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ミクシー(mixi)は、商売に利用できるのか?

今週は、いま話題の「mixi(ミクシー)」を取り上げてみます。

ミクシーとは?

先日、「株式会社ミクシィ」という会社が上場されました。

話題のネット銘柄ということで買いが殺到し、初日は値がつかず、買い
気配の「315万円」の株価となりました。この価格で計算すると、時価
総額が2,200億円と、大変な値段がついています。

この「ミクシィ」という会社が提供するのが、会社名と同じ

【 mixi 】http://www.mixi.jp

というサービスです。

この「mixi」というサービスは、「SNS」(Social Networking service)
と呼ばれるコミュニケーションサービスで、日本では、「mixi」以外に
も「gree」というサービスがあり、何百万人もの人が会員登録していま
す。

mixiの特徴

さて、「mixi」を使ったことがない人も多いと思いますので、その特徴
を簡単に説明しておきましょう。

「mixi」というサービスを、誤解を恐れずに簡単に説明すると

・ネット上の日記交換サービス

です。

「mixi」に会員登録すると、その人専用の「日記スペース」が与えられ
ます。

この日記スペースで、個人の日記を書いたり、自分のプロフィールを書
いたり、写真を掲載したりできます。

そしてこの日記には、他の会員が書き込みすることもできます。日記の
所有者と他の会員が、お互いに書き込みを続けて、コミュニケーション
を取ることができるのです。

もちろん他人の日記スペースを訪問することもできるので、訪問先の人
の日記を読んだり、写真を見たりできます。そしてそこでも、同じよう
に日記に対してコメントをつけることができます。

その上、自分の日記に誰がアクセスしたかを簡単に知ることができます。
自分の日記を読んてくれた人が誰か分かるので、「ああ、あの人が遊びに
来てくれた」という感じになります。

mixiは交換日記

実際はもっと様々な機能が提供されているのですが、mixiの基本的な機
能をもう一度まとめてみると、こんな感じになります。

・自分の日記を公開できる

・その日記を見た人が、その場で書き込みできる

・その書き込みに対して、日記の作者がお返しのコメントをつけら
れる

・誰が日記にアクセスしたかが分かる

このように、日記の書き込みを通して、参加者間でコミュニケーション
を取れるのが、mixiの魅力なのです。

よくmixiのことを、ネット上のコミュニケーションツールという風に説
明されます。

コミュニケーションツールと言われてもイメージが沸かないと思います
が、ネット上で日記を交換するようなものだと理解してもらえれば、何
となくイメージが沸くのではないでしょうか。

上記のように、参加者同士がお互いに日記への書き込みを交換する、い
わば

「ネット上の交換日記」

が、mixiの本質なのです。

さて、これだけ「mixi」が流行ると、

「mixiをビジネスに利用できないでしょうか」

というご質問を頂くケースが増えてきました。

SNSをビジネスに利用できないか?

さて、「mixi」のようなサービスを総称して、「SNS」(Social
Networking service)と呼びます。

そして最近ご質問が多いのが、この「SNS」を使って、集客できない
か、あるいは既存顧客の囲い込みができないか、というものです。

過去にも、メルマガが流行ればメルマガで集客を、ブログが流行ればブ
ログで集客を、という感じのネット業界ですが、今度はどうでしょうか?

なぜmixiを利用するのか?

ビジネス利用の可否を考える前に、「mixi」の利用者は、なぜ「mixi」
を利用するのでしょうか。

色々と理由はあるのでしょうが、私は、

・mixiの利用者は、「寂しい」からmixiを利用する

と考えています。

先ほどもお話ししたように、mixiの本質は「ネット上の交換日記」にあ
ります。

そして「交換日記」したい人というのは、「寂しい」から、あるいは
「人恋しい」から交換日記をつけるのです。

実社会で友達が少ないから、ネット上の交換日記を通じて友達を作ろう、
という人もいるでしょう。

また社交的な人であっても、夜、自分の部屋にいて、何となく人恋しく
なって、mixiで日記のやり取りをする、という人も少なくないと思いま
す。

私が若い頃だと、夜は友人と飲んでいるか、麻雀しているか、あるいは
長電話しているか、という感じだったのですが、こうした活動が今では
mixiでの交換日記に取って代わっている訳です。

家族と暮らしていればそうでもないのでしょうが、独身者が増えている
現代社会では、一人っきりで「寂しく」暮らしている人が少なくないの
です。

特に、学生の頃と違って、20代後半、あるいは30・40代の独身者
の場合、仕事以外の人間関係を維持するのはかなり大変です。そのため、
「プライベートは孤独」な人が少なくない訳です。

あるいは、結婚している人でも、例えば旦那さんが毎日仕事で遅い主婦
とかだと、同じように「孤独」な人が少なくありません。

こうした人にとって、「mixi」のようなサービスを利用して、ネット上
で「交換日記」をすることで、「寂しさ」を紛らわす素晴らしツールな
訳です。

部屋には一人しかいなくても、ネットの向こう側にたくさんの友人がい
る、と言う状況が「mixi」の世界なのです。

SNSのサービス利用について

こうした傾向は、「mixi」以外の「SNS」サービスも同じです。

「mixi」以外にも様々なSNSサービスがありますが、人気があるのは
基本的に「寂しい人が、参加者とコミュニケーションできる」HPサービス
です。

逆に、こうしたコンセプトではないSNSサービス、例えば「企業の顧
客同士が、SNSを通じて情報交換する」というようなコンセプトの場
合、ほとんどアクセスがありません。

「寂しい人」は、寂しいからずっと「mixi」のようなSNSサービスに
アクセスします。当然、アクセス数も増えますし、日記の書き込みの数
も膨大になります。

一方、「情報交換」のような目的の場合は、情報を収集したいとき「だ
け」アクセスするわけですから、思ったほど利用されないのです。

当面は既存SNSサービスの広告利用

さて、SNSサービスをビジネスに利用する、と言った場合、下記の2
つの方法が考えられます。

・「mixi」や「gree」と言った、既存のSNSサービスを利用

・SNSシステムを導入して、自社でSNSサービスを提供

二つめの「自社でSNSサービスを提供する」というのは、ブログを立
ち上げるような感じで、自社専用のSNSサービスを立ち上げるイメー
ジです。

自社でSNSサービスを提供し、新規顧客の開拓に利用したい、と考え
る社長さんも少なくないようなのですが、先ほどの「寂しい」というコ
ンセプトを押さえておかないと、中々うまく行かないと思います。

かと言って、「mixi」や「gree」等の既存のSNSサービスが提供して
いるビジネス系のサービスはほとんどありません。

できるのは、せいぜい広告を出す位です。

もちろん、「寂しい」人達と日記交換しながら、自分のサイトに誘導し
て、「情報商材を販売」したり、「健康食品を販売」したりすることも
不可能ではないのでしょうが、結構手間がかかりますから、あまりお勧
めしません。
と言うわけで、現段階では、SNSというのは、「寂しい人の社交場」
であり、「ビジネスのツール」「ホームページ作成ソフト」ではない、
という風に認識しておきましょう。

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