異業種交流会は意味がない!? 仕事につなげる活用のヒケツとは?
士業にとって、人脈やコネは大切な集客・営業手段の一つです。人脈を広げるため、仕事をとってくるために、異業種交流会に参加されたことのある先生も、多いのではないでしょうか?
しかし、実際に異業種交流会に行ってみると、あまり仕事につながらないという感想を抱く先生がほとんどのようです。なかには、異業種交流会の参加費用ばかりがかさみ、資金が厳しくなってくる先生もいらっしゃいます。
実際、ただ参加するだけの異業種交流会は、意味がありません。ただ参加費の垂れ流しになってしまう可能性が高いです。しかし全く意味がないかと言えば、そうでもありません。
異業種交流会の本当の活用法を理解して、参加をすれば、十分に恩恵を受けられます。そこでこの記事では、異業種交流会が仕事につながらない理由と合わせて、仕事につなげるにはどう活用すれば良いのか、異業種交流会の活用のヒケツをご紹介します。
需要と供給が合っていないから仕事につながらない
普通に考えれば、異業種交流会が仕事につながらないのは当然です。先生だけでなく、異業種交流会には仕事が欲しい人が集まります。仕事を依頼したい人の集まりではないのです。
いわば、需要が無くて供給ばかり。供給過多の状態が異業種う交流会の実態です。仕事の発注者がいないのに、いくら自分をアピールしても、意味がありません。仕事が欲しい人から、仕事を受任するのは、まず無理だと考えて良いでしょう。
それを理解せずに、異業種交流会に参加された人に「私はこれができます」と一生懸命営業をかけたところで、その努力は実を結びません。
紹介してもらうことを目的にしても仕事につながらない
異業種交流会に参加している人から受任できないのなら、異業種交流会に参加している人から、仕事を紹介してもらおう。
そう考えるのは自然の流れ。確かにそれをしてもらえれば、異業種交流会に参加する意味も出てきます。
ところが、異業種交流会に参加している人から、仕事を紹介してもらうのは実際のところ非現実的です。
なぜなら、先生を紹介する理由がないからです。異業種交流会で、よほど密な関係ができていればまた話は別ですが、「紹介しても良い」と思えるほどの関係性を異業種交流会で築くのは、難しいことです。
異業種交流会では、基本的に名刺交換程度の希薄な関係性しか築けません。交流会が終わった後には、名刺も先生の顔も忘れられてしまっている可能性が高いのです。
では、交流会はどのように活用するのが、正しい姿なのでしょうか?
次から、異業種交流会を意味あるものに変える、活用の秘訣をご紹介します。
活用の秘訣① マッチングすることはあきらめて、「顔を売る」
異業種交流会で、直接業務をマッチングすることはほぼありません。ですから、端から「仕事をとる」目的で異業種交流会に参加するのはあきらめましょう。
それよりも「顔を売る」ことに終始した方がベターです。「自分はこういうことができます」と、将来の紹介に賭けて、「顔を売る」のが異業種交流会の活用の1つです。
そのため、紹介ツールとしての名刺やホームページは十分に準備しておきましょう。先ほどお伝えした通り、異業種交流会だけでは、希薄な関係しかできないのが一般的です。異業種交流会で名前や顔を覚えもらうために、名刺を工夫したり、そのあとホームページに来てもらって、先生のことをもっとよく知ってもらったり、などの対策をするのが大切です。
交流会を足掛かりにして、いかに紹介へつなげるを考えて準備しましょう。
活用の秘訣② 主催者や、主催者周辺のキーパーソンを狙う
活用の秘訣①は、今まで行われていた、一般的な最大の活用法です。活用の秘訣②、③では、最も効果的な異業種交流会の活用法をお伝えしましょう。
最も効果的な活用法の一つめは、「主催者」や主催者周りのキーパーソンと、関係を築くことです。
交流会の主催者は、人脈を売りにしています。ただ人脈を持っていることだけを売りにする人もいますが、基本的には、マッチングしなければ人脈を持っていても意味がありません。ですから、主催者ならマッチングさせる力があると踏んでも良いでしょう。
主催や、主催者周りのキーパーソンに、先生ご自身を覚えてもらうことが、交流会活用の秘訣です。覚えてもらっていれば、それがいずれ仕事につながる可能性も高いです。交流会は、主催者およびキーパーソンに顔を覚えてもらう機会、と割り切るのはおすすめです。
活用の秘訣③ お互いの「知り合いリスト」をマッチングをする
先にご説明した通り、先生と交流会に参加された「誰か」がマッチングすることは、ほぼゼロに等しいです。ですが、先生の知り合いと、「誰か」の知り合いがマッチングする可能性はゼロではありません。
ただ、待ちの姿勢では、これもなかなか効果をあげづらいです。そこで、積極的に「誰か」の業務内容を聞き、先生の方から先に、先生の知り合いを紹介してあげましょう。そうすると、「誰か」も「返報性」の法則で、知り合いを紹介してくれる可能性が高まります。先生と、「誰か」の知り合い同士のマッチング。いわば、お互いが保有しているリスト同士のお見合いです。
先生の方から先に「紹介」を受けていれば、「紹介する理由がない」ということにはなりません。先生の立ち回り一つで、「紹介目的はムリ」から「紹介案件を受任できる」異業種交流会へと変化します。
紹介案件を受任につなげるために! 紹介営業をより効果的にする方法とは?
この記事のまとめ
- 異業種交流会は、需要と供給が合ってないから仕事につながらない
- 異業種交流会を仕事につなげるなる3つの秘訣は
①まずは「顔を売る」
②主催者や、主催者周辺のキーパーソンと関係を築く
③返報性の法則を利用して、先生の方から先に知り合いを「紹介」をする