最後のSEO対策として、「HTML(エイチティーエムエル)」についてお話しします。「HTML」は、ホームページを作るときに使う技術です。
「HTML」と聞くと「難しい」と思われてしまうかも知れませんが、簡単にご説明しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
SEOのポイント【5】検索順位に影響するHTML
1.正しいHTMLは、SEO対策に必須?
HTMLとは、ホームページやブログなどインターネット上で閲覧する文書を作成するためのプログラム言語のようなものです。
下の例で左側のようなホームページを表示するには、右側のようなHTMLを書きます。
このHTMLはとても自由度が高く、ホームページ作成会社ごとに、微妙に書き方が違っています。
一応書き方のルールはあるのですが、必ずしも厳密にルールを守らなくても、ホームページは出来上がります。実際守られていないこともあるため、構文チェックツールで見ると、エラーが出ることも多いです。
SEOにおいては、「HTMLやCSSの記述が正しいとGoogleからの評価が高まる」と言われ、検索エンジンが好むHTMLがあると思われていた時代もありました。しかし、現状ではルールを守った正しい構文を書いたからといって、順位が大幅に上がることはほとんどありません。また、間違った構文を書いたからと言ってペナルティを受けることも、順位が下がることもありません。
検索エンジンは、間違った構文を補正して、理解できるようになっています。検索エンジンが見ているのは、あくまでユーザーにとっての「使いやすさ」「情報の品質の高さ」です。
HTMLの記述が優れているかどうかより、ユーザーが欲しい情報を得られるかどうかを見ています。
そのため、ホームページ内のHTMLの記述を完璧にしても、順位に大きく影響はしないと言って良いでしょう。
2.検索順位に影響するケースも

ただ、検索順位に影響するケースもあるにはあります。
たとえば、タグの記述が抜けて、ページの表示崩れなどが起こった場合には順位に影響することもあるかも知れません。
ユーザーにとっても、表示が崩れていたら使いにくいホームページになってしまうため、表示崩れが起こっていた場合にはすぐ修正が必要です。
また、ページを作成・更新した後は、こうした崩れがないか、確認するようにすることが大切です。その場合、色んな表示環境で調べるようにしましょう。
パソコン環境であれば、Chrome、Firefox、IE、Edgeなどの各ブラウザの最新バージョン。またパソコン環境に加えて、スマートフォンのAndroidやiPhone、タブレットなどでも表示確認しておくと安心です。
3.ホームページの表示速度は、順位指標の1つ

またもう1つ、HTMLが検索順位に影響するケースとして、ホームページの表示速度があります。
検索エンジンは表示速度の速いホームページを好みます。それほど大きな比重ではないものの、ページの表示速度が遅いと検索順位に多少の影響が出るのは確かです。
ページの表示速度を改善する方法はさまざまにありますが、HTMLを工夫することも、表示速度を改善する対策の1つです。対策できるならしておいた方が良いでしょう。改善策の1つとして考えられるのは、「HTHL・CSS・JavaScript を縮小する」ことです。
また、ホームページの表示速度は検索順位に影響するだけでなく、表示速度が遅いと離脱率が上がったり、コンバージョン率(≒お問合せやお申込み数)が減少したりするというGoogleの調査データ結果も出ています。
とくにスマホサイトでは、表示時間が1秒から3秒になると直帰率32%増え、1秒から5秒では直帰率が90%になるとデータでは示されています。
こうした観点からも、ホームページの表示速度は完全に無視することができません。SEO対策としても、ホームページの反応を上げるための対策としてもぜひ取り組んでみてください。
なお、表示崩れも表示速度の問題も、ホームページを簡単に作成・更新できるツール(CMS)なら、HTMLなどの専門知識がなくても解消できるものもたくさんあります。どなたでもプロが作ったような綺麗なホームページを作成できるので、活用してみてください。
ホームページを簡単に作れるCMSは、無料のものから有料のものまで、さまざまな種類があります。色々試して、最新のSEOにも準拠した、操作もしやすいものを導入してみると良いでしょう。
まとめ
以上、いろいろとお話ししてきましたが、SEO(検索エンジン対策)は、決して避けては通れないポイントです。
いくら立派なホームページを作っても、誰もアクセスしてくれなければ宝の持ち腐れ。ホームページで反応をとるためには、一定のアクセス数を獲得するのが大前提です。
ただし、SEOの世界はとても奥が深くて、そう簡単に上位表示ができるものでもありません。ここで述べたSEOのテクニックだけでは上位表示できないケースも多いと思います。
それでも、
ということだけはぜひ覚えておいてください。
ホームページを活用するため、SEOに興味を持って、積極的に対策を施していただければと思います。