LINE(ライン)とは? 初心者向けに徹底解説

世界中の誰もがSNSで人と繋がっている時代。そんな中、現在の日本において最大のアクティブユーザー数を誇るのがLINE(ライン)です。今やLINEのチェックが生活の一部になっている人も少なくないでしょう。
しかし、
- トークや通話機能以外にどんな機能があるのか?
- LINEがどのように始まって普及していったのか?
- ビジネスでどのように活用できるのか?
といったことは意外に知られていません。そこで、本記事ではLINEとは何か、初心者でもわかるよう掘り下げて解説していきます。またビジネスでの活用法についても併せてご紹介します。では、知っているようで知らないLINEについてお話していきましょう。
そもそもLINE(ライン)って何?

コミュニケーションアプリ「LINE」概要
LINE(ライン)とは、NHN Japan株式会社が提供する無料通話・無料スマートフォンアプリです。LINEは、ユーザー同⼠であれば国内・海外、ドコモ/auといった通信キャリアを問わず、無料で⾳声・ビデオ通話・トークが楽しめるアプリです。
現在では日本国内だけで9,200万人(※⽉間アクティブユーザー2022年3⽉末時点)のユーザーを誇る日本最大のSNSとして多くの人に利用されています。もはや生活に欠かせないインフラとも呼べる状況にあり、幅広い世代のユーザーが利用しています。また、他のSNSに比べて年齢層の高いユーザーも多く利用しています。
最新SNS利用者ランキング
LINE以外は近年アクティブユーザー数を公表していませんが、下記をご覧いただけると他のSNSと比べても圧倒的な利用者数がいることがわかります。
順位 | 媒体 | 利用者数 | 発表時期 |
---|---|---|---|
1 | LINE | 9,200万人 | 2022年3月時点 |
2 | 4,500万人 | 2017年10月時点 | |
3 | 3,300万人 | 2019年3月時点 | |
4 | 2,600万人 | 2019年7月時点 | |
5 | TikTok | 950万人 | 2019年2月時点 |
また無料通話アプリとしてもViber Messenger、Skype、Discord、WeChatなどを抑えて最大の利用者数となっています。
LINE(ライン)その始まり

さて、現在では知らない人がいないほど利用されているLINEですが、実はサービスが開始されてからまだ10年ほどしか経っていません。ここではどのように始まったのかお話していきましょう。
このLINEというアプリの開発プロジェクトがスタートしたのは2010年の年末。NHN Japan社は、当時「NAVER JAPAN」という検索サービスを中心とし事業を行っていましたが、新しいソーシャルサービスを作ることになり、3人で新規事業開発のプロジェクトチームを立ち上げました。
サービス内容を検討する中で、候補として残ったのは、「メッセージング」と「写真共有サービス」。それを2011年の2月までブラッシュアップをし続けていたそうです。
しかし、そんな折に東日本大震災が発生。これによってメッセージアプリが日本で求められていると判断し、アプリの開発を翌4月末から猛スピードで開発し、2011年の6月23日にリリース。当初のLINEは、文字が送れるだけのシンプルなものでした。これがLINEの始まりです。
やがてLINEは、スマホの爆発的な普及と共に多くのユーザーを獲得していきました。メッセージアプリとしては後発であったLINEが、短期間で圧倒的なユーザーを獲得できた理由には、下記のものが考えられます。
1)LINEスタンプの成功
LINEスタンプは、既存の絵文字と比べるととても大きく、スタンプ自体が意思疎通として大きな意味を持つものとしてユーザーに支持された。
2)リアルタイムな文字での会話
文字のやり取りが吹き出し風になっていて、気軽に会話のキャッチボールができる。相手が自分の文章を読んだ時に既読が付くので即時性がある。また過去のやり取りを振り返りやすい。
3)簡単にグループチャットができる
LINEのグループ機能を使うことで、複数人での連絡も容易にできる。意見交換やスケジュールのセッティングも行いやすい。
LINE(ライン)でできること(基本機能)

LINE(ライン)では、利用者のほとんどがスタンプを使ったチャットコミュニケーション(トーク)機能を使っていますが、そのほかにもさまざまな機能があります。そこで下記にLINEでできることをまとめておきましょう。
1)音声通話が無料で利用できる
LINEユーザー同⼠であれば、個⼈間はもちろん、複数⼈でも⾳声・ビデオ通話を利⽤することができます。スマートフォンやパソコンからクリアな音声品質で、好きなだけ長電話しても通話料を気にする必要がありません。便利な通訳機能を利用すれば、言葉の壁を越えて外国語を話す友だちとトークを楽しむことができます。
テキスト・スタンプ・写真・動画・音声メッセージ・位置情報・⾳楽などを送ることができます。
2)ゲームを楽しむことができる(LINE Game)
LINEでつながっている親しい友だちや家族とゲームを楽しむことができます。仲間同士で得点を競ったり、一緒に闘ったり、みんなでゲームを楽しむことができます。
3)ニュースや占いを手軽にチェックできる(LINE NEWS)
LINEアプリ内の「ニュースタブ」では、ニュースコンテンツに加え、天気や占い、鉄道の運行情報など、ユーザーの日々の生活に役立つ内容を見られます。最新ニュースから、おもしろエンタメ情報まで、見逃せないニュースがいち早くチェックできます。
4)話題のマンガを読める(LINE マンガ)
映画化、アニメ化など、話題のマンガが毎日“無料”で読める。約43万点の豊富なラインナップで、最新刊も揃うストアコーナーでは、1巻無料・複数巻無料キャンペーンも常時開催している。
5)LINEで音楽を聞いたりシェアできる(LINE MUSIC)
LINEの定額制音楽聴き放題サービス「LINE MUSIC (ライン ミュージック)」では、さまざまな音楽を楽しめるだけでなく、楽曲をLINEでシェアしてトーク画面で再生できる。
6)アルバイトを見つけられる(LINE バイト)
「LINEバイト」は、だれでも簡単にアルバイト情報を探すことができるアルバイト求人情報サービス。 様々な求人情報の中から好みのものを探せるサービスで、LINEユーザーであれば他のアプリのインストールや会員登録をすることなく、求人情報を検索できる。
7)簡単にモバイル決済できる(LINE Pay)
モバイル送⾦・決済「LINE Pay」を利⽤すると、お財布がなくても簡単・スピーディーに支払いができる。またLINEスマート投資、LINEほけんなど、LINEが提供するさまざまな⾦融サービスで使用可能。
その他にも多彩なサービスが展開されており、今後もさまざまなサービスが提供されることが予想されます。
ビジネス向け【LINE公式アカウント】とは?

LINE公式アカウントは、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」上で企業や店舗がアカウントをつくり、ユーザーに向けてダイレクトに情報を届けられるサービスです。
顧客ひとりひとりをIDベースで管理することが可能で、顧客へ配信したメッセージはプッシュ通知で表示させることができます。メルマガなど他のメッセージ配信手段と比較してもユーザーの反応率が高く、費用対効果も高いことで注目されています。
LINE公式アカウントには3つのタイプがある

LINE公式アカウントはプレミアムアカウント・認証済アカウント・未認証アカウントの3種類のタイプがあります。
プレミアムアカウント
LINE公式アカウントの「プレミアムアカウント」とは、認証済みアカウントの中でも特に優良なアカウントの中から特別な審査を通過したアカウントです。公式LINEのアカウントの種類は、「料金プラン」とは関係ありません。認定基準は公表しておりません。
認証済アカウント
「認証済アカウント」は、LINEの審査を通過することで取得できるアカウントで、青色のアカウントバッジが付与されます。認証済アカウントを取得すると、LINEアプリ内の「友だち」検索結果に表示される、請求書決済が利用できる、といった利点があります。
また、ユーザーからアカウントへの信頼度が高まります。
未認証アカウント
「未認証アカウント」は、個人・法人問わず審査なしで誰でも作成できるアカウントで、灰色のバッジが付与されます。基本機能は認証済アカウントと変わらず、有料プランへの変更も可能です。会員制店舗などクローズドな運用が目的で、店名やサービス名で検索されたくない場合には未認証アカウントでの運用が適しています。
LINE公式アカウントのメリット

企業がLINE公式アカウントを導入するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか? ここでは主なメリット3つを簡単にご紹介します。
LINEユーザーとつながることができる
最大のメリットは、LINEに情報発信の拠点を持つことで9,200万人のLINEユーザーとつながることができること。毎日利用している割合も86%と高く、既に生活のインフラとなっているため、つながることができること自体大きなメリットだといえるでしょう。
店舗やホームページへの流入が期待できる
またLINEで情報を発信することによって、実店舗への来店やホームページへの流入増加が期待できます。実際にLINE公式アカウントを活用したことで、売上が大きく伸びた事例も知られています。
より効果的にLINE広告を活用できる
さらに「LINE公式アカウント」と「LINE広告」を連携させることにより、LINE公式アカウントのデータを活用して広告配信を打てるようになります。LINE広告にLINE公式アカウントを連携させ並行して運用していくことで、より効果的にLINE広告を活用できます。
LINE公式アカウントの機能

それでは、LINE公式アカウントの主な機能を解説しましょう。
メッセージ配信機能
メッセージ配信機能では、LINE公式アカウントで友だちになっているユーザーのLINEアカウントに、直接メッセージを送ることができます。テキストのほかに画像や音声、動画やスタンプも利用できます。A/Bテストメッセージなどのほか、年齢層・性別・地域を指定したセグメント配信も可能なため、配信効果の最大化を図ることができます。
チャット機能
ユーザーからの問い合わせに対して、LINEのトークと同じように直接コミュニケーションができます。自動応答の設定も可能です。ユーザーからの商品やサービスに対する問い合わせ対応などをチャットでやりとりができます。
画像の送信や複数のユーザーとグループチャット対応もできます。
リッチメニュー機能
リッチメニューとは、LINEのトーク画面下部に固定で表示されるメニュー機能です。画面を大きく占有するためユーザーの注意を引きやすく、クリエイティブとともにリンクを設定することで、LINE公式アカウントの各機能のほか、外部サイトや予約ページなどにユーザーを誘導することができます。ただし、PC版LINEでは表示されません。
LINE VOOM 投稿機能
LINE VOOMとはテキストや画像で記事を作成し、「LINE VOOM」上に投稿ができる機能です。ユーザーは投稿に「いいね」や「コメント」をつけることができるため、ユーザーとのコミュニケーションの場として活用が可能です。「友だち」になっていないユーザーも見ることが出来るため、友だち数以上の認知拡大が期待できます。
販促機能
店舗で使用できるクーポンを作成し、メッセージ・LINE VOOM・応答メッセージなどで配信・投稿が可能で、来店促進などに利用することができます。
また、デジタルのポイントカードを作成することも可能。商品購入やサービス利用・来店などのインセンティブとして、デジタルのポイン トをLINE上で発行・管理できます。
LINEコール
ユーザーからLINE公式アカウントに無料で通話ができる機能です。急ぎの要件を通話で伝えたり、チャットだけではニュアンスが伝わりづらい内容を口頭で補足することができます。
レポート機能
ユーザーの反応をレポートで確認することができます。アカウントトップの「分析」タブから、LINE公式アカウントの日々の友だち追加数やブロック数などの数値を確認して、効果的にアカウントを運用することが可能です。
LINE公式アカウントをご利用の際には、最新の情報を下記サイトで必ずご確認ください。
LINE(ライン)とは? 初心者向けに徹底解説 まとめ

2022年3月現在、9,200万のアクティブユーザーを誇るLINE。既に電話やE-Mail以上に日常コミュニケーション手段となっている人も少なくありません。文字でのメッセージング機能のみで始まりましたが、現在では様々な機能を持ち、ビジネスでも活用されています。
ぜひ上手くLINEアプリを使いこなして、プライベートやビジネスライフを豊かにしていきましょう。