タブレット端末の未来と展望 ―iPadのもたらす社会― - あきばれホームページ作成

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タブレット端末の未来と展望 ―iPadのもたらす社会―

関連情報:中小企業向け ソーシャルメディア活用法

2012年2月16日配信

この記事を読むのにかかる時間:約 10 分

2010年4月にiPadが発売されてから、タブレット端末の市場は一気に活性化しました。iPad自体がこの2年間で全世界で5000万台以上を出荷し、市場の6割以上を獲得したことは衝撃でしたが、加えて競合のアマゾンが販売するKindle Fire、さらに複数のAndroid端末の投入もあいまって、タブレット端末の市場動向からはいよいよ目が離せなくなって来ました。

ここでは、タブレット端末の現状を把握すると共に、中小企業の皆様がどのようなポイントからタブレット端末に対応すれば良いのかを、簡単ではありますが触れてみたいと思います。

タブレット端末の現状

iPad公式サイトタブレット端末の歴史をひも解いてみると、その歴史は古く1980年代ころから構想はあったようです。ただし、それが本格的に意識されるようになったのは、やはりWindowsが全盛となる2000年代になってからで、ノートパソコンの延長として各メーカーがこぞって開発を行うようになりました。そして、そこに大きな風穴を開けたのがiPhone(スマートフォン)に搭載されたタッチパネル技術です。ここでAppleはじめ各社の得たノウハウと成功を基にして、指で軽快な操作を行い、手軽に持ち運べるタブレット端末の可能性が、大きく飛躍したのです。

2010年の発売以降、タブレット端末の現在は、Apple社のiPadを軸に動いています。デザイン、機能、操作性といったあらゆる面での完成度の高さが他の追随を許さず、市場の6割以上をカバーする大きな人気を博しています。一方で競合としては、Googleの開発するAndroidを搭載した各種タブレットが存在し、少しづつシェアを伸ばす動きがみられます。また、そこに加えてAmazon社の開発する電子書籍端末Kindleが加わり、シンプルな機能と価格の低さが一定の支持を得ています。さらに、Windows8を搭載した最新タブレットのリリースも噂されており、多くの端末の登場によっていよいよ2012年度にはタブレット端末の全世界での出荷数が一億台を超え、その市場規模は2.6兆円もの存在へと成長するのではないかと予測されています。

国内の現状

では、国内の現状はどうでしょうか。2011年度のタブレット端末の販売台数を見ると、合計で260万台となっているので、人口の2%にあたる層、つまり約50人に一人が端末を所持しているという計算になります。そのうちの200万台がiPadで、実に約70%を占めていることを考えると、日本ではタブレット端末=iPadという図式が出来ていると言っても良さそうです。先月、国内でも待望の新型iPadが発売されており、初日から3日間は、簡単には入手できないほどの人気を誇ったようです。

一方で、AmazonのKindleは、日本の電子書籍業界との交渉が難航したこともあってか、端末の販売と普及はあまり進んでいないのが現状です。しかし、来月2012年4月にはAndroidのOSを搭載したKindle Touchが発売される予定があり、そこでDocomoの回線を利用できるという機能が大きな話題を集めそうです。加えて、国内の各メーカーもAndroidを搭載したタブレット端末の開発を継続して行っており、新製品は常に登場しています。このような環境の中、2012年には日本国内でもタブレット端末の販売台数が、300万台を超えるのではないかと言われています。

ブログdeホームページでのタブレット端末

iPadアクセス数さて、弊社「ブログdeホームページ」サイトにおいて、タブレット端末からのアクセスはどのくらいあるでしょうか。右のキャプチャを見てみてください。これは、「ブログdeホームページ」サイトへのiPadからのアクセス数を、最近一ヶ月のものと、ちょうど一年前の2011年3月とで比較したものです。見ていただくとお分かりのように、372アクセスから、1193アクセスへと約3倍に伸びています。このことから、iPadを使ってサイトにアクセスするユーザー層が確実に増加していることが、分かります。

ここでは、その他のデータに関しては掲載は省略しますが、サイトへの滞在時間、閲覧したページ数、などの各指標においても一年前より今年の方が数値が向上していました。このことからさらに、ユーザーは一年前よりも、iPadを使いこなしてサイトにアクセスするようになっていることが伺えます。「ブログdeホームページ」はビジネス向けのサイトですから、一般の消費者をターゲットしたサイトとは傾向が異なるかもしれませんが、3倍というアクセス数と各数値の向上は、iPadを含むタブレット端末の勢いを感じさせるのに十分な数値ではないでしょうか。

タブレット端末の特徴、利用シーン

では、これから大いに普及が見込まれるタブレット端末ですが、その特徴を見てみましょう。

  • 小さくて軽い
  • 起動が早い
  • タッチパネル

まずはその端末の軽さ、小ささが大きな特徴です。デスクトップやノートパソコン等と比較した場合、それは遥かに小型で、軽量であることが分かります。そして、ボタンを押すとすぐに起動する反応の良さも際立ちます。さらに、スマートフォンと同じタッチパネル技術を搭載していますが、画面が非常に大きいため、その操作が感覚的に出来ることも魅力です。

これらの特徴から次のような利用シーンが浮かび上がってきます。端末が小型かつ軽量であるため、室内室外を問わずあらゆる場所での使用ができます。また、起動が早いので、思いついたときにすぐ使うような場面が想定できます。そして、タッチパネルによってストレスなく自分の”やりたいこと”を実行に移せます。つまり、タブレット端末はいつでも、どこでも、思いついたときにインターネットや各種サービスを使用できる、ユーザビリティの塊のような存在なのです。このように、

  • いつでも(起動がすばやい)
  • どこでも(持ち運びが便利)
  • ストレスなく(使いやすい画面)

利用できるタブレット端末は、時と場所を選ばずに活躍する、高機能な次世代端末なのです。

中小企業の活用ポイント

さて、中小企業の経営者にとって、タブレット端末とはどのような存在でしょうか。それは、次の二つの側面を持っています。

  1. 自社で導入して活用出来るツール
  2. ユーザーが使用する新たなツール

1は自社や、あるいは自分自身でタブレット端末を利用するような場合です。また2は、お客様がタブレット端末を使って自社のホームページにアクセスしてくるようなケースです。ここでは、2の「ユーザーが使用する新たなツール」としてタブレット端末を捉え、その新しいユーザーにどう対応(接客)するかという点について、考えてみたいと思います。

ユーザーがタブレット端末を使って、自社のホームページにアクセスしてくることを想定した際には、次のような箇所がポイントになります。

  1. ボタンを大きく明確に
  2. 見やすい余白
  3. データを軽量化(通信環境)
  4. 位置情報の掲載(外出先)

1「ボタンを大きく明確に」と、2「見やすい余白」は共にタブレット端末の画面を”指で操作する”(タッチパネル)という性質に由来するポイントです。スマートフォンをお使いの方はお気づきかもしれませんが、指で画面を操作している時には、思わぬところをクリックしてしまったり、予想していなかったページを開いてしまうことがあるものです。そうしたことをなくし、アクセス者に快適にページを閲覧してもらうために、1&2のポイントを意識することが、大切になって来ます。

次に3「データを軽量化」は、タブレット端末の通信環境に関するポイントです。タブレット端末は、ほぼすべてが無線通信機能を内蔵しており、一般家庭やオフィス等の有線LAN環境に比べると、やや劣る通信環境であることが大半です。したがって少しでも画像などのサイズを抑えて、ページサイズを軽量化しておくことが大切になります。

そして最後に、4「位置情報の掲載」が挙げられます。タブレット端末は持ち運びに便利なため外出先に携帯して利用するシーンが想定されます。そこで、ユーザーがタブレット端末から自社にアクセスしやすいように、これまで以上に位置情報や地図の掲載が重要になって来ます。せっかくお客さまが自社の近くまで来ていても、そこにたたどり着く適切な情報が不測していると、それは大きな機会損失になってしまいます。逆に、地図等の情報が充実している場合には、タブレット端末経由での”新たな”見込み客を獲得出来るチャンスを創出することに、繋がっていくのです。

終わりに

現在、タブレットPCを使うユーザーは日増しに増加しており、その端末普及は世界でも、日本国内でも止まることはなく続いていくと考えられます。そして今後、家庭で使用される端末は、デスクトップやノート型のパソコンではなく、手軽に起動が出来て使いやすいタブレット端末になるのではと言われています。さらに、通信回線の成熟に伴って今後は4G端末が主流となり、タブレット端末を用いてユーザビリティの極めて向上した”ユビキタス社会”が実現する日も近いのではと思われます。

このような「タブレット端末社会」に備えて、この機会に自社のホームページを見直してみてはいかがでしょうか。これからも、本連載「インターネット市場の動向を探る」では、最新の情報を交えてインターネット市場の動向を伝えて行ければと思っています。

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