お問い合わせが殺到する!士業サイトの作り方
せっかくホームページを持つなら、格好良いもの、おしゃれなものを持ちたいと思うもの。でも、デザインがいくらスタイリッシュでも、お問い合わせが来ないものはきません。「デザインが格好良い」ことと、「お問い合わせ」が来ることはイコールではないのです。
多少デザインが悪くても、ポイントをきちんと抑えたホームページなら、お問い合わせをとることができます。格好良いけどお問い合わせが来ないホームページと、デザインはそこそこだけどお問い合わせがくるホームページと、先生ならどちらが欲しいですか?
これから開業する、もしくは開業したての先生に必要なのは、格好良いだけのホームページではなくて、お問い合わせがとれるホームページです。仕事がとれないホームページは、ただお金がかかるだけの無駄遣いになってしまいます。
そこでこの記事では、お問い合わせがくるホームページの作り方をご紹介します。簡単なポイントさえおさえれば、ホームページからのお問い合わせをどんどん増やせます。
これからホームページを作る、もしくはすでにホームページを持っているけどお問い合わせが来ない、という先生はぜひ参考にしてみてください。
HPを作るときに、抑えたおきたい2つのポイント
ホームページを作るとき、まず念頭に置いてもらいたいポイントが2つあります。
- 知りたいことがすぐに見つかる、分かる作りにすること
- 安心して問い合わせができるよう、工夫すること
この2点を軸に作成すると、お問い合わせがくるホームページに仕上がります。
ユーザーは、サイトをちゃんと見てくれない!
基本的にネットで検索するユーザーはせっかちです。知りたい情報が簡単に見つからないと、すぐにページを閉じたり、離れたりしてしまいます。
先生もそういうご経験はないでしょうか? あるウェブサイトに辿りついたものの、構造がとても分かりにくく、自分の求めているものがどこにあるかすぐに分からなかったら……? すぐ他のページへ移ってしまうのではないでしょうか。
せっかくホームページに辿りついてくれた人を逃さないために、ぱっと見で、どこに何があるのか分かるサイトデザインを心がけましょう。
ファーストビューでユーザーの心をつかむ
ファーストビューとは、ホームページにたどり着いたユーザーの目に、真っ先に入るエリアのことです。このファーストビューで心をつかむことができなければ、ユーザーにすぐそっぽを向かれてしまいます。
一般的に、ユーザーは7~8秒間で、自分の知りたい情報が、そのサイトにあるかどうかを判断するといわれています。来てくれたユーザーにしっかりホームページを読んでもらうには、この数秒の間に、サイトの魅力・サイトにある情報が何かを伝える必要があるのです。
ユーザーにとって、「どんなメリットを与えられるサイトなのか」ぱっと見で分かるように、ファーストビューを作り込みましょう。
ファーストビューに配置するコンテンツ
大切なのは、
- ユーザーがメリットと感じられる内容を配置すること
- 問い合わせしやすいように必要な情報を配置すること
- ユーザーがサイトの内容・構造を理解しやすいようにすること
の3つです。
その観点から、ファーストビューに必要なのは、
- メインビジュアル(a・b)
- ホームページの屋号(a・c)
- 運営事務所名(b)
- 電話番号(b)
- 受付時間・営業日(b)
- 事務所へのアクセス方法(b)
- グローバルナビ(a・c)
の7つ。
もし現時点で、先生がホームページをお持ちなら、今すぐサイトのファーストビューに、この7つが配置されているか、チェックしてみてください。
1.メインビジュアル
メインビジュアルは、ホームページの顔にもなる大事な部分です。ホームページの印象がここで決まってしまうと言っても過言ではないので、キービジュアルと言う呼び方もします。
ここには、先生の顔がわかる写真や、事務所の様子がわかる写真を配置するのがベスト。できるだけ、ここで顔を見せるようにしてください。
言い方は悪いですが、士業は、先生自身が「商品」です。たとえば、インターネットで「テーブル」を買おうと思ったとき、いくら安くても「テーブル」の写真が載ってなかったら買わないのではないでしょうか。「商品」がどんなものか分からないまま、それを購入しようとする人は、めったにいません。
それと同じで、相談に乗ってくれるのが誰か分からなかったら……。顔が見えない相手に、安心して問い合わせなんてできません。もし、メインビジュアルで顔を見せない場合でも、安心して問い合わせてもらうために、先生の顔出しは必須です。
顔写真は、やわらかい笑顔のものを掲載しましょう!士業は、「厳格」「真面目」「近寄りがたい」「気難しい」などのイメージがあるので、そういったイメージを取り除けるものを用意するのがポイント。「この人なら信頼できそう」と、ユーザーが安心できるような表情、身だしなみを心がけてください。
2.屋号のつけ方のポイント
事務所名と屋号を分けるなら、屋号はサービス内容がわかるものをつけましょう。ただサービス内容がわかるだけでなく、ユーザーがメリットに感じる要素も盛り込めるとベストです。
あまりキャッチーにする必要はありませんが、
- 事務所のある場所(サービスの提供エリア)
- 検索キーワード(相続税でSEOをかけているなら、「相続」という言葉をできるだけ含めましょう)
- 何士なのか(弁護士、社労士、税理士etc)
の3つは最低限盛り込むようにしましょう。
検索で辿りついたユーザーが、「ここじゃなかった!」と思わないよう、「ここはあなたが探していた場所ですよ」と示せるような屋号を考えるのが重要です。
3.運営事務所
サイト名の屋号と、運営事務所名が違うときは、必ず明記しましょう。身元をはっきりさせるために、事務所名・事務所の詳細情報は必須です。
どこの何者なのか分からないところに、相談しようとは思いません。また、問い合わせをして、個人情報を渡すのも怖くなります。
お問い合わせを増やすには、運営事務所名の明記を忘れずに!
4.電話番号
電話番号は分かりやすく、探さなくても目に留まる場所に配置をしましょう。
電話番号が見つけられなかったら、せっかくお問い合わせしようと思ってもらえたとしても、行動に移してもらえません。
ユーザーが問合せしたいとなと思ったときに、すぐ見つけられるよう、電話番号は各ページに配置しましょう。スクロールが必要な縦長のページなら、ヘッダーにもフッターにも、忘れずに配置してください。
配置するだけでなく、見つけやすいよう、目立つ色・十分な大きさを検討しましょう。
5.受付時間・営業日
お問い合わせをするには、実は、電話番号があるだけでは不十分。
いつ営業しているのか、いつ受け付けしているのか分からないと、問い合わせはしにくいものです。
それでも問い合わせをしてくれる人もいますが、結果、「営業時間外でつながらなかった」となると、再度問い合わせはまずしてくれません。受付時間が明記されていないと、機会損失になってしまうのです。
何時~何時まで営業しているのか、土日祝は休みなのか営業しているのか、明記しましょう。
問い合わせするときにすぐ分かるよう、電話番号のすぐ側に配置するのがポイントです。
6.事務所へのアクセス
アクセスのしやすさは、重要なアピールポイントです。同じサービス内容・料金なら、依頼者は、より行きやすい事務所へ行きます。事務所までのアクセスが明確に分かる方へ自然と足が向くものです。
そのため、住所を載せるだけでは不十分。地図も必ず載せましょう。事務所に辿りつくまでに分かりやすい目印があるなら、それも示してあげると親切です。「○○駅を出たら、右に進み、△△が見えたらそれを左手に……」など、言葉と写真で説明すると、依頼者にとってはとても便利です。
そこまで細かくなくても、「最寄駅」と「何出口から出ればよいのか」、「最寄駅からかかる時間」は必ず明記するようにしましょう。もし先生の事務所が最寄駅から徒歩1分にあるなら、それは十分なアピールポイントになります。屋内ルートで行けるなら、「雨にも濡れません!」など打ち出しても良いでしょう。
7.グローバルナビ
グローバルナビは、サイトの構造をユーザーに教えるものです。どのページにも共通して配置されるものなので、ユーザーはこのグローバルナビを頼りに、各ページに飛びます。まさに、ナビゲーションの役割を果たすのがグローバルナビです。
基本的にここから各ページに飛ぶユーザーが多いので、グローバルナビには見て欲しい重要なコンテンツを配置しましょう。ただ、いくら見て欲しいからと言って、あれもこれもと詰め込むのはNG。10個も20個もグローバルメニューがあったら、ユーザーは混乱してしまいます。入れるコンテンツは、せいぜい7±2くらいにおさえるのがベター。人間の脳が一度に把握できる数にしましょう。
この記事のまとめ
- デザインが格好良いサイトが、お問い合わせが来るサイトとは限らない
- ユーザーが求める情報、欲しい情報が、すぐ見つかるサイト作りを
- ファーストビューは、お問い合わせを増やすために、7つのコンテンツ配置が必須
- お問い合わせしやすいように工夫しよう!