注意]が出てきます)
医療系キーワードのトップ10、特に1~3位は公的機関に近いような扱いとなって来ています。
したがって、ぜひ、「コロナウイルス対策」に関するページを用意しておきましょう。
具体的な掲載ポイント
具体的には、以下の内容を掲載することがおすすめです。
・(方針)コロナの時代、どんなふうに考えている治療院なのか
・(具体策)コロナウイルスに対する対策を、どれくらい行っているのか
・(参照元)どの公的機関の情報を参照しているか
・(顧客対応)新しいニーズに合ったサービスを提供しているか
例えば、
・(方針)トップページに概要/先生のお考えを掲載
・(具体策)1ページ作成して詳細な掲載
・(参照元)公的機関のサイトへのリンクを掲載
・(顧客対応)LINEでのフォロー/オンライン問診などへの言及
などの記載が有効です。
ぜひ、今回の状況変化を機会とお考えいただき、よりお客様と繋がるようなホームページにしていただければと思います。
オンライン問診とは
それから、オンライン対応に関する掲載が効果的です。
オンライン問診?
と思われるかもしれませんが、実は、潜在ニーズが増加しています。
なぜなら、コロナウイルスの影響もあり、当社も含む多くの企業が、
・リアルではなくオンラインで商談を行う
・オンライン会議ツールを当たり前のように使う
ことになりました。
また、プライベートでも、
・飲み会
・フィットネス
・スポーツジム
・学習塾/英会話
などもどんどん、オンラインで行われています。
つまり、社会人も学生も主婦も、オンラインに費やす時間が以前よりも増加しているのです。
オンライン問診の導入
したがって今、一早く施術の流れの中に「オンライン」を導入することが、ターゲットの環境にマッチするサービス提供となるのです。
具体的には、以下のようなツールがおすすめです。
・zoom
・skype
・facetime
・line
実際に医療系のオンライン問診アプリもリリースされています。
まだ治療院版はないようですが、いずれこの波は医療→治療院へと波及するのではと想定しています。
オンライン問診のメリット
さて、オンライン問診が患者さんに与えるメリットは、以下です。
A、先生・院内の雰囲気が事前に分かる(安全・安心)
B、接触なく、問診してもらえる(信頼)
C、来店なく、問診してもらえる(時間節約)
D、最先端の施術サービスを受けられる(トレンド・付加価値)
アフターコロナの時代、
・オンラインでまず接触をして
・リアルの施術に誘導する
という流れが出来てくるのではないでしょうか。
インターネットが情報提供のツールではなく、接触ツールになっていく時代が、近づいているように思います。
実際に医療業界では、先に見たようなアプリ/ツールを使って
・問診
・処方箋
・薬の配達
・決済
などがすべてオンラインで完結して来ています。
治療院の運営においても、この流れをキャッチアップしておくことが大切になりそうです。
まとめ
以上、これからの治療院ホームページには、
1、人々の価値観/行動変化を捉える
2、コロナ対策ページの作成
3、オンライン問診の対応
が大切になります。
コロナの時代にも、
・トレンドをキャッチして競合と差別化していく治療院
を作るために、ぜひ上記を前提にホームページの充実を図ってみてください。