売れる!キャッチコピー5つの基本型~セールスコピーイメージコピーの違い~

ホームページを使ったマーケティングだけに限らず、ポスティングするチラシを作成する場合も、営業用のパンフレットにも必ず必要となるのがキャッチコピーです。
コピーライティングは全てのマーケティング手法のベースであると言っても過言ではありません。
そこで本記事ではマーケティングにとって重要なキャッチコピーの基本型について紹介します。
キャッチコピー作りは難しくない

まず、キャッチコピーの作り方を説明する際に知って頂きたいのが、キャッチコピー作りは難しくないということです。
キャッチコピーを考える際に大喜利のように良い言葉が思い浮かばないと悩むかもしれませんが、キャッチコピーは面白ければ良いというわけではありません。
面白いコピーでも良いですが、基本に忠実にキャッチコピーを作成した方が良い場合もあります。
イメージコピーとセールスコピー
キャッチコピーはイメージコピーとセールスコピーに大きくわけて分類することができます。
イメージコピーとは商品のイメージを伝える文言のことを指し、セールスコピーとは商品を売り込む文言のことを指します。
両者は混同されがちですが、狙う効果はまったく異なります。
イメージコピーは商品やサービスのブランディングをする際に使うキャッチコピーで抽象的な文言になることが多いです。
例えば、
「あなたとコンビにファミリーマート」(ファミリーマート)
「ココロとカラダ、にんげんのぜんぶ」(オリンパス)
「i’m lovin’ it」(マクドナルド)
のような文言がイメージコピーとして挙げられます。
ファミリーマートの場合、生活に寄り添ったサービスであるというイメージを与えるコピーとなっています。
しかし、すぐにファミリーマートに行こうというまでの強い動機を発生させることはありません。
このようなコピーは好感度上げたり、複数のサービスの中から自社が選ばれやすくなったりするために用いるコピーでどちらかと言えば大企業などが自社のイメージを作るためのコピーです。
中小企業はまずセールスコピーを考えるべき
中小企業の場合は、イメージコピーよりもセールスコピーを考えるのがおすすめです。
セールスコピーとはイメージコピーのように商品やサービスのイメージを伝えるのではなく、直接ユーザーの購買意欲をそそる文言です。
例えば、
「10秒に1個売れている人気商品です」
「●●賞に6年連続入賞しています」
「電話1本で利用開始できます」
のように相手に商品の具体的なメリットや信頼性、簡単性を伝えるのがセールスコピーです。セールスコピーの方が直接売上に影響を与えることが多いです。
例えば、スーパーのPOPを作る際もイメージコピーをベースにPOPを作ってもあまり効果はありません。
購買につながりやすいセールスコピーの方が一般的に効果を発揮します。
よって、中小企業の場合はまずセールスコピーをベースにキャッチコピーを考えましょう。
セールスコピーの作り方

このような理由から、まずはセールスコピーの作り方について詳しく解説します。
セールスコピーの基本型
セールスコピーの作り方は比較的簡単です。
基本パターンが存在するので、その型をベースにコピーを考えれば、コピーライティング初心者でも比較的簡単にセールスコピーを作ることができます。
ここでは基本的なパターンとして
・売れていることを訴求する
・商品の品質を訴求する
・商品の信頼性を訴求する
・限定感を訴求する
・簡単・低リスクなことを訴求する
という5パターンのセールスコピーの基本型について説明します。
売れていることを訴求する
まず紹介するのが売れていることを訴求するコピーです。
例えば、
「累計販売個数●●個突破!」
「●分に1本売れています」
のような文言がそのパターンです。
売れている商品に付けたいコピーですが、何も思いつかないときにも使えます。
購買頻度の高い商品やロングセラー商品には向いているキャッチコピーです。
商品の品質を訴求する
続いて紹介するのが商品の品質を訴求するコピーです。
例えば、
「特許技術●●を使った世界初の商品!」
「高級品に使われている●●という素材をこの価格でふんだんに使用」
のような文言がそのパターンです。
商品に使われている素材や技術などに特徴がある場合に使えるコピーで、特に低価格帯の商品でも高給な素材を使っていたり、他社にはない技術が採用されている場合はこのコピーを使います。
商品の信頼性を訴求する
商品の信頼性を訴求するコピーも存在します。
例えば、
「口コミサイトで1,000件以上のレビュー!星4.8!」
「タレントの●●さんも使用しています」
のような文言がそのパターンです。
口コミがたくさん寄せられている商品や、タレントや大学教授などの権威が使用していたり、太鼓判を押してくれたりする商品についてはこのコピーが使えます。
ただし、お金を払って推薦してもらうようにステマ行為を行うと、それがばれたときに大変なことになるので注意しましょう。
限定感を訴求する
限定感を訴求する方法もあります。
例えば、
「1,000個限定販売!再販予定はなし」
「今から30分以内にお電話頂いた方には1万円引きでご提供」
のような文言がそのパターンです。
限定商品やキャンペーン中で特典がついている商品にはこのような文言が使いやすいです。
もちろん、いつでもキャンペーン中、限定販売でもすぐ販売していると消費者の反感を買います。また、法律にも引っかかるので注意しましょう。
簡単・低リスクなことを訴求する
最後に紹介することが簡単・低リスクなことを訴求するパターンです。
例えば、
「ご期待頂いた効果が得られなければ全額返金いたします」
「お電話一本で注文は完了いたします」
のような文言です。
限定感を訴求する文言とともに、クロージングの部分で使うことの多いコピーです。
イメージコピーの作り方

イメージコピーの作り方について興味がある方もいらっしゃると思うので、イメージコピーの作り方の手順も簡単に解説していきましょう。
ペルソナを作りこむ
イメージコピーを作るのにあたって重要なのがペルソナを作りこむことです。
ペルソナとは商品やサービスがターゲットとしている架空の人物像のことを指します。
この人物像のディティールを細かく設定して、その人物の価値観をイメージすることが重要です。
商品やサービスに持って欲しいイメージを考える
ペルソナ作りと並行して商品やサービスに持って欲しいイメージを考えます。
例えば、単に「おしゃれ」なイメージを持って欲しいということでも、かわいいのか、きれいなのか、それともハイセンスなのかなど細かく分類されるはずです。
イメージはより具体的に考える必要があります。
ペルソナとイメージを合わせる
ペルソナとイメージが決まれば、ペルソナがどのようなイメージコピーから狙っているイメージを抱くかを考えます。
考えている人がペルソナとあまりにも異なっている場合は、ペルソナに近い人にアドバイスを貰った方が良いです。
セールスコピーと異なり基本型が存在しないので、産みの苦しみは大きいです。
キャッチコピーのまとめ

以上のようにキャッチコピーの基本型について説明してきました。
ホームページに載せるだけではなくマーケティングの色々な場面で使うことが多いテクニックなのでぜひ練習してみてください。
中小企業やコピーライティング初心者であれば、まず売上につながりやすく、基本型をベースにすれば簡単に作成できるセールスコピーから取り組むのが良いでしょう。