初めてホームページを作成する皆さんがいちばん気になるのは、ホームページの「デザイン」ではないでしょうか。ここでは、お客さまを増やせるデザインについてお話ししていきます。
ホームページのデザインの狙い
ホームページの「デザイン」とは、一般的に「ホームページの見た目」のことを意味します。デザインに対する希望は様々で、その人の好き嫌いでも評価が大きく変わります。
企業のホームページでも、若い担当者が良いと思うデザインと、社長さんが良いと思うデザインがまったく違っていて、社内調整に苦労するというケースも少なくありません。
一般には、格好いいデザインやオシャレなデザインを「良いデザイン」と考える人が多いのですが、ビジネス的に言うと必ずしもそうではありません。
ビジネス用ホームページのデザインで大切なこと
趣味のホームページではなく、ビジネス用のホームページなら、成果を出さなければいけません。当然ホームページのデザインも、問合せや申込みといったビジネスの成果につながるデザインが「良いデザイン」ということになります。
言葉を換えれば、社長さんがいくら格好いいデザインだと思っても、そのデザインが問合せにつながらないのなら、それは悪いデザインということになります。オシャレなデザインも大切ですが、それ以上に大切なのは問合せにつながるデザインなのです。
一般的にWEBデザイナーは「オシャレなデザイン」を作ろうとするもの。でも、それだけでは成果があがりません。まずは問合せにつなげるためのデザインを実現して、それをいかにオシャレに見せるか、というのがお客さんを呼べるホームページデザインのポイントになります。
【1】ビジネス用ホームページらしいデザイン
デザインに関して最初に考えなければいけないのは、ビジネス用らしいデザインのホームページを作るという点です。
お客さまはサービスを依頼する際に、いくつものホームページを比較します。
たとえば税理士を選ぶのであれば、複数の税理士事務所のホームページにアクセスして、それぞれを比較します。
そのときお客さまは、無意識に税理士らしいホームページを期待しています。
事務所のスタッフが自作したホームページでは、どうしても素人っぽいホームページと見られがちで、他社と比較された際に見劣りしてしまいます。
実社会でも初めてのお客さまとミーティングする際に、パリッとしたスーツを着て会うのと、よれよれのジャケットで会うのでは、お客さまに与える印象はかなり違うと思います。
ホームページも同じです。あなたのホームページが「いかにも素人っぽいデザイン」だとすると、それだけでライバルに見劣りしてしまいます。
例(1)自作した税理士のホームページのサンプル
たとえば上図は、税理士の先生が自分で作成したホームページのサンプルです。
決して悪いホームページではありませんし、忙しい税理士の先生がよくここまで一人で頑張ったと思えるくらい、良くできたホームページです。
でも、信頼感が求められる「税理士事務所のホームページ」としてみた場合、どうしても素人っぽさは否めません。個人が趣味で運営しているホームページと思われるかもしれませんし、あるいは先ほどお話ししたように「お金が無くてホームページを自作している」と、お客さまに思われてしまう可能性もあります。
例(2)弊社CMSで作成したホームページのサンプル
一方、この自作ホームページを、弊社の【あきばれホームページ】サービスを使ってリニューアルしたのが上のものです。
ご覧いただければお分かりのように、ずいぶんと税理士事務所らしいホームページになったと思います。構成は前とほとんど変わっていないのですが、デザインの細部を変えることで、全体の印象ががらり様変わりしたのがおわかりいただけると思います。
もちろん自作のホームページで顧客開拓ができないかというと、そんなことはありません。
でももし同じ内容のコンテンツであれば、「税理士事務所らしいホームページ」の方が、お客さまから信頼してもらえる可能性は高いですし、その結果、税理士を探している人が問合せしてくれる可能性も高くなるのです。
このように、ビジネスでホームページを活用するのなら、ビジネスらしいデザインのホームページを作ることが、とても大切になるのです。
【2】HPのメッセージを伝えるためのデザイン
ホームページで反応をとるためにもう一つ大切なのが、ホームページのメッセージを伝えるために、どんなデザインが良いかという観点です。
インターネットの世界には「7秒ルール」というのがあり、
「ネットユーザーは最初の7秒で、そのホームページが自分にとって有用かどうかを判断する」
と言われています。
ネットユーザーは、アクセスした瞬間にパッと見て、何のホームページかを判断します。そしてそこが自分に関係ないと思うと、すぐに別のホームページに移動してしまうのです。
たとえば女性が検索でエステのホームページを探すときは、「女性らしいデザイン」でないと、反応はとれません。アクセスしてみると明らかに男性向けのデザインだったら、すぐに別のホームページに移動してしまいますよね。
御社のホームページで伝えたいメッセージは何か?
お客さまはホームページにアクセスした瞬間に、
- このホームページは何のホームページか?
- どんなサービス、商品を取り扱っているのか?
を知ろうとします。
そのように考えるお客さまに対しては、サービスや商品の魅力を、「メッセージ」として伝えるデザインが求められるのです。
たとえば、弁護士を探している年配のご婦人が、ホームページにアクセスしたとします。
おそらくその方は、信頼できる優秀な弁護士を探していることでしょう。
この場合はホームページのデザインで、「私は信頼できる優秀な弁護士です」というメッセージを伝えなければいけません。
そのためには、
- 信頼感をかもし出す、茶色をベースとした落ち着いた色づかい
- きちんとスーツを着た上品な顔写真
といったデザインでホームページを作ることになります。このデザインであれば「私は信頼できる優秀な弁護士です」というメッセージ(印象)がパッと見で伝わりやすいからです。
でももし、この年配の方がホームページにアクセスしてみたところ
- 蛍光ピンクや紫色の、とても派手な色使い
- Tシャツ短パンで、髪の毛がボサボサの写真
を使ったデザインでは、「信頼できる優秀な弁護士」とは思ってもらえないでしょう。
たしかに蛍光ピンクの派手なホームページのほうがオシャレかもしれません。でも「信頼できる優秀な弁護士」というメッセージは伝わらないと思います。
このように「お客さまに伝えたいメッセージ」が伝わりやすいデザインこそが、反応をとるために大切なのです。単にオシャレなデザインではなく、問合せにつながるような、御社が伝えたいメッセージが伝わりやすいデザインを選ぶようにしましょう。