【動画SEOの始め方】動画コンテンツを掲載するメリットとその効果
近年、動画コンテンツが盛り上がりを見せています。
特に動画コンテンツ市場の大半を占めているYouTubeに参入する企業や個人が増えてきました。
もしかすると「SEOは知ってるけど、動画SEOって?」「動画にもSEOの効果があるの?」と疑問に思っている人もいるかもしれません。
本記事では、動画SEOとは何か、導入企業が増えている背景から動画SEOのメリット、始め方までをまとめて解説します。
動画SEOとは?
「SEO」とは「検索エンジン最適化」のことで、自社のホームページを検索結果の上位に表示させ、アクセス数を増やし集客するための手段の1つです。
一方で「動画SEO」とは、自分が作った動画を検索結果の上位に表示させるための手段のこと。
現在Googleの検索エンジンでは、上に掲載した画像のように、特定のキーワードで検索すると動画も一緒にヒットするような仕組みになっています。
自分の作った動画が検索エンジンのトップに表示されるようになれば、その動画の視聴率も増えるということです。
特にYouTubeはサイト自体も大きく、動画SEOを行うのに最適なプラットフォームになっています。
ホームページに動画を載せるとSEO効果はある?
ホームページのSEO対策は基本的にテキストをベースとしたものですが、ホームページに動画を載せるとSEO効果があるのでしょうか?
結論から言うと、Googleスタッフは過去に「動画コンテンツを掲載してもそれだけでは検索順位は絶対に上がらない」という旨の発言をしています。
動画を載せるだけでは検索結果の順位が上がらないのです。
一方で米フォレスターリサーチ社では「動画を掲載することで、掲載していないサイトの53倍の確率で検索結果1位に表示されている」という調査結果も出ています。
これは動画を載せたことが直接影響を与えているのではなく、動画が間接要因となってSEOに効果が出たのだと言えるでしょう。
動画SEO対策をする企業が増えている背景
現在、18歳から69歳の男女の7割は普段からYouTubeで動画を視聴していると言われています。
その理由は、
・決まった時間に決まった番組が流れるテレビとは違い、好きな時間に好きな動画が見られる
・時間がないので長時間にわたる番組を見るより、数分で終わる動画を手早く見たい
・より実生活に結びついた内容が多く、身近に感じたり実際に役に立ったりする
など、現代のユーザーのニーズに合っているためです。
企業はこうした点に着目し、YouTubeへの動画投稿を開始しました。
さらに、現在のYouTube内の動画は個人が投稿したものがほとんどで、SEO対策がされていないものが多くあります。
まだライバルが少ないからこそ、今後動画SEOに力を入れることで視聴数の増加や認知拡大、さらにお問い合わせや商品購入につなげられると期待できるのです。
こうした背景から、動画コンテンツを作成し動画SEO対策をしている企業が増えています。
動画コンテンツをホームページに載せるメリット
動画SEOを行うことで、自分の動画をより多くの人に見てもらえることがわかりました。
しかし、動画コンテンツを作るのは骨が折れる作業でもあります。
それでも動画を作るメリットとは何でしょうか?
ここでは、ホームページに動画コンテンツを掲載する3つの大きなメリットをご紹介します。
ユーザーからの好感度が上がる
現在、従来のテキストベースのSEO対策はGoogle向けの対策であり、ユーザーのためになっていないことが問題視されています。
テキスト量やキーワードを重視するあまり、読みにくいコンテンツになってしまっているのです。
そこで、情報量が多くありつつもスッと理解されやすい動画を取り入れることで、ユーザーはよりわかりやすくコンテンツの内容を理解できるようになります。
ユーザーは「この企業はわかりやすい動画を配信している」と考え、企業に対する好感度がアップします。
さらに動画SEO対策をしてユーザーから見つけてもらいやすくなれば、より多くのユーザーからの好感を得られることもできるでしょう。
回遊率が高まり、滞在時間を伸ばす
動画コンテンツを作るならYouTubeに投稿するだけでなくホームページにも掲載しましょう。
1分間の動画が再生されれば、ユーザーは1分長くホームページに滞在してくれます。
さらに、動画の内容が面白ければ、ユーザーは他に面白そうな動画を探し始め、気になった動画をチェックしていきます。
つまり、ホームページの回遊率を上げて滞在時間を伸ばすことが可能です。
滞在時間の長さなどもSEOに効果があると言われています。
他の動画の再生回数も増える
前項にも関連しますが、ユーザーがホームページ内で動画を探しにくいと感じても、リンクがあればYouTubeに移動してチャンネルから動画をチェックできます。
すると他の動画の再生回数も増え、その再生回数を見た他のユーザーが「人気の動画なのかな」と興味を持ち始めるのです。
人はどうしても再生回数が多い動画が気になるもので、興味を示せば他のユーザーにも視聴される→さらに再生回数が増える→認知が広まるという良い循環を生むことができます。
動画SEOの始め方
動画SEOはYouTubeが主流で、プラットフォームを借りて行うため、ホームページのように外部対策や内部対策等の細かい対策を行う必要はありません。
動画SEOはとてもシンプル。
最後に、動画SEOの始め方を解説しましょう。
ユーザーのニーズに合った動画を作成
YouTubeに載せるための動画を作成することからスタートします。
できるだけユーザーのニーズに沿った動画を作成しましょう。
例えば
・ヘアサロンの企業なら、自分でできるヘアアレンジの動画
・食材宅配の企業なら、実際の食材を使ったレシピの紹介
・トレーニングジムなら、自宅でできるトレーニングの動画
など
自社のユーザーが何を求めているのかを察知し、動画でそのニーズを満たしてあげましょう。
内容が良質なコンテンツであるほど、ユーザーからの信頼も得やすいのです。
内容がわかりやすいサムネイルを設定
動画を再生する前に、検索結果や動画一覧などに表示されるサムネイルも重要。
なぜなら、サムネイルで動画のクリック率が大きく変わるためです。
ユーザーがサムネイルを見ただけで内容の想像がつくように、内容がわかりやすいサムネイルを選ぶことが重要です。
具体的には、
・動画の内容を端的に表した字幕やキャッチコピーがある
・動画の要点となる場面を写したシーンを選ぶ
・インタビューなどの相手がいれば本人が写っているものを選ぶ
など、サムネイルにもひと工夫加えましょう。
動画タイトルとタグを設定する
動画のタイトルとタグは、テキストベースのSEO対策と同じように、Googleに「この動画は○○についてです」と端的に伝えるための設定項目です。
特にタイトルはユーザーも読む部分なので、ホームページ内のコンテンツと同じように力を入れる部分になります。
タグは動画に複数貼ることができ、キーワードで検索されたときにそのキーワードのタグが設定されている動画が検索で引っかかるようになります。
また「関連する動画」にも選ばれやすくなるため、タグの設定も必須です。
タイトルとタグの設定で大切なことは次の3つ。
・動画の内容に直結したタイトルやタグであること
・多くの人が検索しているキーワードを選ぶ
・タイトルは32文字以内(検索結果の表示で33文字以降は省略されてしまうため)
・タイトルには動画のキーワードを前半10文字以内に入れる(最初に読む部分なのでクリック率アップにつながるため)
また、タイトルのキーワードの前に「#」(例:#六本木)を入れることで、SNSでシェアされた際にハッシュタグ化されるので、SNS経由で見つけてもらうチャンスが作れます。
要点をまとめた説明文を記入する
YouTubeの動画の説明文は「概要欄」という名前で動画の下に表示され、動画の内容をテキストで伝えることができます。
ただし動画があるのにわざわざ長いテキストを読むユーザーは少ないので、要点だけをまとめた説明文を記入しましょう。
説明文にもタイトルやタグと同様に、動画のキーワードを盛り込む必要があります。
これも検索エンジンに「この動画は○○についてです」と認識させるためのSEO対策です。
また、動画の要点だけでなく、他に紹介したい動画や関連する動画のリンクを貼ることもできるため、他の動画の視聴にも誘導することができます。
ここまで設定できたら、あとはYouTubeに投稿したりホームページに掲載しましょう。
効果測定、改善
ただし動画を投稿するだけでその効果を測らないでいると、どれくらい効果があって、改善点はどこなのかがわかりません。
実はYouTubeにも「YouTubeアナリティクス」という効果測定ツールがあるのはご存知でしょうか?
YouTubeアナリティクスでは動画ごとのデータはもちろん、総視聴数から総再生回数、平均視聴時間までを計測できます。
高評価率や人気の度合いもわかるので、人気のある動画から要素を抜き出して次の動画作成に活かす、少しずつ微修正しながら動画を投稿していくなどの改善をしていきましょう。
動画SEOとは? 動画コンテンツのメリットとSEOの始め方まとめ
ホームページにはテキストと併用して動画を載せることで、より集客の効果を高めることができます。
さらに動画SEO対策を行うことでより多くの人に動画を見てもらうことができ、認知拡大、ホームページへの訪問、成約、そしてユーザーからの好感度アップまで図れるでしょう。
ユーザーのニーズに合わせ、今後ますます導入企業が増えていく動画SEO。
ライバルが溢れかえる前に、動画SEOを取り入れてみてはいかがでしょうか?