あなたが営業戦略を立てるとき、まずお客さまのことを理解しようと努めることでしょう。
ホームページも同様に御社のホームページにアクセスして来るお客さまの特徴を、最初にきちんと理解しておきましょう。
文字による情報収集が大好き
インターネット利用者の多くは、インターネットを「情報収集」のために利用します。
彼らは何らかの情報を入手するためにホームページにアクセスするわけですが、その情報の多くは「文字」で提供されています。つまり、文字を読むことを好む人たちなのです。
たとえばプロ野球の結果を見る場合、4番バッターの「写真」だけでは試合の結果はわかりません。写真はあくまでも補足的な情報です。ユーザーがいちばん知りたい情報=試合の詳細は「文字」を読まなければ分かりません。
ネットに詳しくない経営者の中には、絵や写真を多用したほうがホームページの反応がとれると誤解している方がいらっしゃいます。
インターネットユーザーに対して、写真だけで必要な情報を伝えるのは至難の業です。写真を載せる場合も文字による説明とセットで伝える必要があるのです。アクセス者が必要とする情報を、きちんと「文字」で伝えることがホームページで反応をとるコツです。
せっかちなネット利用者
またインターネット利用者は、とても「せっかち」です。彼らは情報を探しにさまざまなホームページを見て回りますが、そのホームページに自分の探している情報がないと、すぐに次のホームページへと移動してしまいます。
ネットの世界には「7秒ルール」というのがあります。これはホームページにアクセスした最初の7秒で自分に必要な情報があるかどうかを判断し、必要な情報がないと思うとすぐに他のホームページに移動してしまう、というものです。
御社のホームページにアクセスしたお客さまは、最初にホームページをパッと見て、そこに自分のほしい情報が見つからないと、7秒で立ち去ってしまいます。それくらい「せっかち」なのが、あなたのホームページにアクセスしてくるお客さまなのです。
PCユーザーとスマホユーザーの違い
近年、インターネットの個人利用者は、スマートフォンユーザーがPCユーザーを上回るようになりました。それによってホームページを見る人たちにも変化が生まれました。
PCユーザーはデスクの前に座り、集中して情報収集する人が多いのに対して、スマホユーザーは移動時間や待ち時間などに閲覧する人が多いのが特徴です。
PCユーザーと比べると、集中力は浅く移り気で、何かあればサッと離れていく傾向にあります。スマホユーザーは、PCユーザーよりもさらにせっかちなのです。
PCから閲覧されることの多いWebサイトなのか、スマホから閲覧されることの多いサイトなのか、その違いによってもコンテンツの見せ方は変わってくるでしょう。
インターネット利用者とは?
以上を整理すると、あなたのホームページを訪れるのは、こんなお客さまです。
- 非常にせっかちで
- 絵や写真だけでなく、文字で書かれた情報が大好き
従ってあなたがホームページを作成する際には、絵や写真を多用した「見栄えが良いけど、中身がない」ホームページを作るのではなく、
- アクセスした人に必要な情報が、文書できちんと説明されている
- 内容が分かりやすく整理されていて、お客さまに必要な情報がすぐに伝わる
というようなホームページ作りを心がけてください。
そしてこのことは、文書が書ける人なら誰でも反応のとれるホームページが作れるということを意味します。「プロが作った、画像や動画てんこ盛りの綺麗なホームページ」ではなく、「文字中心で情報が豊富なホームページ」なら、きっとあなたにも作れるはずです。