
「ホームページを作りたいが、WordPress(ワードプレス)が良いと聞いた。でも専門知識がなくて不安だ」 そんなお悩みを持つ経営者さまは少なくありません。
WordPressは、世界中のWEBサイトの4割以上で使われる圧倒的な人気を誇るツールです。無料で利用でき、自由度が高い点が魅力ですが、WEB初心者の方がいきなり使いこなすには注意すべき点も多く存在します。
この記事では、WEBマーケティングの専門家として、初めてホームページ作成に取り組む経営者さま向けに、
- そもそもWordPressとは何か?
- WordPressでホームページを作るメリットと、必ず知るべき注意点
- WordPressホームページ作成の具体的な始め方(手順)
- 専門知識に不安がある場合の、WordPress以外の選択肢
について、専門用語を避けながら分かりやすく解説します。 この記事を最後まで読めば、WordPressが本当にあなたの事業に最適かをご判断いただけます。
WordPress(ワードプレス)とは?なぜ世界中で選ばれているのか

「WordPress(ワードプレス)」という名前は、ホームページ作成を考えたことがある経営者さまなら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
WordPressは、全世界のホームページのおよそ4割以上で利用されている、圧倒的な人気を誇るホームページ作成ツールです。なぜ、これほどまでに多くの企業や個人事業主に選ばれているのでしょうか。 この章では、WordPressの基本的な仕組みと、その人気の秘密を解説します。
CMSシェアNo.1!専門知識なしで更新できる仕組み
WordPressが選ばれる最大の理由は、それが「CMS(コンテンツ管理システム)」と呼ばれる仕組みを採用している点にあります。
CMS(コンテンツ管理システム)とは?
CMSとは、簡単に言えば「ホームページを管理・更新するためのシステム」のことです。
もしCMSがない時代であれば、ホームページの「お知らせ」を一行変更するだけでも、HTMLやCSSといった専門的なプログラミング言語を書き換え、専用のソフトでサーバーに送信(アップロード)するという、専門家でなければ難しい作業が必要でした。
しかし、WordPressのようなCMSがあれば、専門知識は一切不要です。管理画面にログインし、まるでWordやブログサービスのように、見慣れた編集画面で文字を入力したり、画像を貼り付けたりして「公開」ボタンを押すだけ。たったそれだけで、どなたでも簡単にホームページの情報を最新の状態に保つことができます。
世界と日本における圧倒的なシェア
その使いやすさから、WordPressは世界中で支持されています。 WEB技術の調査機関「W3Techs.com」の2025年現在のデータによると、世界中でCMSを利用して作られているサイトのうち、実に6割以上がWordPressを選択しています。
この傾向は日本国内でも同様で、CMSを利用している多くの国内サイトで圧倒的なシェアを誇っており、企業サイトから官公庁のサイトまで、あらゆる場面で「WordPressでのホームページ作成」が主流となっています。
【2025年最新トピック】AIが変えるWordPressの進化

さらに2025年現在、WordPressでのホームページ作成・運営は、AIや新機能の登場により大きな進化を遂げています。
- AIがブログ作成を支援するプラグインの普及
AI(人工知能)が記事作成をサポートする機能が「プラグイン」として急速に普及しています。例えば、日本語の文章作成に強い「SAKUBUN」や、高機能な「Jetpack AI Assistant」といったプラグインを導入すると、AIがブログ記事のタイトル案や本文を自動で生成してくれます。
- 「Telex」によるAIデザイン生成機能
2025年9月に発表された実験的な新ツール「Telex」により、WordPressの編集体験がさらに進化しました。Telexは、ユーザーがテキストで指示を出すだけで、WordPressの「Gutenbergブロック」(WEBージを構成するテキストや画像、カラムなどの単位)を自動生成できるのが大きな特徴です。
現状のTelexはあくまで実験段階ですが、将来的にはホームページ制作のハードルを大幅に下げられると予測されています。
このように、WordPressは単なる情報発信ツールから、AIを活用した効率的な「コンテンツ制作プラットフォーム」へと進化を続けています。
WordPress開発チームはAIによる自動化をさらに推進しており、今後は「記事構成の自動提案」「SEOタイトル最適化」「画像の自動生成」など、制作から運営までを包括的に支援する方向に進化しようとています。こうした流れは、経営者が自社の情報発信をよりスピーディーに行える環境を整える重要な変化といえるでしょう。
WordPressが「無料」で使える理由(オープンソースとは)

これほど高機能なWordPressが、なぜ「無料」で利用できるのか、不思議に思われるかもしれません。 その理由は、WordPressが「オープンソース・ソフトウェア」だからです。
オープンソースとは、ソフトウェアの「設計図」にあたるプログラム(ソースコード)が全世界に公開されており、誰でも自由に利用、改良、再配布ができる仕組みを指します。
例えるなら、「秘伝のタレのレシピ」が一般公開されているようなものです。 世界中の優秀な料理人(開発者)たちが、「もっと美味しくしよう」「新しい機能を追加しよう」とボランティアで日々レシピを改良し続けています。
WordPressも同様に、世界中の開発者の協力によって、セキュリティの強化や新機能の追加が絶えず行われています。だからこそ、高機能でありながら「システム利用料は無料」という形で、私たち経営者もその恩恵を受けられます。
【重要】2種類の「WordPress」の違いとホームページ作成の基礎知識

WordPressでのホームページ作成を検討し始めると、多くの方が「2種類のWordPress」という壁に突き当たります。 ここで間違うと、後で「やりたかったカスタマイズができない」といった失敗につながるため、非常に重要です。
この章では、経営者さまが選ぶべきWordPressの種類と、その基本的な仕組みについて解説します。
ビジネス利用は「WordPress.org」一択
結論から申し上げますと、企業のホームページ作成やWEB制作に利用すべきなのは「WordPress.org」です。
「WordPress.org(インストール型)」とは?

一般的に「WordPress」と呼ばれているのは、こちらの「WordPress.org」を指します。 冒頭でも解説した「オープンソース・ソフトウェア」のことで、公式サイトから無料でダウンロードできます。
これを利用するには、ご自身で「サーバー(ホームページを置く土地)」と「ドメイン(インターネット上の住所)」を契約する必要がありますが、その分、デザインのカスタマイズや機能の追加(プラグイン)に一切の制限がありません。 事業の成長に合わせて、ネットショップ機能や予約システムを追加するなど、自社の資産としてホームページを自由に育てていけるのが最大の特長です。
「WordPress.com(レンタルブログ型)との違い」

一方、「WordPress.com(ドットコム)」は、例えるなら「レンタルブログサービス」に近いものです。 サーバーやドメインの準備は不要で、登録すればすぐに記事を書き始められます。
しかし、無料プランでは独自ドメインが使えず、他社の広告が表示されます。さらに、ビジネス利用に不可欠なプラグインの追加や、デザインの自由なカスタマイズも、高額な有料プランでなければ行えません。 商用利用やカスタマイズに多くの制限があるため、企業のホームページ作成には不向きと言えます。
本記事は「WordPress.org」を解説
「WordPressでのホームページ作成」をビジネス目的で考える場合、選ぶべきは「WordPress.org」です。 本記事では以降、この「WordPress.org」を利用したホームページ作成について解説を進めていきます。
WordPressホームページを構成する3つの要素

「WordPress.org」は、大きく3つの要素が組み合わさって構成されています。 この仕組みを理解しておくと、WordPressで何ができるのかが明確になります。
1. コア(システムの基盤)
「コア」は、WordPressの基幹となるシステム部分です。 記事を投稿したり、ページを編集したり、ユーザーを管理したりといった、ホームページの土台となる機能を提供します。 家に例えるなら、「土地と、家の骨組み(基礎・柱)」にあたる部分です。
2. テーマ(デザインの着せ替え)
「テーマ」は、ホームページ全体のデザインやレイアウトを決定する「着せ替えテンプレート」です。 テーマを変更するだけで、一瞬にしてサイトの見た目をプロが作ったようなデザインに変えられます。無料・有料あわせて数千種類以上が存在し、企業のイメージに合ったデザインを選べます。 これは、家の「内装や外観デザイン」にあたります。
3. プラグイン(機能の追加)
「プラグイン」は、WordPress本体(コア)にはない機能を追加するための「拡張パーツ」です。 例えば、「お問い合わせフォームを設置したい」「セキュリティを強化したい」「SEO対策をしたい」といったニーズに合わせて、プラグインを追加(インストール)するだけで、簡単に機能を実現できます。 これは、家の「エアコン、防犯カメラ、家具」といったオプション設備に相当します。
WordPressでのホームページ作成とは、この「コア」「テーマ」「プラグイン」の3つを適切に組み合わせ、自社に最適な形を構築していく作業なのです。
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経営者が知るべきWordPressホームページ作成のメリット

WordPress(ワードプレス)でのホームページ作成は、多くの経営者さまにとって計り知れないメリットをもたらします。
これまで「無料」で「高機能」と解説しましたが、ここでは特に「ビジネスで活用する」という経営者の視点から、WordPressが選ばれる具体的な6つのメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット1:システム利用料が無料でコストを抑えられる

最大のメリットは、初期費用を大幅に抑えられる点です。 WordPressはオープンソース・ソフトウェアであるため、システム利用料自体は「無料」です。
もしホームページ作成をすべて制作会社に依頼した場合、数百万円規模の見積もりになることも珍しくありません。WordPressを使えば、このソフトウェア費用が一切かからないため、デザインやコンテンツ制作など、他の重要な部分に予算を集中させることが可能になります。 (※ただし、後述するサーバー代やドメイン代といった維持費は別途必要です。)
メリット2:ブログ感覚で、自分で簡単に記事の作成・更新ができる

ホームページは「作って終わり」ではありません。情報を発信し続けてこそ資産となります。WordPressはCMS(コンテンツ管理システム)であるため、専門知識がなくても、管理画面からブログのように簡単に記事を更新できます。
例えば、「今週のキャンペーン情報」や「新しい施工事例」といった鮮度が命の情報を、外部の業者に依頼する手間やコストをかけずに、経営者さまご自身や社員の手で即座に発信できます。この「更新のしやすさ」が、スピーディーな情報発信と、継続的な運営(=集客力の強化)を実現します。
メリット3:豊富な「テーマ」でプロ級のデザインが手に入る

ホームページの「見た目(デザイン)」は、会社の信頼性に直結する重要な要素です。 WordPressには、「テーマ」と呼ばれるデザインの着せ替えテンプレートが、世界中の開発者によって数千種類以上も提供されています。
無料のテーマでも高品質なものが多く、有料のテーマを利用すれば、デザイン会社が制作したような、洗練されたプロ級の企業サイトを比較的低コストで手に入れることができます。 自社の業種やブランドイメージに合ったテーマを選ぶだけで、訪問者に信頼感を与えるホームページを構築できるのです。
メリット4:豊富な「プラグイン」で機能を拡張できる

事業の成長に合わせて、ホームページに新しい機能を追加したくなる時が来ます。
WordPressなら、「プラグイン」という拡張パーツを導入するだけで、様々な機能を後付けできます。
例えば、以下のような機能がプラグインで実現可能です。
- お客さまからの「お問い合わせフォーム」
- 飲食店やサロン向けの「ネット予約システム」
- 商品を販売するための「ネット通販(EC)機能」
- アクセス解析のための「Googleアナリティクス連携」
最初はシンプルなホームページ作成からスタートし、ビジネスの拡大に応じて機能を柔軟に拡張していける点は、大きな強みと言えるでしょう。
メリット5:利用者が多く、困ったときの情報が探しやすい

WEB初心者の方がホームページを運営していると、「操作方法がわからない」「こんな時どうすれば?」と悩む場面が必ず出てきます。
WordPressは世界中で圧倒的なシェアを誇るため、利用者が非常に多いです。 そのため、インターネット上には、操作方法の解説記事やトラブルの解決策が「日本語」で豊富に蓄積されています。 Googleなどで検索すれば、大抵の問題は自己解決できる情報の多さも、WordPressを選ぶ大きな安心材料となります。
メリット6:SEOに強く、集客の基盤を作りやすい

経営者さまにとって、ホームページは「集客」のための重要なツールです。 WordPressは、この「SEO(検索エンジン最適化)」に強い構造を持っています。
SEOとは、Googleなどの検索結果で、自社のホームページを上位に表示させるための対策です。 WordPressは、検索エンジンが情報を収集しやすい基本的な構造が整っているうえ、「メリット2」で挙げた「記事の更新のしやすさ」が、継続的な情報発信(=SEOに最も重要な対策)を強力にサポートします。
さらに、SEO対策を強化するための優秀なプラグインも豊富に揃っています。WordPressでホームページを作成することは、集客できる「資産」としてのWEBサイトを構築するための、最適な第一歩となるでしょう。
SEO対策は、どのツールで作成する場合でも、集客成功には欠かせない施策です。
下記のページでは、無料でできるSEO対策をわかりやすく解説しているので、ぜひご参考になさってくださいね。
【失敗しないために】WordPressの注意点と「目に見えないコスト」

WordPress(ワードプレス)には多くのメリットがありますが、「無料」で「自由度が高い」という言葉の裏には、経営者さまが自ら負担しなければならない「隠れたコスト」が確実に存在します。
WordPressでのホームページ作成を始めてから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、ここで解説する注意点を必ずご確認ください。
メリットと注意点の比較一覧表
まずは、WordPressのメリットと注意点を一覧表で比較し、全体像を把握しましょう。
| カテゴリ | メリット | 注意すべきポイント(隠れコスト) |
|---|---|---|
| コスト | システム利用料は無料 | サーバー・ドメイン代は別途、自己負担(年間数千円~数万円) |
| デザイン | 豊富な「テーマ」でおしゃれなデザインが実現可能 | 高度なカスタマイズには専門知識(HTML/CSS)が必要 |
| 機能性 | 「プラグイン」で自由に機能拡張できる | プラグインの互換性問題(不具合)や脆弱性リスクがある |
| サポート | 利用者が多く、ネット上に情報が豊富 | 公式の電話サポートは存在せず、トラブル時は自己解決が基本 |
| セキュリティ | セキュリティ対策プラグインが利用可能 | アップデートや保守管理は「すべて自己責任」 |
| 運営 | ブログ感覚で自分で更新できる | 専門知識の「学習時間」と「作業時間」という人的コストがかかる |
注意点1:「無料」の裏側にある「自己管理責任」
WordPressはシステム自体は無料ですが、ホームページを公開・維持するためには、以下の2つの「管理責任」が発生します。
「サーバー・ドメイン代は別途必要」
WordPressという「家」を建てるには、土地にあたる「レンタルサーバー」と、住所にあたる「独自ドメイン」が別途必要です。
これらはご自身で専門の会社と契約し、毎月(または毎年)の利用料を支払い続けなければなりません。
これらはホームページを維持するための必須コストであり、「WordPress=すべて無料」ではない点に注意が必要です。
「公式の電話サポート窓口は存在しない(自己解決が基本)」
WordPressはオープンソース・ソフトウェアであり、特定の企業が販売している製品ではありません。
そのため、「使い方がわからない」「画面が真っ白になった」といったトラブルが発生しても、電話で問い合わせができる公式のサポート窓口は存在しません。
ネット上に情報が多いのは事実ですが、それはあくまで「自分で情報を探して、自分で解決する」ことが前提です。パソコン操作が苦手な方や、すぐに問題を解決したい方にとっては、大きな負担となります。
注意点2:セキュリティ対策は「すべて自己責任」

経営者さまにとって、ホームページが改ざんされたり、情報が漏洩したりすることは、会社の信用問題に直結する最大のリスクです。WordPressのセキュリティ管理は、すべて運営者自身が行わなくてはなりません。
「世界中で人気だからこそ狙われやすい」
WordPressは世界中で圧倒的なシェアを誇るため、残念ながら悪意のあるハッカー(攻撃者)にとっても「最も効率的な攻撃対象」となっています。
車の盗難で、最も売れている車種が狙われやすいのと同じ理屈です。
「アップデート(更新作業)を怠る危険性」
このセキュリティリスクに対応するため、WordPress本体やプラグインは、セキュリティ上の弱点(脆弱性)を修正するために頻繁に更新(アップデート)されます。
このアップデート作業を怠ることは、非常に危険です。
例えば、2024年後半にも、数百万サイト以上で利用されている人気のフォーム作成プラグイン(WPForms)に、深刻な脆弱性が発見されたという報告がありました。
もし、この修正アップデートを適用しないで放置していると、攻撃者にサイトを乗っ取られるといった深刻な被害につながる可能性があります。
「更新ボタンを押すだけ」と簡単そうに見えますが、アップデートが原因でサイトのデザインが崩れたり、他のプラグインと干渉して動かなくなったりするケースもあり、専門知識がないまま安易に更新できないというジレンマも存在します。
注意点3:高度なカスタマイズには専門知識が必須

「自由にカスタマイズできる」というメリットは、裏を返せば「専門知識がなければ自由にできない」ということでもあります。
「テーマだけでは実現できないデザイン変更」
「テーマ」を使えば全体のデザインは整いますが、「このボタンの色だけ変えたい」「この部分の幅を少し広げたい」といった細かなデザイン調整には、HTMLやCSSといった専門言語の知識が必要です。
さらに、独自の機能を追加するような根本的なカスタマイズになると、PHPというプログラミング言語の理解が必須となり、WEB初心者の手に負える範囲を大きく超えてしまいます。
「プラグイン同士の相性問題(不具合)」
「プラグイン」は非常に便利ですが、異なる開発者が作ったものを組み合わせるため、お互いに干渉しあって不具合を起こす「相性問題」が発生することがあります。
「予約プラグインを入れたら、お問い合わせフォームが動かなくなった」といった原因不明のトラブルが起きても、すべて自分で原因を特定し、対処しなくてはなりません。
注意点4:本当のコストは「学習時間」と「作業時間」

経営者さまにとって最も重要な資源は「時間」です。WordPressが要求する「隠れコスト」の中で、最も大きいのがこの「時間的コスト」かもしれません。
「初心者がビジネスレベルのホームページを制作する困難さ」
WordPressは「更新」は簡単ですが、「制作(=最初の構築)」は別問題です。
サーバーやドメインの設定、WordPressのインストール、テーマの選定と設定、必要なプラグインの導入と設定……。
WEB初心者の経営者さまが、これらすべてを学びながら、会社の「顔」として通用するビジネスレベルのホームページをゼロから「制作」するのは、膨大な学習時間と試行錯誤を要する、非常に困難な作業です。
「トラブル対応に追われ、本業が圧迫されるリスク」
WordPressホームページの運営は、前述のセキュリティ対策やアップデート対応、原因不明の不具合との戦いの連続でもあります。
もし「ホームページが急に表示されなくなった」といった緊急事態が発生した場合、経営者さまご自身が貴重な時間を割いて、復旧作業にあたらなければなりません。
その結果、本来集中すべき「本業」が圧迫されてしまうリスクがあることを、覚悟しておく必要があります。
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WordPressホームページ作成の具体的な始め方(セットアップ手順)

これまでにWordPress(ワードプレス)のメリットと注意点を解説しました。もしご自身でWordPressの導入(ホームページ作成)を進めることを決めた場合、どのような手順が必要になるのでしょうか。
この章では、WEB初心者の方がWordPressホームページを立ち上げるための、具体的な4つのステップを解説します。
STEP1:ドメイン(住所)の取得
ドメインとは?
最初のステップは「ドメイン」の取得です。
ドメインとは、ホームページの場所を示す「インターネット上の住所」にあたります。例えば「https://www.〇〇〇.com」の、「〇〇〇.com」の部分です。
これは会社の看板とも言える重要なもので、世界にひとつだけのものを、ご自身で専門の会社と契約する必要があります。
主なドメイン取得サービスと価格比較表
ドメインは「ドメイン取得サービス(レジストラ)」と呼ばれる専門の会社から取得します。代表的なドメイン(.com/ .net/ .jp)の価格を比較しました。
ドメインの種類によってSEO(検索順位)への影響は無いとされていますので、基本的には覚えやすいものを選んで問題ありません。ただし「.co.jp」は日本国内に登記のある法人しか取得できないという特徴があります。
| サービス名 | .com (取得/更新) | .net (取得/更新) | .jp (取得/更新) |
|---|---|---|---|
| お名前.com | 0円~ / 1,408円~ | 0円~ / 1,628円 | 0円 / 3,124円 |
| Xdomain | 1円 / 1,628円 | 1円 / 1,828円 | 350円 / 3,102円 |
| ムームードメイン | 770円 / 1,728円 | 1,848円 / 1,848円 | 990円 / 3,344円 |
※2025年10月時点の各社公式サイトの情報です。価格はキャンペーンによって変動します。
【初心者向け】独自ドメインとは? メリットや取得の流れなど完全解説
STEP2:レンタルサーバー(土地)の契約
レンタルサーバーとは?
ドメイン(住所)が決まったら、次はホームページのデータ(文章や画像)を置いておく「土地」にあたる「レンタルサーバー」を契約します。
WordPressでホームページを作成するには、このサーバーが必須です。サーバーは自社で管理すると専門知識と高額な費用がかかるため、一般的には「レンタルサーバー」会社と契約します。
主なレンタルサーバーと価格比較表
選ぶ際は、サイトの表示速度やコスト、サポート体制を比較検討しましょう。特に、次のSTEPで解説する「簡単インストール機能」に対応しているサーバーを選ぶことが重要です。
| サーバー名 | プラン例 | 初期費用 | 月額費用 |
|---|---|---|---|
| ロリポップ! | スタンダード | 0円 | 495円~ |
| さくらのレンタルサーバ | スタンダード | 0円 | 500円~ |
| エックスサーバー | スタンダード | 0円 | 990円~ |
※2025年10月時点の各社公式サイトの情報です。契約期間やプランによって料金は異なります。
ホームページ制作のためのレンタルサーバー徹底ガイド&おすすめ厳選5社
STEP3:WordPressのインストール
サーバーへのインストール作業
土地(サーバー)と住所(ドメイン)が準備できたら、いよいよWordPressという「家」を建てます。これが「インストール」作業です。
ドメインとサーバーを紐づける設定(DNS設定)など、初心者には少し分かりにくい作業も発生します。
「簡単インストール機能」について
以前は、データベースの準備など専門的な作業が必要で、ここで挫折する人が多くいました。
しかし、現在(2025年時点)では、上記で紹介したような国内の主要なレンタルサーバーには、ほぼ必ず「WordPress簡単インストール機能」が備わっています。
これは、サーバーの管理画面からボタンを数回クリックし、サイト名や管理者のパスワードを入力するだけで、自動的にWordPressのインストールが完了する非常に便利な機能です。
WEB初心者の方は、必ずこの機能が備わっているサーバーを選ぶようにしましょう。
STEP4:初期設定とカスタマイズ

テーマの選定
インストールが完了し、管理画面にログインできたら、まずはサイトの「見た目」を決める「テーマ」を選びます。
テーマには無料・有料のものがあり、管理画面から簡単に検索・インストールできます。自社の業種やブランドイメージに合った、信頼感のあるデザインを選びましょう。
最低限必要なプラグインの導入
次に、「機能」を追加する「プラグイン」を導入します。
WordPressはインストールしたままの状態(素の状態)では、機能が不足しています。特にビジネスで利用するうえで、以下の機能は必須と言えます。
- セキュリティ対策:不正アクセスや改ざんを防ぐため。
- SEO対策:Googleなどの検索エンジンにサイトの情報を正しく伝えるため。
- お問い合わせフォーム:お客さまとの重要な窓口を作るため。
- バックアップ:万が一のデータ消失に備えるため。
これらのプラグインを導入・設定し、会社概要やサービス紹介のページを作成して、初めてホームページとして機能し始めます。
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WordPressの「手間」と「不安」を解消する選択肢

これまでに、WordPress(ワードプレス)には「セキュリティ管理が自己責任」「公式サポートがない」といった、WEB初心者、特に多忙な経営者さまにとって大きな負担(手間と不安)があることを解説しました。
「自分にはハードルが高そうだ」と感じられた方も、ご安心ください。
ホームページ作成の選択肢はWordPressだけではありません。もし専門知識やPC操作に不安があるならば、サポート体制が充実した日本国内のホームページ作成サービスを選ぶことで、その「手間」と「不安」を解消できます。
専門知識に不安がある経営者さまへ
WordPressは優れたツールですが、すべての人に最適というわけではありません。ご自身の状況に合わせて、冷静に判断することが失敗しないための鍵となります。
WordPressが向いている人(学習時間を確保できる人)
- WEBの専門知識(HTMLやCSS)を学ぶ意欲と時間がある方
- 自分で情報を検索し、トラブルを自己解決することに抵抗がない方
- コストを最小限に抑え、時間をかけてでも自由にカスタマイズしたい方
WordPressが向いていない人(本業に専念したい人、PC操作が苦手な人)
- 本業が忙しく、ホームページの学習や管理に時間を割けない方
- パソコンやインターネットの操作に苦手意識がある方
- トラブルが起きた際、すぐに電話などで相談できるサポートが欲しい方
- セキュリティやアップデートの管理を専門家に任せたい方
もし、あなたが「向いていない人」に当てはまる場合、無理にWordPressを選ぶよりも、専門家のサポートが受けられるサービスを選ぶ方が、結果的に早く、安全に事業の成果につながります。
サポート充実の【あきばれホームページ】という選択
もし経営者さまが「本業に専念したい」「専門知識ゼロで不安だ」とお考えなら、当社の【あきばれホームページ】という選択肢をご検討ください。

【あきばれホームページ】は、WordPressのような自由度重視のツールとは異なり、WEB初心者の経営者さまが抱える「手間」と「不安」を解消することを最優先に設計された、サポート充実型のホームページ作成サービスです。
特に中小企業や個人事業主の方々に選ばれており、10,000社以上の導入実績があります。
WordPressと「あきばれホームページ」の比較表
WordPressの「自己管理」と、【あきばれホームページ】の「サポート」の違いは、以下の比較表で一目瞭然です。
| 特徴 | WordPress (自己インストール型) |
あきばれホームページ (サポート充実型) |
|---|---|---|
| 技術的な知識 | 高度なカスタマイズにはHTML/CSS/PHPが必須 | 専門知識は一切不要。自分で更新できる。 |
| 初期設定作業 | サーバー、ドメイン、インストールを全て自己管理 | 難しい設定はプロが代行 |
| サポート体制 | 個別の電話サポートはない (自己解決が基本) |
かけ放題の電話サポートつき |
| セキュリティ保守 | 定期的なアップデートやバックアップが自己責任 | サイトが安定したCMS環境で提供される |
| 費用 | システム自体は無料 (サーバー・ドメイン代が必要) |
初期費用と月額利用料が必要 (例:はじめてパック 初期費用 54,780円、月額 6,490円 税込) |
この比較表の通り、【あきばれホームページ】の最大の強みは「手厚いサポート」にあります。
WordPressで最もハードルが高い「サーバー契約」や「ドメイン設定」といった面倒な初期設定は、すべてプロが代行します。
さらに、ホームページ公開後も、操作方法で分からないことがあれば、回数無制限の「かけ放題の電話サポート」をご利用いただけます。
「お知らせの更新方法がわからない」「画像の変え方を忘れた」といった些細なことでも、専門のコンシェルジュが丁寧に対応します。WordPressの「自己解決」という不安から解放され、経営者さまが安心して本業に集中できる環境をご提供します。
「手間」と「不安」が解消できる、あきばれHPのサービス案内資料はこちら
【まとめ】事業に最適な選択か、最後に見極めよう

WordPress(ワードプレス)は、「無料」「高機能」「豊富なデザイン」という点で、ホームページ作成の強力なツールであることは間違いありません。
しかし、その裏側には「サーバー・ドメインの自己管理」「セキュリティ対策の自己責任」「サポート不在による自己解決」といった、WEB初心者、特に多忙な経営者さまにとっては大きな負担(コスト)が存在します。
ご自身で学習する時間を十分に確保し、技術的なトラブルシューティングもいとわない方にはWordPressは最適な選択かもしれません。
もし、少しでも専門知識に不安がある方や、ホームページの管理・運営の手間を省いて事業に専念したい方は、【あきばれホームページ】のような、専門家による手厚いサポートが受けられるホームページ作成サービスのご利用をご検討いただけると安心です。








