【2024年版】ブラウザとは? 初心者のために意味・種類・選び方をわかりやすく徹底解説
私たちが普段何気なく使っているインターネット。ホームページの閲覧やキーワードを検索して情報収集をする際に必ず必要となってくるのが「ブラウザ」と呼ばれるソフトウェアです。ブラウザにはいくつか種類があり、それぞれに特徴があります。
ホームページを制作する際には、主要ブラウザで表示画面の確認をする必要があります。なぜなら、Google Chromeで確認した場合とMicrosoft Edgeで確認した場合では、表示が変わって見える場合があるからです。
日常的にブラウザを使用しているのに、実はよく知らないという方も少なくありません。
そこで、本記事ではウェブ初心者向けに、ブラウザの意味や種類、疑問などをわかりやすく詳しく解説していきます。
【初心者向け】ブラウザの意味と役割を知ろう!
ホームページを制作する際には、ブラウザのことも知っておきましょう。
まずはブラウザについて、その意味と役割を正しく理解しましょう。
そもそもブラウザとは?
ブラウザとは、一般にウェブページを見るためのソフトの総称です。
英語の「browse(閲覧する・拾い読みする)」が語源で、動詞のbrowseを名詞にして「ブラウザ(browser)」となりました。正式名称は、「インターネットブラウザ」「Webブラウザ」と呼びます。
代表的なものとしては、Google Chrome、Microsoft Edge、Safariなどがあり、PCやスマホでホームページを見る際には欠かすことができません。
ブラウザの機能と役割
もともとブラウザは単にホームページを閲覧するだけのツールでした。しかし、現在では様々な用途で利用されています。たとえば、Youtubeなどの動画を見たり、ブラウザ上でゲームを楽しんだりすることもできます。
またビジネスにおいては、勤怠管理システムや経費申請、労務管理システムなどもブラウザを介して操作されることが増えてきました。ホームページの制作もブラウザ上で行えるようになってきました。
では、次にブラウザの機能・役割について見ていきましょう。
1)HTMLなどの言語で記述されたテキストをWebページに変換する
HTMLとは「Hyper Text Markup Language」(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略語で、ホームページを作成するための専門言語です。
HTMLで記述されたテキストは、その知識が無い一般の人が見ても理解することはできません。ブラウザは、コンピュータでしか解読できないテキストをWebページに変換して表示する役割があります。
2)サーバーにリクエストを送信し、必要な情報を受信する
サーバーとは情報やサービスを提供するコンピュータを指します。サーバーに必要とする情報を要求して、ファイルを受信するのもブラウザの役割のひとつです。
3)ハイパーリンクを機能させる
ハイパーリンクとは、文書データなどの情報の中に埋め込まれた、他の文章や画像を参照できる文字列のこと。ブラウザは、インターネット上にある膨大な情報の中からハイパーリンクの参照情報を読み取って表示させる機能があります。
4)プラグインと拡張機能のサポートをする
ブラウザは通常、プラグインや拡張機能をサポートしています。これらによってユーザーがブラウザをカスタマイズし、新しい機能を追加することができます。
例えば、広告ブロッカー、パスワードマネージャー、ウェブ開発ツールなどが挙げられます。ブラウザの拡張機能は、ユーザーにとって非常に便利なものとなっています。
5)セキュリティとプライバシーを保護する
近年、ブラウザはセキュリティとプライバシー保護の重要な役割を果たしています。ブラウザは不正なウェブサイトをブロックし、セキュリティ証明書を確認してユーザーを保護します。また、プライバシーモードやトラッキング防止機能を提供して、ユーザーのプライバシーを守る手助けを行っています。
代表的な5種類のブラウザを知ろう!
ブラウザには数多くの種類がありますが、本章では実際にビジネスで使用する機会の多いブラウザを5つご紹介します。それぞれの特徴を知った上で、ブラウザを選びましょう。
世界シェア1位 「Google Chrome」
Google Chromeは2022年現在、国内・海外ともにもっとも利用者の多いブラウザです。Androidのスマートフォンやタブレットの多くでChromeが標準ブラウザとされており、動作も軽快なためパソコンでも多くの利用者を獲得しています。
そのため、殆どのWebサービスはChromeに対応しています。標準の検索エンジンがGoogleなので使いやすく、GmailやGoogleカレンダーなどの各種Googleサービスとも連携しています。ふだんGoogleを使う機会の多いユーザーにはとても便利です。
正式名称 | Google Chrome(グーグル・クローム) |
---|---|
公開 | 2008年 |
開発元 | Google(グーグル)社 |
Google ChromeのOfficialページ | https://www.google.com/intl/ja_jp/chrome/ |
Windowsの標準ブラウザ「Microsoft Edge」
Microsoft Edgeは、Internet Explorerの後継となる、現在のWindowsの標準ブラウザです。
機能性や表示速度が向上しており、ユーザーも徐々に増えてきています。
Microsoft Edgeは標準の検索エンジンがBingですので、検索結果はGoogleやYahoo!とは異なります。そのため、いつもGoogleで検索している人は、Microsoft Edgeだとうまく表示されない、ということが稀にあります。
正式名称 | Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ) |
---|---|
公開 | 2015年 |
開発元 | Microsoft(マイクロソフト)社 |
Microsoft EdgeのOfficialページ | https://www.microsoft.com/ja-jp/edge/download?form=MA13FJ |
Apple社の標準ブラウザ「Safari」
SafariはiPhoneやiPad、MacのパソコンなどのApple社製品の標準ブラウザです。
日本ではiPhoneのシェアはAndroidと同じくらいなので、「スマホだとSafariをメインで利用している」という方も多いようです。
iPhoneなどのiOS端末との連携がしやすいのが最大の特徴ですが、Androidのスマートフォン・タブレットでは利用することができません。
正式名称 | Safari(サファリ) |
---|---|
公開 | 2003年 |
開発元 | Apple(アップル)社 |
SafariのOfficialページ | https://www.apple.com/jp/safari/ |
豊富な拡張性で人気の「Firefox」
FirefoxはMozilla Foundationが開発・提供している、炎と狐をモチーフにしたアイコンが特徴的なブラウザです。豊富な拡張機能を自由に追加できるため、長年人気を得てきました。
現在では、他のブラウザも拡張機能が充実してきたので、かつてほどの優位性は失われてきました。
正式名称 | Mozilla Firefox(モジラ・ファイアーフォックス) |
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公開 | 2002年 |
開発元 | Mozilla Foundation(モジラ・ファウンデーション)社 |
FirefoxのOfficialページ | https://www.mozilla.org/ja/firefox/ |
全盛期は95%のシェアを誇った「Internet Explorer」
1995年から長期に渡って使用され続けたIE。全盛期には95%のブラウザシェアを誇る、圧倒的な存在でした。しかし、セキュリティの問題がクローズアップされたこともあり、徐々にシェアを減らし、2022年6月16日にサポート終了。
2023年2月14日には、無効化されました。もし現在使用されている方は別のブラウザへ移行しましょう。Windows11 環境ではアイコンすら表示されず、起動できません。
アクセスしたサイトに Internet Explorer 11 が必要な場合は、Microsoft Edgeで Internet Explorer モードで再読み込むことは可能です。
正式名称 | Internet Explorer(インターネット エクスプローラー) |
---|---|
公開 | 1995年 |
開発元 | Microsoft(マイクロソフト) |
IEのOfficialページ | https://www.microsoft.com/ja-jp/download/internet-explorer.aspx |
その他にも、Opera Software ASA(オペラ・ソフトウェア)社が提供しているOpera(オペラ)、スマホではGalaxyシリーズを販売するサムスン電子のSamsung Internetなどもあります。
【最新版】日本国内「ブラウザ」シェアランキング
ブラウザのシェアは、StatCounterを使って簡単に調べる事が可能です。国別やデバイス別・期間を絞っても表示できますので、より詳細な情報が分かります。
ここでは、2023年12月現在の最新のブラウザランキングをデスクトップとモバイル、それぞれご紹介します。
「デスクトップ」ブラウザの国内ランキング
引用:https://gs.statcounter.com
ブラウザ名 | シェア率 |
---|---|
Chrome | 64.21% |
Edge | 21.02% |
Firefox | 6.34% |
Safari | 6.26% |
Opera | 0.74% |
IE | 0.6% |
※2023年12月計測時点
このランキングを見ると、パソコンのブラウザでは圧倒的にGoogle社のChromeのシェアが高いことがわかります。
「スマートフォン」ブラウザのランキング
引用:https://gs.statcounter.com
ブラウザ名 | シェア率 |
---|---|
Safari | 59.98% |
Chrome | 34.5% |
Samsung Internet | 2.77% |
Firefox | 0.67% |
UC Browser | 0.56% |
Edge | 0.42% |
※2023年12月計測時点
上記を見ると、スマートフォンで使用されるブラウザはSafariが約6割を占めています。
iPhoneに最初からインストールされているブラウザがSafariで、AndroidにはChromeが入っている機種が多いです。
つまり、iPhoneまたはAndroid、どちらかのスマホを使用している人が殆どであることを示しています。
日本においては、スマートフォンといえばiPhoneのシェアが優勢ですが、世界全体ではAndroidスマートフォンが圧倒的なシェアを持っており、これがChromeブラウザのシェア率を高めています。
ここに注目! ブラウザ選びの4つのポイント
ブラウザを選ぶ際は、以下の4つのポイントを理解しておけば、安心・快適にインターネットを利用することができます。ホームページ制作においても、ブラウザは知っておきたい事柄のひとつです。
1)動作の速度
ブラウザを選ぶ上でまず大切なのは、動作の速度が速いものを選ぶということ。
ビジネスなどで頻繁にインターネットを利用する人にとって、表示速度の遅さは大きなストレスになります。とくに動画や画像の読み込みは、使用するブラウザの速度に影響されます。快適に仕事をするためにも、動作の速度が速いブラウザを選ぶようにしましょう。
2)セキュリティ強度
ブラウザ選びでは、セキュリティの強度も大切です。
セキュリティが脆弱なブラウザを使用し続けると、急増しているサイバー攻撃の被害に遭ったり、不要な広告が過剰に出たりする場合があります。自社の大事なデータを守るためにも、セキュリティ強度が高いブラウザを選びましょう。
本記事内で紹介している、Chrome、Edge、Safari、Firefoxなどは安心です。
3)カスタマイズ性
拡張性が高いブラウザは、自分好みの仕様にカスタマイズできます。自分の使いやすいようにカスタマイズすることで作業効率も上がるため、アドオンなど、拡張性の高いブラウザを選びましょう。
4)同期できるかどうか
パソコンとスマホを同期できるブラウザを使用すると、パソコンやスマホのIDやパスワード、ブックマークが同期されるので便利です。同期機能を使う場合は、同期できるブラウザを選ぶようにしましょう。
ホームページ制作において配慮すべきは「Google chrome」
さて、これらを踏まえると、ホームページ制作においてもっとも配慮すべきブラウザは、Google Chromeです。なぜなら、少しでも多くのユーザーをカバーするためには、いちばん利用者の多いブラウザに配慮するのが得策だからです。
Chromeは最もシェアの多いブラウザであるため、多くのWebサービスがChromeに対応しており、推奨環境として採用されていることが一般的です。トラブルも少ないGoogle Chromeをターゲットユーザーとしてホームページを作成しましょう。
まとめ
日頃から使う機会の多いブラウザについて、初心者のために意味や種類、選び方について解説してきましたが、いかがでしたか。
あなたが作成するホームページも、いずれかのブラウザを通じてユーザーは閲覧します。
ターゲットユーザーの環境に適したブラウザでしっかりと確認した上でホームページを公開するようにしましょう。
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