【初心者向け】独自ドメインとは? メリットや取得の流れなど完全解説
ホームページの作成やリニューアルをご検討している皆さんに、ぜひ検討してほしいのが「独自ドメイン」の取得です。
ドメインとは、インターネット上の住所のようなもの。さまざまなメリットのある独自ドメインは、ホームページを活用してビジネスを展開する際には取っておくことをお勧めします。
この記事では、「聞いたことはあるけど実はよく知らない」という方に向けて、独自ドメインに関する様々な事柄を網羅し、わかりやすく徹底解説していきます。
本記事をお読み頂くと、
- 独自ドメインとは?
- 独自ドメインとサブドメインの比較
- 独自ドメインを取得するメリット
- 独自ドメインを利用したブランディング戦略
- 独自ドメインの注意すべきポイント
- 独自ドメインの種類と選び方
- 独自ドメインの取得の流れ
- 独自ドメインを用いたメールアドレスの設定方法
- 独自ドメインの取得にかかる費用
- 独自ドメインの更新と管理について
について、理解することができます。
独自ドメインは簡単に取得することができ、かつ安価です。ホームページ制作をご検討されている方やドメインの取得を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
「独自ドメイン」とは?
はじめに述べた通り、ドメインとはインターネット上の「住所」のようなものです。
会社に必ず住所があるように、ホームページのURLやメールアドレスにも必ずドメインが含まれています。独自ドメインは、世界にふたつとない自社専用のモノになります。
例えば、下記のように、URLやメールアドレスに使われます。
URL | https://www.akibare-hp.jp |
---|---|
メールアドレス | 1234***@akibare-hp.jp |
独自ドメインはこの「akibare-hp.jp」の部分です。この独自ドメインを持つことで、自社のホームページであることが一目で識別することができます。
この独自ドメインは、自分の好きな文字列を使って作成することが可能です。
サイトの用途や目的を象徴するアドレスを取得すれば、プロフェッショナルな印象を与えることができるでしょう。
「独自ドメイン」と「サブドメイン」の比較
ドメインには、独自ドメイン以外にサブドメインが存在します。
サブドメインは「sub.akibare-hp.jp」のように、既存のドメインの下に設定されるセカンダリアドレスです。ブログやホームページのサービスでは大抵サブドメインを無料で提供していますが、既存ドメイン部分は自由に決めることはできません。
「独自ドメイン」と「サブドメイン」、それぞれには利点と欠点がありますので、ビジネスや個人のウェブサイトにどちらが最適かを理解するために、これらを比較してみましょう。
独自ドメインの利点
ブランド認知度の向上
独自ドメインは、あなたのブランドやビジネス名を直接反映させることで、訪問者に強い印象を与え、ブランドの認知度を高めることができます。
プロフェッショナルなイメージ
独自ドメインを持つことは、あなたのビジネスが真剣に取り組まれていることの証となり、信頼性とプロフェッショナリズムを示します。
SEOのメリット
検索エンジンは独自ドメインを好む傾向があり、適切なSEO(検索エンジン最適化)戦略と組み合わせることで、より良い検索結果のランキングを得ることが可能です。
独自ドメインの欠点
コストがかかる
独自ドメインを取得するには、購入と維持のための費用がかかります。
価格はドメインの種類や提供者によって異なります。
管理の知識
ドメインを管理するには、更新やセキュリティ対策など、ある程度の技術的な知識が必要になる場合があります。
サブドメインの利点
コストがかからない
多くの場合、サブドメインは無料で作成できます。
既存のドメインの下に新しいサイトを構築したい場合に便利です。
簡単なセットアップ
サブドメインは、親ドメインの管理下にあるため、設定や管理が比較的簡単です。
サブドメインの欠点
ブランド認知度への影響が弱い
サブドメインは、親ドメインに依存する形で存在します。
そのため、ブランド固有の認知度を築きにくくなります。
SEOに課題あり
サブドメインは、独自ドメインほどSEOで有利ではない場合があります。
これは、サブドメインが親ドメインの一部と見なされるため、そのSEO成果を独立させにくいからです。
独自ドメインは、ブランドの認知度を高め、プロフェッショナルなイメージを構築したいビジネスや個人に最適です。
費用がかかりますが、長期的な投資としての価値は非常に高いです。
一方、サブドメインはコストがかからず、特定のプロジェクトや一時的なキャンペーンに適しています。しかし、ブランドの独立性やSEOの面で課題があるため、メインのサイトを運営するのには適していません。
あなたのニーズに最も合った選択をすることが重要です。具体的な目標とリソースを考慮に入れ、どちらがあなたやあなたのビジネスに最適かを判断しましょう。
ちなみに無料ホームページ作成ツールでは、多くの場合ドメインにホームページ作成ツールの名称が入っていますが、これもサブドメインになります。そのため、ビジネスでの利用に向いているとはいえません。
独自ドメインを取得する5つのメリット
独自ドメインは、なぜ取得した方が良いのでしょうか。
独自ドメインを利用するために費用がかかりますが、ビジネスのホームページにおいて大きなメリットをもたらします。下記に5つのメリットを詳しく解説していきます。
1)信頼性の向上
独自ドメインを取得していることは、一種の信頼の証になります。例えば、会社に来た営業マンの連絡先がGmailなどのフリーメールであれば、不安になるのではないでしょうか?
また、訪問しようとしている病院が独自ドメインのホームページを持っておらず、ブログで近況を伝えているだけならば、大丈夫かなと思われるでしょう。
独自ドメインの有無と会社の規模や信頼性は、直接的には関係ありませんが、私たちは直感的に独自ドメインの企業には信頼感を抱き、独自ドメインではない会社は事業規模が小さいのではないかと考えてしまいます。
ビジネスで使用をするなら、信頼を得るためにも独自ドメインを取得した方が無難です。
2)SEO上の効果
SEOにおける評価はドメインと結びついています。
ホームページ作成サービスが提供するサブドメインでホームページを作成している場合、そのサービスが終了すると新しいドメインでサイト自体を作り直さなければなりません。この場合、SEOの評価はイチからやり直しになります。
最初から作り直したサイトが、また同じ順位に表示されるとは限りません。
しかし独自ドメインであれば、利用していたサービスを終了してしまってもドメインは残ります。このドメインを使って再度記事を上げれば、以前のSEO評価を引き継ぐことができるのです。
同じドメインを長期間使用すれば、検索エンジンの評価が蓄積されて、SEO効果が高まりやすくなります。他社のドメインに頼るのではなく、独自ドメインでコツコツとSEOの実績を積み上げていった方が長い目で見るとメリットが大きいでしょう。
3)URLがずっと変わらない
独自ドメインは同じメールアドレス、URLを永続的に使い続けられます。会社のインターネットの設定が面倒であるからといってレンタルサーバーや無料ブログサービスの初期ドメインを使用していると、サービスの運営が終了した時にメールアドレスやURLが使えなくなります。他にも、契約しているサーバー会社を別の会社に移行した際などに、元々使用していたドメインが使用できなくなってしまいます。
こうしたリスクを踏まえると、永続的に利用できる独自ドメインを使用する方が安心です。独自ドメインであれば契約しているサーバーが移行しても、ドメインの変更を迫られたり、ページが無くなる心配がありません。
4)覚えてもらいやすい
独自ドメインはその企業だけのオリジナルのものとなります。
一般的には下記のように社名やサービス名をドメインに入れてアドレスとします。
- マクドナルド mcdonalds.co.jp
- トヨタ toyota.jp
- ソニー sony.co.jp
このように短くわかりやすい独自ドメインはユーザーの印象に残りやすく、覚えてもらいやすくなります。
5)自社専用のメールアドレスを使用できる
ビジネスで使用するメールアドレスが、フリーメールだと「この会社は信用できるのか」と不安を抱かせてしまう恐れがあります。他社の不要な広告が表示されるケースもあり、信頼性にも影響を与えてしまいます。
そのため独自のメールアドレスが取得できることは大きなメリットとなります。
独自ドメインを取得すれば、「abc***@akibare.co.jp」のように、信頼性のある自社専用のメールアドレスを使用できます。
独自ドメインのSEO効果とは?
ホームページを立ち上げる際、独自ドメインを選ぶことは、ただウェブサイトに名前を付けるだけではありません。実は、検索エンジンでより良い位置に表示されるための重要な一歩でもあります。本章では、独自ドメインがSEOにどのように貢献するか、その利点についてさらに深堀りしていきます。
1)キーワードランキングの向上
お客さんが見つけやすくなる!
あなたのブランド名やビジネス名が独自ドメインに含まれている場合、その名前で検索されたときに上位に表示される可能性が高まります。これにより、潜在的な顧客や訪問者があなたのサイトを見つけやすくなります。
関連性の高いURLがSEOに好影響!!
独自ドメインは、サイトの内容や業界に関連するキーワードを含むことができます。検索エンジンは、検索クエリと関連性が高いウェブサイトを好むため、これがSEOの向上につながります。
2)ブランド認知の向上
信頼性と専門性がアップ!
独自ドメインは、あなたのウェブサイトが信頼できる情報源であることを示します。検索エンジンは、信頼できるサイトを高く評価する傾向があります。これにより、あなたのサイトの検索結果の位置が改善され、ブランドの認知度が高まります。
記憶に残りやすい!
独自ドメインを使用することで、覚えやすく、ユニークなウェブアドレスを持つことができます。この独自性は、人々があなたのブランド名を検索する際に、あなたのサイトを容易に見つけられるようにします。
SEO戦略における独自ドメインの役割
長期的な資産になっていく!
独自ドメインは、あなたのオンラインでの存在感を確立し、長期的なSEO戦略の基盤を築くための貴重な資産です。一度設定すれば、ドメインの年齢もSEOの評価要素の一つとなり、サイトの信頼性をさらに高めることができます。
リンクしてもらいやすくなる!
他のサイトからのリンク(被リンク)は、SEOにおいて重要な要素です。
独自ドメインはプロフェッショナルで信頼できる印象を与えるため、他のウェブサイトがあなたのサイトにリンクする可能性が高まります。
独自ドメインを取得することは、SEO効果を最大化し、オンラインでのブランドの見つけやすさと認知度を高めるための重要なステップです。
キーワードランキングの向上、ブランド認知の強化、そして長期的なオンライン資産の構築に貢献します。ホームページ初心者でも、これらの基本を理解しておくことで、ウェブサイトを成功に導く土台を築くことができます。
独自ドメインを利用したブランディング戦略とは?
オンラインでのあなたのブランドの存在感を高めるには、独自ドメインが鍵となります。
独自ドメインは、あなたのブランドの「ネット上の住所」であり、印象を決定づける重要な要素です。以下は、独自ドメインを使ったブランディングのポイントです。
ウェブサイトやメールアドレスを統一で認知度向上
独自ドメインは、あなたのブランドやビジネスを直接反映し、ウェブサイトやメールアドレスに一貫性をもたらします。これにより、ブランドの覚えやすさと認知度が向上します。
セキュリティ証明(SSL)で信頼性の向上
プロフェッショナルな印象を与え、セキュリティ証明(SSL)を通じてサイトの安全性を保証することで、訪問者からの信頼を獲得します。
独自ドメインのメールでブランドイメージを強化
独自ドメインのメールを使うことで、あなたのビジネスコミュニケーションをより専門的に見せ、ブランドイメージを強化します。
SEOの向上に貢献し、検索エンジンでの見つけやすさを高めることで、より多くの人にブランドを知ってもらうことができます。
独自ドメインは、オンラインでブランドを際立たせるための最初のステップです。
短くて覚えやすいドメイン名を選ぶことで、ブランドの認知度を高め、訪問者にプロフェッショナルな印象を与えましょう。
デメリットはないの? 注意すべきポイント
独自ドメインを取得することで、不利益を被ることは基本的にありません。しかし、知っておくべき注意点がいくつかあります。こちらも併せて確認しましょう。
1)ドメイン費用がかかる
ドメイン名を登録する場合には、ドメイン費用がかかります。
費用は、独自ドメイン名のあとに続く「.com」や「.jp」の部分を何にするかによって変わります。新しく作られたドメイン(新ドメイン)は安い傾向にありますが、珍しいドメインを選ぶとユーザーに不信感を持たれる可能性があるので注意が必要です。
2)WHOIS情報の登録が必要となる
ドメインを取得すると、そのドメインを誰が保有しているか、氏名や住所などが自動的に公開されます。この情報を「WHOIS情報」といいます。
これを表示させなくするには、ドメイン会社の代理登録制度を利用して、自社の情報ではなくドメイン会社の情報をのせる手続きをする必要があります。
法人の場合は特に情報公開代行は必要ないと考えられますが、フリーランスで活動していて住所を公開したくないという場合はWhois情報公開代行の利用を検討してください。
なお、Whois情報公開代行を利用する場合は別途手数料が必要となります。
3)更新費用を払い忘れると表示できなくなる
ドメインは基本的に1年契約となり、その後は更新料が必要です。更新料を払い忘れると、せっかく作ったホームページが表示できなくなってしまいます。毎月支払うものではないため忘れがちですので、払い忘れがないよう注意する必要があります。
4)空いていても購入できないドメインがある
基本的に検索して空いていればどのようなドメインでも購入することができます。ドメインにはよく見る、「.com」「.co.jp」だけではなく、「.tokyo」「.work」などの変わったドメインも存在します。
基本的にはどのドメインも身分証明書などなしで購入できますが、一部のドメインは特定の企業、団体しか取得できないようになっています。
例えば、「.ac.jp」は大学などのホームページに使用されるドメインですが、18歳以上の教育を対象にした大学や短大などしかこのドメインを使用することはできませんし、取得する際に履歴事項全部証明書の写しなどを提出して、ドメインサービス会社の審査を受ける必要があります。
このように一部のドメインは取得できる団体が限られていたり、審査が必要になったりする場合があるので注意してください。
5)ドメインは設定が必要
ドメインを購入しただけでは独自ドメインをホームページに適用することはできません。
サーバー側で設定を行って、ホームページのデータを独自ドメインに結ぶ作業を行う必要があります。
言葉だけで見ると難しそうに見えますが、契約しているサーバー毎にマニュアルが用意されていますので、そのマニュアル通り作業を行えば、それほど難しいことではありません。
独自ドメインの種類と選び方
ドメインの種類は「.com」「.net」「.jp」をはじめ、100種類以上あると言われており、商用向け、情報サービス向けというように、それぞれ特徴があります。
例えば、以下のようなドメインです。
- com(商業組織向け。誰でも利用可能)
- net(ネットワーク向け。誰でも利用可能)
- org(非営利組織向け。誰でも利用可能)
- int(国際機関のみで利用可能)
- biz(ビジネス向け。世界中の誰でも利用可能)
- co.jp(日本の企業が利用可能)
- ac.jp(日本の教育機関が利用可能)
- go.jp(日本の政府機関・各省庁が利用可能)
このようにたくさんの種類があります。
ドメインには個人で作成できるものもありますが、法人しか使用できないもの、教育機関しか使用できないものなどもあります。ですから、適切なドメインを選ぶことでそのWebサイトの信用度を示すこともできます。
営利法人なら「co.jp」がおすすめ
インパクトのある変わったドメインを選んでも問題はありませんが、「co.jp」は日本国内に登記のある法人のみが取得できるドメインです。
ですから、信頼性と法人の証明に役立つとされています。
そのため、会社設立時には「co.jp」ドメインを選ぶことをお勧めします。
独自ドメインを取得する流れ
ここまで、独自ドメインを取得するメリットや注意すべきポイントを解説してきましたが、おわかり頂けましたでしょうか?
本章では、独自ドメインの取得方法の流れを解説していきます。
1)空きドメインを検索する
ドメイン取得は「早い者勝ち」です。重複するドメインは取得できないため、取得したいドメインが決まったら、取得手続きの前に空きドメインを検索します。
ドメインの登録者情報は「WHOIS」というプロトコルで管理されており、WHOIS検索サービスを利用すると空きドメインの検索が可能です。WHOIS検索は各業者のWebサイトからも利用できます。
2)登録業者を選んでドメインを取得する
空きドメインを確かめたら、ドメインを販売しているサイトから希望のドメインを取得します。業者によって選べるドメインが異なるため、希望どおりのドメインを購入できる業者を選びましょう。
契約時に記入するドメイン情報の一部は、WHOIS情報としてインターネットで公開されます。所在地や電話番号など、登録して問題のない情報かいま一度確認しましょう。
【ドメインを販売しているサイト例)
ドメインはインターネット上で簡単に購入することができます。代表的なものに「お名前.com」「さくらのドメイン」「ムームードメイン」などがあります。
- お名前.com https://www.onamae.com/
- さくらのドメイン https://domain.sakura.ad.jp/
- ムームードメイン https://muumuu-domain.com/
- バリュードメイン https://www.value-domain.com/
- スタードメイン https://www.star-domain.jp/
- Xserverドメイン https://www.xdomain.ne.jp/
- その他…
3)ネームサーバに申請をする
ドメインを取得したら使用できるよう、ドメイン情報をサーバに登録することが必要です。DNSサーバにドメイン情報が登録されていなければ、Webサイトやメールアドレスを使用できません。
申請の方法は業者によって異なるので、サービスを提供しているサイトで確認してください。登録が反映するまでは時間がかかります(通常、24〜48時間程度)。
独自ドメインを用いたメールアドレスの設定方法
ビジネスの印象をよりプロフェッショナルに見せたい場合、独自ドメインを使ったメールアドレスがその鍵です。
たとえば、「yourname@yourbusiness.com」のようなメールアドレスは、一般的な無料メールサービスよりも専門的なイメージを与えます。
本章では、独自ドメインを用いたメールアドレスの設定方法とその利点を、簡単に説明します。
メールアドレス設定のステップ
ドメインを取得する
まず、あなたのビジネスに合った独自ドメインを選び、登録します。
多くのウェブホスティングサービスは、ドメイン登録を手伝ってくれます。
ホスティングサービスを選択する
メールホスティングは、メールアドレスを設定し、メールを送受信するために必要です。多くのドメイン登録サービスは、メールホスティングも提供していますが、専用のメールホスティングサービスを選ぶこともできます。
メールアドレスを作成する
ホスティングサービスの管理画面から、新しいメールアカウントを作成します。
ここで「yourname@yourbusiness.com」のように、あなたの独自ドメインを含むメールアドレスを設定できます。
メールクライアントを設定する
メールを簡単に送受信するために、メールクライアント(例: Outlook, Apple Mail)を設定します。ホスティングサービスから提供される情報(IMAP、SMTPサーバーのアドレスなど)を使用して、メールクライアントを設定します。
独自ドメインのメールアドレスを設定するメリット
プロフェッショナルな印象
独自ドメインのメールアドレスは、ビジネスが本格的であるという印象を顧客に与えます。
ブランド認知度の向上
メールアドレスにブランド名が含まれることで、メールの受信者に対してブランドを繰り返し露出させることができます。
信頼性の向上
独自ドメインのメールアドレスは、セキュリティが強化されていると見なされ、スパムやフィッシング詐欺から保護されているとの信頼を得られやすくなります。
独自ドメインを使用したメールアドレスは、ビジネスのプロフェッショナリズムとブランド認知度を向上させる簡単で効果的な方法です。
設定プロセスは直感的であり、ビジネスの信頼性を高め、顧客とのコミュニケーションをより専門的なものにします。
ドメインの取得にかかる費用
基本的なドメインの取得費用
ドメインサービスにもよりますが、基本的には1ドメイン1年間につき1,000円から2,000円程度が目安となります。
ただし、「.ac.jp」のようなドメインはこれよりも高くなることもありますし、逆にあまり見ないドメインは1円で購入できる場合もあります。
見慣れない無料のドメインを取得する場合、条件付きであったり、ユーザーから警戒される可能性もあるのでなるべく避けたほうがよいでしょう。
ちなみに、ドメインは基本的に1年単位での更新になります。使っている途中にドメインの有効期限が切れてしまうと大変ですので基本的には自動更新の設定をしておきましょう。
独自ドメインの相場は?
独自ドメインの価格は、ドメインの種類(.com、.net、.orgなど)、登録するレジストラ(ドメインを提供する会社)、そして市場の需要によって異なりますが、以下のような価格帯が一般的です。
標準的なドメイン(.com、.net、.org)
年間約1,000円から2,000円程度です。これらは最もポピュラーなドメインで、比較的手頃な価格帯です。
カントリーコードトップレベルドメイン(ccTLD、例:.jp、.us、.uk)
これらのドメインは特定の国に関連しており、年間約1,000円から5,000円程度の範囲で変動します。特に、.jpドメインは、場合によってはこの範囲を超えることもあります。
プレミアムドメイン
特定のキーワードや短いURLなど、高い需要があるドメインは「プレミアムドメイン」として、価格が数十万円から数百万円、場合によってはそれ以上になることもあります。
新しいトップレベルドメイン(例:.tech、.designなど)は、特定の業界や目的に特化しており、年間約2,000円から6,000円程度で提供されていますが、プレミアムドメインの場合はもっと高価になります。
独自ドメイン取得時の注意点
更新費用が高く設定されている場合も!
初年度の登録費用が安くても、更新費用が意外と高く設定されていることがあります。ドメインを長期間保持する予定がある場合は、更新費用も確認しましょう。
追加費用がかかる場合も!
プライバシー保護オプションやEメールホスティングサービスなど、追加で必要となるサービスの費用も考慮に入れておくと良いでしょう。
ドメインを選ぶ際には、価格だけでなくレジストラが提供するサービスの質やサポート体制も重要なポイントです。目的や予算に合ったドメインを選択することが大切です。
割引されたり、無料で取得できることも多い
ちなみにドメインはキャンペーンなどで割引されたり、サーバーと契約するとオリジナルドメインを1つ無料でもらえたりすることがよくあります。
大した金額ではありませんが、せっかくなのでドメインを有利に購入できるキャンペーンなどが無いかは探してみても良いでしょう。
ドメインオークションについて
過去に誰かが使ったドメインがオークション形式で販売されている場合もあります。
先ほど説明したとおりSEOの評価はドメインと結びついているので、既に評価の高いドメインを使うことはSEOでも有利になると考えられています。
また、ドメインはシンプルな方が覚えやすいですが、シンプルなドメインほど先に誰かが取得しているので、登録する際に欲しいドメインが空いていない場合があります。
このような理由から、割高にはなりますがドメインオークションを使って中古のドメインを取得する方法もあります。
独自ドメインのセキュリティ面で考慮すべきこと
オンラインで活動する上で、独自ドメインはビジネスや個人ブランドの顔とも言えます。
だからこそ、サイバーセキュリティを強化し、信頼できるプレゼンスを維持することが非常に重要です。
本章では、独自ドメインの安全を保つために知っておくべき基本的なセキュリティ対策を簡単に説明します。
1)SSL証明書の取得
SSL証明書とは、ウェブサイトが安全な接続を使用していることを証明するデジタル証明書です。ブラウザのアドレスバーにある鍵のアイコンや「https」で始まるURLで確認できます。
SSL証明書は、ウェブサイトの訪問者とサーバー間で送受信される情報を暗号化します。これにより、個人情報の盗難やデータの改ざんを防ぐことができます。
多くのウェブホスティング会社はSSL証明書を提供しています。独自ドメインの設定時に、SSL証明書を有効にするオプションを選択しましょう。
2)DNSセキュリティの強化
DNSとは、インターネット上でウェブサイトのアドレス(ドメイン名)を、コンピュータが理解できる数字(IPアドレス)に変換するシステムです。
DNSハイジャックやスプーフィングといった攻撃からドメインを守るためには、信頼できるDNSプロバイダを選び、可能であればDNSSEC(DNSセキュリティ拡張)を有効にします。これにより、DNSの応答が改ざんされることを防ぎます。
3)定期的なパスワードの更新と強化
ドメインの管理者アカウントや関連するサービス(メールアドレス、ウェブホスティングアカウント等)のパスワードは、定期的に更新し、強固なものに設定することが重要です。
複雑で予測しにくいパスワードを使用し、できればパスワードマネージャーを利用しましょう。
4)セキュリティソフトウェアの利用
ウェブサイトを保護するために、ファイアウォールやマルウェアスキャンなどのセキュリティソフトウェアを利用することを検討しましょう。
これにより、悪意のある攻撃からウェブサイトを守ることができます。
独自ドメインを安全に保つためには、SSL証明書の取得、DNSセキュリティの強化、強力なパスワードの利用、そしてセキュリティソフトウェアの適用が基本となります。
これらの対策を講じることで、サイバー攻撃のリスクを減らし、訪問者に安全なオンライン環境を提供できます。ウェブの世界では、セキュリティは信頼の基盤です。
そのため、独自ドメインのセキュリティ管理には十分注意を払いましょう。
独自ドメインの更新と管理について
独自ドメインを持つことは、オンラインにおいてビジネスを展開するうえで重要な役割を果たします。しかし、このドメインを維持するためには、適切な更新と管理が必要です。
ドメインが期限切れになると、ウェブサイトやメールアドレスが使えなくなる可能性があるため、注意が必要です。本章では、独自ドメインの更新と管理のための簡単なガイドを紹介します。
ドメインの更新の5つのポイント
ドメインの有効期限の確認
ドメイン登録時には、通常、1年から数年の登録期間を選ぶことができます。ドメインの有効期限が近づいているかどうかを確認しましょう。
自動更新の設定する
多くのドメイン登録サービスでは、自動更新のオプションがあります。これを有効にしておくと、有効期限が来る前に自動的にドメインを更新してくれます。
更新通知を見逃さない
登録しているメールアドレスに、更新の通知が送られてきます。メールアドレスが最新のものであることを確認し、通知を見逃さないようにしましょう。
期限切れに注意する
多くのドメイン登録サービスでは、期限切れ後も一定期間(グレース期間)内であれば、追加料金なしでドメインを更新できます。しかし、この期間を過ぎると、ドメインを取り戻すのに高額な費用がかかることがあります。
連絡先情報の更新を忘れない
登録している連絡先情報が最新であることを確認します。連絡先のメールアドレスに更新通知が送られますので、このメールアドレスが使用中のものであることを確認してください。
これで安心!ドメイン管理の方法
セキュリティの確保
ドメイン管理アカウントのパスワードは強固なものに設定し、定期的に更新しましょう。
管理ツールの利用
ドメイン管理を容易にするために、ドメイン登録サービスが提供する管理ツールを活用します。これにより、ドメインの設定変更や更新が簡単に行えます。
重要な日付の記録
ドメインの有効期限だけでなく、自動更新の日付や、更新料金が引き落とされる日付など、重要な日付をカレンダーに記入しておくと便利です。
独自ドメインの管理と更新は、重要なプロセスです。有効期限の確認、自動更新の設定、そして連絡先情報の更新を怠らないようにしましょう。
これらの簡単なステップに従うことで、ドメインが期限切れになるリスクを最小限に抑え、スムーズなオンライン活動を維持できます。
まとめ
本記事では、独自ドメインのメリットや取得方法について詳しく解説してきました。
独自ドメインを使用するには年間数千円程度の費用がかかります。
しかし、会社の信頼やSEOに結びつくこともありますので、ホームページを持っている場合はとりあえず独自ドメインを取得しておいた方がよいでしょう。
独自ドメインは一部のドメインを除くと基本的にクレジットカードさえあればネット上の手続きだけで簡単に購入できます。ただし、ドメインを購入するだけでは意味が無く、きちんとサーバーとドメインを紐づける必要があります。
また、ドメインの契約期限を切らしてしまうと、突然自社のホームページが見れなくなってしまうので自動更新をお勧めします。