コピーコンテンツがNGな理由!SEOで受けるペナルティの真偽
ホームページ管理者やコンテンツ製作者などであれば、競合サイトのコンテンツを参考にして自社サイトのコンテンツを書いた経験があるのではないでしょうか。
しかし、コピーコンテンツになってしまっていないかどうか気を付けなければいけません。
コピーコンテンツはGoogleからの評価が低く、最悪の場合ペナルティを受ける可能性もあります。
今回はNGになってしまうコピーコンテンツと、SEO面やそれ以外にも怖いペナルティの真偽について取り上げました。
コピーコンテンツとは?
コピーコンテンツとは、他サイトやページと全く同じかよく似ている内容やコンテンツのことです。
他サイトに限らず、自社サイト内の類似しているページであってもコピーコンテンツと判断されます。
一般的に「コピーコンテンツはNG!」とも言われています。
しかし、インターネット上には膨大な情報が溢れているので、似たようなサイトやコンテンツが生まれるのは当然。
Googleのマット・カッツ氏も正式に「Web上のコンテンツを見ると25%〜30%はコピーコンテンツと認識しておくことが重要。コピーコンテンツだからといってすぐにペナルティを受けるわけではない」と発表しています。
それでは、Googleが容認しているコピーコンテンツとNGになってしまうコピーコンテンツの違いは何でしょうか?
まずはこれらの違いを見ていきましょう。
Googleが容認しているコピーコンテンツのパターン
コピーコンテンツはすべてが悪者とは限りません。
AとBが似たようなコンテンツであっても、Aには無い情報をBが持っているかもしれないので、検索ユーザーが本当に知りたい情報を探すためには多少のコピーコンテンツも必要!
Googleが容認しているコピーコンテンツのパターンは次の通りです。
・他サイトの一部を抜粋し「参考サイト」としてURLを記載する
・同じ情報でもコンテンツの構成や文章、言いまわしが異なる(類似率60%未満)
・他サイトの情報を参考に補足、間違いの修正などがされている
こういったコンテンツも「コピーコンテンツ」となってしまうのですが、SEOで不都合があったり、ペナルティを受けたりすることはありません。
NGになるコピーコンテンツのパターン
気を付けるべきはNGになるコピーコンテンツのパターンです。
やってしまうとSEOで弊害があるだけでなく、ペナルティを受けてしまうことも!
NGのパターンは以下の通りです。
・他サイトのコンテンツをそのままコピペし、参照元を表記しない
・語尾を「です」から「ます」に変えただけのコンテンツ
・コピーコンテンツに溢れ、コピーコンテンツで構成されたようなサイト
ここまで他サイトと酷似してしまうと悪質だと判断されてしまいます。
最悪の場合はGoogleが自ら動き出し、スパムと判断してコンテンツやサイトの削除もあり得るのです。
NGなコピーコンテンツを避けたいなら、コピペチェックをするのがおすすめ!
Googleの「完全一致検索」という機能を使えば簡単にチェックできますよ。
検索窓にチェックしたい文章(32文字まで)を入力し、ダブルコーテーションマーク「 ” 」で囲んで検索すればOK。
そのほか、無料のコピペチェックツールもあるので使ってみてください。
コピーコンテンツによるSEO面の弊害
コピーコンテンツを載せてしまうとすぐにペナルティにはならないものの、SEO面での弊害が出てしまいます。
どういった弊害があるのかをしっかり理解して、その対策を考えましょう。
Googleの検索ページに表示されない
狙ったSEOキーワードがビッグキーワードであるほど競合も多く、コピーコンテンツになってしまうことは避けられないでしょう。
自社コンテンツにオリジナルの要素がなく、他サイトの二番煎じの場合はGoogleの検索ページに表示されないことも。
実はGoogleはウェブ上の似たようなコンテンツを2つ以上同時に検索結果に表示させないようにしているのです。
これは検索ユーザーにできるだけ多くの情報を届けるため。
上位評価されなかったコピーコンテンツは残念ながら上位検索結果からあぶれてしまうことになります。
Googleの順位が下がる
コピーコンテンツはGoogleからの評価が下がってしまうので、その結果検索順位が下がります。
前項と似ているようですが、たとえ自分が先に出したオリジナルコンテンツであっても後からコピーコンテンツと判断されることがあるのです!
自分のオリジナルコンテンツを他サイトが参考にし、内容の補足、間違いの修正、さらにもっとわかりやすく説明したコンテンツを作ったとします。
Googleはより有益な情報を載せている後者のコンテンツを高評価し、検索順位の上位に表示させてしまうのです。
それによって自分の順位は下がってしまいますが、さらにコンテンツに付加価値を与えリライトすればまた上位に返り咲くことも可能!
コピー元からのクレーム
他サイトを参考にして作ったコピーコンテンツであれば、相手のサイトがこちらのコンテンツを発見したときにクレームが来ることもあります。
ただの「似た内容」であれば容認されるかもしれませんが、あまりに内容が似ている、丸コピーしていると相手から削除依頼されるでしょう。
すぐに削除すればいいのですが、自社サイトの信頼が落ちてしまったり、相手が「あそこは私のコンテンツをコピーした」と言いふらしてしまえばこちらはどうしようもありません。
他のサイトから指摘されたり削除依頼を受けた場合は迅速に、そして誠意を込めた対応をしましょう。
コピーコンテンツがペナルティを受けるのは稀だが・・・
コピーコンテンツがSEO面で受ける弊害を解説しましたが、これがペナルティになるかといえばそうではありません。
「コピーコンテンツはペナルティを受ける!」と勘違いしている人がまだまだ多いのが現状。
ただし先ほども解説したように、コピーコンテンツがすぐにペナルティを受けるのはごく稀です。
しかし、稀と言ってもゼロではないので注意!
念のためにどんなペナルティを受けてしまうのかを説明しましょう。
Googleはウェブ上にあるコンテンツの評価をロボットに任せています。
コピーチェックの結果、全く同じだったり酷似していたり、さらにサイト全体でコピーコンテンツが溢れている場合はGoogle側が勝手にコンテンツを削除するのです。
悪質だと判断されれば検索インデックスからの削除やサイトを閉鎖されることも。
さらに、コピーされた側が悪質な盗用だと判断した場合、Googleに「DMCA(デジタルミレニアム著作権法)侵害申請」を提出できるのです。
これはいわゆる「著作権を侵害されました」という申請書で、Googleがコピーコンテンツをチェック、削除します。
もしDMCA侵害申請に反論し裁判になれば数十万〜数千万の費用もかかりますし、ひどい時には損害賠償も払うことになるかもしれません。
何にせよ、悪質だと判断されるようなコピーコンテンツは作らないことが一番の対処法です。
コピーコンテンツがNGな理由、SEOで受ける弊害とペナルティまとめ
Googleの担当者が正式に「コピーコンテンツすべてがNGじゃない」と発表しているのを聞いて安心した反面、SEOの弊害やペナルティは大きいので気は抜けません。
SEOの弊害としては検索順位が落ち、検索ページに表示されず、クレームが入ればサイトの信用を落とすこと。
そしてペナルティにはコンテンツの削除だけでなく検索インデックスからの削除、サイトの閉鎖などもあります。
損害賠償を請求されたり、裁判にまで発展したら膨大な出費などもあるので、コピーコンテンツには気をつけないといけません。
オリジナルコンテンツを作ることが理想的ですが、コピーコンテンツが生まれてしまうのは避けられないことでもあります。
不安があるならコピペチェックをするなどして、コピーコンテンツであってもできるだけオリジナルコンテンツに近づける工夫をしましょう。