LINE(ライン)、1億5,000万ユーザーを突破
先日も私の記事「LINE(ライン)とは何ですか?」でお伝えしたように、LINEのユーザー数増加が止まりません。
LINEは、基本的にスマートフォンやタブレットなどにインストールして使用するアプリ。このアプリをインストールした端末同士なら、無料で通話やチャットが利用できます。
そんな「LINE」は、2013年4月30日時点で、世界の登録ユーザー数が1億5,000万人を突破したと発表しました。
1億人に達したのがサービス公開から約19ヵ月の2013年1月でしたから、その後わずか4ヵ月足らずでユーザー数は1.5倍になったということです。
国内ユーザー数は発表されていませんが、1億人突破時には4,151万人だったので、こちらも増加しているでしょう。
おもな無料通話アプリ
LINE | comm | カカオトーク | |
運営会社 | NHN Japan | DeNA | カカオジャパン |
サービス 開始 |
2011年6月 | 2012年10月 | 2010年11月 (日本語版公開) |
データ | ユーザー数 1億5,000万人 (国内4,100万人) |
ダウンロード数 累計500万 (2012年12月末) |
ユーザー数 8,000万人 (国内900万DL) |
スマートフォンに特化したアプリですから(従来の携帯電話むけアプリも存在)、当然、スマートフォンの普及もそれだけ進んでいるということになります。
電車の中で、ふと周りを見渡すとほとんどの乗客が小さな画面を見つめている……なんていう光景も珍しくなくなりましたから、こうした実感とも合致します。
さて、今回、このような伸びをみせた要因としては、とくに次のようなものがあったようです。
- スペインで1,000万ユーザーを突破(ヨーロッパ圏で初)
- それにともない、同じスペイン語圏である南米地域でもユーザーが拡大
- 新たにスペイン語、フランス語、ポルトガル語にも対応
- ノキア社と提携し、ノキア社の発売するスマートフォンにアプリを提供
- その他、東南アジア、中南米、中東、アフリカ等の新規市場に本格参入
このように、海外市場での勢力拡大が、世界的なユーザー数増加につながっているわけですね。
登録ユーザー数の推移グラフ(出典:LINE株式会社プレスリリース)
LINEが目指すものとは?
とはいえ、世界規模で見ると、LINEよりもユーザー数を集めている同種のアプリはまだ存在します。
欧米中心に数億人が利用しているといわれる「WhatsApp Messenger」(有料)、特有のネット環境を持つ中国で2億人が利用している「WeChat」などと比べると、ユーザー数ではまだまだ後発組なのだな、と実感できますね。
直接の競合ではありませんが、Facebookは月間アクティブユーザーは11億1,000万人(2013年3月末)と推定されており、こちらもかなりの数です。
LINEは、「世界中の人々の生活インフラになることを目指して」今後も海外展開を加速させてユーザー拡大を図る、と述べています。
たんなる無料通話アプリにとどまらず、生活インフラを目指すというLINE。
これからもその展開に目が離せません。