
「ホームページ・ビルダーって、昔からあるソフトだけど、初心者でも簡単に作れるって本当?」「経営者仲間が使っていた気がするけど、今でも通用するんだろうか?」
初めてホームページ作成を考える経営者にとって、かつて「初心者向けソフトの定番」だったホームページ・ビルダーは、選択肢のひとつとして思い浮かぶかもしれません。
しかし、WEBマーケティングの専門家として結論から申し上げますと、2026年現在、WEB初心者の経営者がホームページ・ビルダーを選ぶことは、残念ながらおすすめできません。
なぜなら、ホームページ・ビルダーはあなたのPC(パソコン)にインストールして使う「ソフト」であり、現代の主流である「クラウド型サービス」とは根本的に仕組みが異なるからです。(趣味のホームページであれば、現在でも使いやすいソフトのひとつです。)
具体的には、「サーバー契約」や「ファイルアップロード(FTP作業)」、「フォーム設置」といった専門知識が必要な作業をすべて自分で行う必要があり、現代の基準では「かえって難しい選択肢」となってしまいました。
この記事では、ホームページ・ビルダーのメリットとデメリットを、WixやWordPress、サポート重視型サービスなど、現代の主流トレンドと比較しながら、経営者向けに分かりやすく解説します。
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そもそもホームページ・ビルダーとは? 現在の立ち位置

PCにインストールして使う「ソフト型」
ホームページ・ビルダーとは、ジャストシステム社が販売する、自分のPC(パソコン)にインストールして使うタイプのホームページ作成ソフトです。
かつては、専門知識(HTML)がなくてもホームページが作れる画期的なソフトとして人気を集めました。2025年にも新バージョンが発売されており、現在も根強い人気のあるソフトのひとつです。
主流の「自力型クラウドツール」サービスとの根本的な違い
ただし、現在の主流である「クラウド型」サービスとは、根本的に仕組みが異なります。
・クラウド型サービス(Wix、 ジンドゥー、 あきばれホームページ など):ブラウザ(EdgeやChromeなど)でサービスにログインし、作成・更新・公開・管理のすべてがインターネット上で完結します。サーバーやフォームなどもサービスに含まれている「オールインワン型」です。
・PCインストール型ソフト(ホームページ・ビルダー):ホームページのデータを作成するための「道具(ソフト)」です。ソフトが入ったPCでしか作業できません。 また、作成したデータを公開するには、別途「サーバー(土地)」を契約し、そこに「FTP(アップロード)」という作業でデータを転送する必要があります。
この「作成するソフト」と「公開する場所(サーバー)」が別々であり、自分でそれらを繋ぎこむ作業(FTP)が発生する点が、クラウド型サービスとの最大の違いです。
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【比較表】ホームページ作成4つの方法とホームページ・ビルダーの違い
あなたに最適な方法は? 目的別メリット・デメリット
ホームページ・ビルダーが他の方法とどう違うのか。経営者が重視すべき「専門知識の要否」「サーバー等の管理」「電話サポート」の観点で比較しました。
| 作成方法 | ソフト | 専門知識 | サーバー・フォーム | 電話サポート |
|---|---|---|---|---|
| PCインストール型 | ホームページ・ビルダー | 操作は簡単 | 別途契約・管理 | 〇 2033年3月31日のサポート終了日まで |
| CMS構築型 | WordPress | ある程度必要 | 別途契約・管理 | なし(自己責任) |
| 自力型[クラウド] | Wix, ジンドゥー | 不要 | 込み(プラン制限有) | ✕ または △ コールバック式 |
| サポート重視型 | あきばれホームページ | 不要 | 込み(ビジネス標準) | ◎ 直接対応・回数無制限 |
※ホームページ・ビルダーはソフトの操作自体は簡単に見えますが、公開に必要な「サーバー契約」「FTP作業」「フォーム設置」等で専門知識が必要となることがあります。
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ホームページ・ビルダーでHPを作成する3つのデメリット

なぜWEB初心者の経営者におすすめできないのか?
現在、クラウド型サービスと比較した場合の、ホームページ・ビルダーの決定的なデメリットを3つ解説します。
・デメリット1:サイト公開に「専門知識」と「手間」が必須
これが初心者にとって最大の壁です。ビルダーは「ホームページのデータを作るだけ」のソフトであり、公開作業は全て自分で行う必要があります。
- サーバーの別途契約が必須:ホームページを置いておく「土地」であるサーバーを、自分で探し、契約・設定する必要があります。
- 「FTP」でのアップロード作業が難しい:作成したデータをサーバーに送る「FTP」という作業が必須です。この作業は非常に原始的で、1文字でも設定を間違えたり、ファイルを違う場所に置いたりすると、ホームページ全体が表示されなくなります。
- お問い合わせフォームが動かない:ビルダーでフォームの「見た目」は作れますが、「メールを送信する」仕組み(プログラム)は作れません。別途、PHPなどの知識で自作するか、外部の有料フォームサービスを契約する必要があり、非常にハードルが高いです。
・デメリット2:デザインが古く、ビジネス利用に向かない
ホームページは会社の「顔」です。しかし、ビルダーに用意されているテンプレート(デザインの雛形)は、残念ながら現代のデザイントレンドから遅れており、「素人っぽい」「古い」という印象を与えがちです。
「自力型[クラウド]」のWixやSTUDIOなどが、海外の洗練されたテンプレートを豊富に提供しているのと比較すると、ビジネスで信頼感を得るためのデザインを作るのは難しいでしょう。
デメリット3:SEOやスマホ対応が最新基準に追いつきにくい
Googleは今、「ページの表示速度」や「スマホでの見やすさ」を非常に重視しています。
「サポート重視型」や「自力型[クラウド]」のサービスは、運営会社がシステム全体でこの基準に対応するよう最適化を行ってくれます。
しかし、ホームページ・ビルダーの場合は、サーバー選びから画像の圧縮、スマホ表示の微調整まで、すべて自分で最適化しなくてはなりません。専門知識がなければ、検索結果で上位表示されにくい、不利なホームページが出来上がってしまいます。
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ホームページ・ビルダーのメリット(現在はデメリット?)

かつての長所は、今や長所ではなくなってきた
かつてホームページ・ビルダーの長所とされていた点も、現在のクラウド型のホームページ作成ソフトと比較すると、見劣りしてしまいます。
・メリット?1:「低価格」は本当か?
ホームページ・ビルダーは最初にソフト購入費(数万円)がかかります。さらに、サーバー代とドメイン代も別途(年間1万円~)必要です。
一方、「自力型[クラウド]」のWixやジンドゥーには無料プランさえあります。ホームページ・ビルダーは「初期費用も月額費用もかかる」ため、決して「低価格」とは言えません。
・メリット?2:「電話サポート」は安心か?
ホームページ・ビルダーには電話サポートが付いています。ただし、これはあくまで「ソフトの操作方法」に関するサポートです。
「集客に困っている」「もっと売上を上げたい」といった経営者の本質的な悩みに答えてくれるわけではありません。あきばれホームページなど「サポート重視型」のサービスが提供するサポートとは、サポートの質(範囲)が全く異なります。
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WEB初心者の経営者はホームページ・ビルダーを選ぶべきか?

・「本業の時間」をどこに使いますか?
ここまで解説してきた通り、現在、WEB初心者の経営者が「ビジネス目的」でホームページ・ビルダーを選ぶ際は、注意が必要です。
ホームページ・ビルダーは、ソフトの操作自体は直感的ですが、ビジネスで使うには大きな2つの「手間」が発生します。
- 場所の制約(忙しい人に向かない):PCインストール型ソフトのため、ソフトが入った会社のPCでしか作業できません。出張先や自宅からスマホで「ちょっと修正」といった、クラウド型サービス(あきばれホームページやWixなど)では当たり前の柔軟な対応が困難です。
- 専門的な管理作業:ビジネスサイトとして公開・運用するためには、「サーバー契約・管理」「サイト公開作業(FTP)」「フォーム設置」といった作業をご自身で行う必要があります。
経営者の目的は、集客や売上アップのはずです。 その目的のために、専門的な管理作業や「会社に戻らないと更新できない」非効率さに本業の貴重な時間を費やすよりも、初めから管理の手間がかからない「クラウド型」のサービスを選ぶほうが、効率的な選択と言えるかもしれません。
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【まとめ】集客が目的ならサポート重視型ツールがおすすめ
今回は、ホームページ・ビルダーで作成するメリットとデメリットを、現在の視点から解説しました。
ホームページ・ビルダーは、PCにインストールして使う「ソフト型」であり、インターネット上で完結する「クラウド型」とは、仕組みが大きく異なります。ソフトの操作自体は直感的ですが、専門的な手間や管理作業が伴います。
ビジネスでホームページを持つ場合、その大きな目的のひとつは「集客」ではないでしょうか。本業に集中しながらWEB集客の成果を出したい経営者にとっては、専門知識や管理作業が不要な「サポート重視型」(あきばれホームページなど)や「自力型[クラウド]」(Wixなど)を選ぶのが、効率的な選択と言えるでしょう。






