近頃、良質な記事を書いているはずなのにアクセスがあまりない、検索上位に表示されているのに思ったほどクリックされない、そんな悩みの声を耳にする機会が増えてきました。
SEOに注力して検索上位に表示されたとしても、ユーザーにコンテンツを読んでもらえなければ、問合せも減ってしまいますよね。
こうした原因のひとつに「ゼロクリックサーチ」があります。今回は、わかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
「ゼロクリックサーチ」って何?
ゼロクリックリサーチとは、ユーザーがキーワードを検索した際に知りたかった情報を検索結果だけで手に入れてしまい、Webサイトにアクセスをしないままページを離れてしまうことです。
従来の検索流入の流れでは、キーワードを検索→サイトが表示される→気に入ったサイトに流入でした。
しかし、ゼロクリックリサーチの場合では、キーワードを検索→検索結果に情報が表示される→クリックせずに閉じるといったように、手早く情報を手に入れ、アクセスされないのです。
アメリカのある調査で、Googleで自然検索を行ったユーザーの5割以上がゼロクリックリサーチで必要な情報を集めているという結果もあります。
「ゼロクリックリサーチ」が起きる2つの理由
こうした状況が起きる理由は、大きくは2つあります。
1)ユーザーニーズの変化
知りたい情報をWeb検索によって素早く手に入れるのが当たり前の時代になり、サイトへアクセスせずに情報を手に入れられると、そこで満足してしまうようになった。
2)Googleの機能が充実した
Googleはユーザーのニーズに合わせて、アップデートを重ねて機能を充実させてきました。ユーザーの「すぐに情報が知りたい」というニーズに応じて、便利になったとも言えます。
「ゼロクリックリサーチ」を生んだGoogleの機能
ゼロクリックリサーチを生んだGoogleの機能3つあります。
その3つをご紹介します。
1)リッチスニペット
検索エンジンにきちんとサイトの内容を伝えることができれば、通常の検索結果のより多くの情報が表示される機能がリッチスニペット。
クリックしなくてもサイトの概要やレビューなどが確認できるため、サイトへの流入が減少する可能性があります。
2)ナレッジグラフ
ナレッジグラフとは、Googleが検索キーワードからユーザーの得たい情報を推測し、検索結果の右側にその情報をまとめて表示する機能。
実店舗の場合、住所や営業時間などがひと目でわかるので、流入が減少する可能性があります。
3)強調スニペット
強調スニペットとは、ユーザーが求めている情報を、関連性の高いページから引用し、検索結果画面の最上部に表示する機能のこと。
例えば「秋の花」と検索してみてください。代表的な秋の花々の名前や写真が最上位に表示されますよね。この情報を見ただけで、ユーザーはある程度の知識を手に入れることができます。
「ゼロクリックサーチ」への対応策
ゼロクリックサーチされる原因が何となくわかったと思いますので、次に具体的な対策をご紹介します。
1)ビッグワードを避け「競合サイトが強くないキーワード」を設定
ビッグワードで検索上位は簡単ではありません。しかし、いくつかのワードをかけ合わせると月間の検索数も少なく勝機が見えてきます。
2)ペルソナを設定して真のニーズを掴んでコンテンツを作成
ユーザーが知りたいと思う心理には、その裏に真のニーズがあります。
ペルソナを設定して、その真のニーズを掴んでコンテンツを作成すれば、ちゃんとクリックされやすくなります。
3)強調スニペットへの表示を意識したコンテンツ作り
自社のページが強調スニペットに表示されるようになれば、ユーザーに自社サイトをアピールできます。
検索ユーザーの検索意図を考えた記事を作成すれば、強調スニペットに表示される可能性も高まります。
4)より興味を惹くタイトルを作成する
ゼロクリックサーチをして、満足する人ばかりではありません。もう少し情報を得たいと感じたユーザーの心を掴むためには、少しでも魅力的に感じるタイトルを記事につけることが大切です。
5)リスティング広告に出稿する
検索結果の最上部に表示されるリスティング広告(検索連動型広告)を出稿すれば露出が増え、サイトアクセスの増加が期待できます。
広告費用がかかりますが、まずはアクセスを伸ばしたい場合は、検討してみても良いでしょう。
まとめ
今回は、検索表示されてもアクセスされない「ゼロクリックサーチ」について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
ふだんユーザーとしては便利に感じているGoogleの機能ですが、ゼロクリックサーチを生む理由にもなっています。
少しでもアクセスを増やして成果を生むためにも、キーワードの設定やペルソナの設定など、しっかりとお客さんを意識してコンテンツを作っていきましょう。