パーソナライズド検索はSEOの落とし穴?本当の検索順位を知る方法
ホームページ担当者は集客するためにもしっかりSEO対策を行なっているかと思います。
SEO対策の効果を測定するのに一番有効だと言われているのが、実際に検索エンジンを使った検索で自社のホームページが何番目に表示されるかという測定方法。
しかし、ここにSEOの落とし穴があるのです!
実は通常の検索方法で正しい検索順位が出るわけではありません。
今回は自社のホームページが本当は何番目に出てきているのか、正確な検索順位を知る方法をご紹介します。
SEOの勘違い!?自分に表示される検索順位の罠
あなたは自分のホームページが実際に何位に表示されいるかを確認したくて、検索エンジンに指定したキーワードを入力して検索したことがありますか?
そして出てきた検索結果で1ページ目に登場していたり、1位に表示されていたりして喜んだことがある人もいるのではないでしょうか?
実はこれ、ぬか喜びかもしれません!
自分の画面に表示されている検索順位は「Googleがしっかり評価して順位付けしたもの」だと思いがちですが、100%Googleの評価によるものではないためです。
自分に表示される検索順位と、他人の画面に表示される検索順位は必ずしも同じだとは限りません。
私たちが普段利用しているブラウザには「パーソナライズド検索」という機能がついているからです。
「パーソナライズド検索」とは
「パーソナライズド」とは日本語で「個別化」という意味。
インターネットの世界では、検索や閲覧など個人の行動履歴に応じて個人の興味対象を推測し、ウェブコンテンツやサービスを提供しています。
このパーソナライズド(個別向けにカスタマイズする仕組み)は検索エンジンにも導入され、あなたの画面に表示される検索結果が自動的にカスタムされるのです。
パーソナライズド検索に影響を与える要素は次の通り。
・過去に検索したキーワード
・アクセスしたサイトやリンク
・ユーザーの位置情報
よく見るWebサイトやカテゴリーは検索結果により表示されやすくなっています。
この機能は自分の興味のない情報を弾き、興味のある情報だけをヒットさせるので一般人向けにはかなり便利です。
しかしSEO対策となると、困りものです。何度か自社のホームページを検索する機会もあるし、URLをクリックしたり閲覧したりすることも多いでしょう。
そのため自社のホームページは、パーソナライズド検索では上位に表示されるケースが多くなります。自分で調べて上位表示されていたからといって、簡単に喜べるものではないのです!
スマホとPCの検索結果も違う!
ちなみにスマホで調べたときとPCで調べたときでも検索結果が異なることにお気付きでしょうか?
スマホでもパーソナライズド検索が働いているので、PCで調べたときとは違う検索結果が出て来ることが多いです。
PCは仕事で使うことが多い人でも、スマホはプライベート使用が多いでしょう。
一度自社のホームページを、PCだけでなくスマホから検索してみると別の視点からの発見があるかもしれません。
本当の検索順位を知るシークレットウィンドウ
それでは、パーソナライズドされていない本当の検索順位を知るためにはどうすれば良いのでしょうか?
スマホから調べてみる、ブラウザを変えるなどの方法がありますが、ブラウザについているシークレットウィンドウを使うのが一番おすすめです。
シークレットウィンドウとはその名の通り「秘密のウィンドウ」というもの。
パーソナライズド検索やキャッシュなどは無効にされ、完全にまっさらの状態で検索できる機能です。
シークレットウィンドウの出し方と使い方
シークレットウィンドウはブラウザの画面最上部にあるメニューバーから開くことができます。
手順は次の2ステップでOK!
①メニューバーから「ファイル」を開く
②「新規シークレットウィンドウ」をクリック
シークレットウィンドウの名前が「プライベートウィンドウ」とか「private」とかブラウザによって表示が違いますが、どれも同じ機能です。
またブラウザやOSに対応したショートカットキーを使って出すこともできます。
・Internet Explorer、Firefox→ control(command) + shift + P
・Google Chrome → control(command) + shift + N
よくシークレットウィンドウを使う人はショートカットキーを覚えておくと便利です。
シークレットウィンドウを開いたらシークレットモードに切り替わります。
すると画面の右上端のあたりにそれぞれのブラウザで対応したマーク(Chromeは探偵マークなど)が出てくるので確認しましょう。
あとはその状態で検索するだけ!
そうすると何にも染まっていない、素の状態の検索順位が表示されるでしょう。
これが本当の検索順位だということです。
他にもシークレットモードでできること
シークレットモードでできることはパーソナライズド検索を無効にすることの他にもいくつかあります。
・検索履歴を残さない
・閲覧履歴を残さない
・Cookieを残さない
まさにシークレットの状態で使えるということ!
大事な調べ物などのときに活用してみると良いですね。
パーソナライズド検索を手動で無効化も可能!
パーソナライズド検索はシークレットウィンドウで検索するだけでなく、手動で無効化することも可能です。
そのやり方も簡単で、検索結果画面のURLの一番後ろに「&pws=0」を入力するだけ!
確かにSEOの効果測定をするためにシークレットウィンドウは便利ですが、検索するたびに切り替えるのは手間です。
切り替えるのが面倒だったときとか、一旦そのまま検索してしまったときなどに手動で無効化するのがおすすめ。
パーソナライズド検索の上手な使い分け方
自社ホームページの本当の検索順位を調べたいのに、勝手にパーソナライズド検索されてしまうこの機能は不要だと感じる人もいるかもしれません。
しかし最初に解説したように、Googleはユーザー個人の好みを分析し、それに合わせて興味関心の高いコンテンツを上位表示させているのです。
これは本来ユーザーにとってかなり便利な機能となっており、そのおかげでユーザーは欲しい情報をより短時間で手に入れることができるようになっています。
ホームページ担当者がすべきことは、パーソナライズド検索とシークレットモードを上手に使い分けること。
普段は自分個人の調べものであればとても便利なパーソナライズド検索を利用し、仕事やSEOではシークレットモードに切り替えて使うのが賢い使い方です。
私たちが毎日検索して見ているGoogleも、代わり映えしないように見えて実は常に進化し続けています。
私たちもその進化に適応し、Googleが提供するサービスや機能を最大限に活用しましょう!
他の人もパーソナライズドされている
最後に忘れてはいけないのが、自分の検索順位がパーソナライズドされているということは、他人の検索順位もその人に合わせてパーソナライズドされているということです。
シークレットモードで検索して1位に表示されていても、それが他の人の検索結果では1ページ目にも表示されないということもよくあります。
その点をしっかり理解しておくことが重要です。
パーソナライズド検索とSEOの罠!本当の検索順位を知る方法まとめ
自分が今まで見ていた検索結果が本物ではないと知ると、なんだかがっかりしてしまいますよね。
しかしこれはGoogleのパーソナライズド検索によるもの。
本来はユーザーにとって便利な機能なのです。
本当の検索順位を知るためには、シークレットウィンドウで検索したり、手動でパーソナライズド検索を無効化したりするのが良いでしょう。
本当の検索順位を把握して、今後よりSEOを強化していってくださいね!