知っていますか? こんなにかかる、ホームページの運用コスト
ホームページを運用するには、意外に多くの費用がかかります。ホームページ開設というと、つい制作費用ばかりに目が行き、他にかかる費用を忘れがちです。
しかしホームページにかかる費用は、制作費だけではありません。
サーバー代、ドメイン代、更新費用など、制作費以外にも毎月の運用費用がかかります。
この運用コストを考慮していないと思いの他、費用が掛かりすぎて、ホームページの運用が上手くいかなくなってしまうケースもあります。
ホームページを無理なく運用していくためにも、月々にかかるコストを把握しておくことは大切です。
そこでこの記事では、ホームページを運用する上でかかる費用を詳しく見ていきます。
1.サーバー代は、月額1,000円前後から
開設したホームページを維持するには、サーバーが必要です。
◆サーバーとは
サーバーとは、ホームページを維持するために必要なものです。サーバーは、webサーバー、メールサーバーなどのソフトウェアやさまざまなデータを保管しています。
つまり、ホームページに掲載されている文章や画像のデータは、サーバーに保存されています。サーバーは、PCやスマホなどからのリクエスト(ホームページを閲覧したいなど)に基づいて、自分の持っているデータを提供します。
たとえば、私たちがURLを入力したとします。その情報を受け取ったサーバーは、そのURLに該当するホームページのデータを提供するので、私たちはホームページを閲覧できるようになるのです。
サーバーは自社で用意することもできますが、そのためには、高度な知識と初期費用、維持費などが必要になります。サーバーは形のあるものなので設置スペースも必要ですし、24時間毎日稼働させないといけないため、電気代も必要です。
そのためほとんどの場合、自社で用意することはせず、レンタルサーバーを利用することになります。
◆レンタルサーバーの料金
レンタルサーバーは、その名の通り、サーバーを貸し出すサービスです。この方法なら借りている業者側でサーバーの準備、管理をしてくれるので維持する手間やコストがかかりません。
サーバーを借りている状態なので、レンタル料がかかりますが、月々1,000円程度のものがほとんどです。なかには数百円しか、かからないサーバーもあります。
サーバー会社各社では、複数のプランを用意しているので、用途に合わせて選びましょう。容量をあまり使わず、スペックもあまり高くなくて間に合うようであれば、毎月数百円のレンタルサーバーで構いません。
画像をたくさん載せたい場合や、ホームページのアクセスが多く見込める場合には、程度に応じて月額費用高めのレンタルサーバーを利用します。
標準的なレンタルサーバーで月額1,000円から2,000円くらい、高めのだと3,000円から5,000円くらいです。
◆無料サーバーではだめなのか
無料で利用可能なレンタルサーバーもあります。ワードプレスに対応した無料サーバーもあるので、無料サーバーを使ってワードプレスでホームページを作成すれば、月額料金はかかりません。
しかし、この状態でホームページを作るのはあまり良い方法とは言えないでしょう。なぜなら無料サーバーは容量やスペックが低めで、広告が付いてしまうからです。
また、サービスが打ち切りになってしまう可能性もゼロではありません。サービスが打ち切りになってしまったら、せっかく作成したホームページも表示されなくなってしまいます。
趣味として作るのであれば無料サーバーでも良いかも知れませんが、ビジネス利用のホームページなら、有料のレンタルサーバーを使った方が安心です。
2.ドメイン代は、年間数百円~数千円
ホームページを維持していくには、ホームページ以外にドメインも必要です。ドメインを持つのにも、費用がかかります。
◆ドメインはネット上の住所
ドメインは簡単に言えば、トップページのURLのことです。URLはトップページがある場所を示しています。つまりドメインは、インターネット上の住所とお考えいただければ良いでしょう。
ほとんどのホームページでは、英単語などをドメインとして使用しています。企業のホームページなら、企業名をローマ字や英語表記にしたものをドメインに使うことが多いです。
◆ドメイン代
最初に述べた通り、ドメインは、サーバーと同様で、ホームページを運用していくには必須のものです。その維持費は、種類によって年間で数百円から数千円程度かかります。月払いではなく、年払いです。
ドメイン代を節約したければ、サブドメインという形で、サーバー会社が所有しているドメインの使用もできます。
しかし、多くの企業は自社ホームページに独自ドメインを使用しています。また、ドメイン代は高くても年間で数千円、安ければ数百円程度なので、できるだけ独自ドメインを取得して運用した方が良いでしょう。
◆トップドメインにより、料金差がある
ドメインをよく見てみると、末尾に「.jp」や「.com」、「.biz」のドメインが多いことに気づくのではないでしょうか。
このような、ドメインの一番後ろの部分をトップドメインと言います。このトップドメインによって、料金には差があります。
「.jp」や「.com」は他のトップドメインと比べて高めです。「.net」だともう少し安く、「.biz」だとさらに安く利用できます。
トップドメインによっては、年間数百円程度の費用で使えますが、あまり見かけないトップドメインだと信用度がやや低いので、念頭に置いておいてください。
企業のコーポレートサイトなら費用がかかっても「co.jp」を使うのが無難です。これは日本企業限定のドメインです。
コーポレートサイトでない場合でも、信頼面の観点からせめて「.jp」や「.com」を使った方が良いでしょう。
3.更新費用は、月1万以上!
企業のホームページに記載する内容は、開設時からずっとそのままの箇所もありますが、随時新しい内容を追加する箇所も多くあります。
もちろん、新規でページを作成する機会も多いでしょう。場合によっては機能を追加したり、レイアウトを変更したりすることもあります。
検索エンジンからの流入を期待するのであればSEO対策は必須なので、上記のようなホームページの更新はとても重要です。
しかしホームページの更新は、場合によっては費用がかかります。たとえば社内担当者がホームページを更新する知識やスキルを持っていなければ、業者に更新を依頼することに。外部に依頼を出したら、当然費用がかかります。
更新は業者によって対応範囲と料金が異なりますが、多くの業者が、毎月一定額の費用が発生する仕組みです。毎月3~5万程度かかるところもありますし、1ページの修正に2万かかるところもあります。
誤字・脱字の修正などのちょっとしたものでも、更新費用は取られてしまうので、きちんとホームページを運用していこうとすると、更新費用が重くのしかかってくることになりかねません。更新費用の負担が大きく、ホームページの更新が滞ってしまうのはよくあるケースです。
そのため、できれば、更新費用がかからない体制を築きたいもの。業者に頼まず、自分でホームページを作成できるのが一番です。専門知識がなくても、自分で簡単に更新できるツールは多くあるので、ぜひそういったものを検討してみてください。
4.こんなにかかる、ホームページの運用コスト まとめ
ホームページ開設後に毎月・毎年かかる費用についてご紹介しました。
ホームページにかかるのは制作費ばかりではありません。管理・運用費も重要です。
年額では、サーバー代が1万円から5万円程度、ドメイン代は数千円から1万円程度です。
更新や変更にかかる費用は、安くても10万円以上(1ヶ月に1回程度の修正)と考えておくと良いでしょう。
それなりの金額がランニングコストにはかかってしまうので、おおよそどれくらいの費用がかかるのかはホームページ開設前に把握しておくようにしてください。